俺は施設の子供達を小中に送って学校に行き,教室に入る
モブ1「あ,今日は一緒に来てないんだな」
俺は教室に入って少しするとそんな会話が聞こえてすぐさま録音する
美咲「え,あ,うん」
モブ1「やっと,自分の身分が分かったんだな」
美咲「………」
敦「美咲く」
佐倉君に話しかけようとした中島先輩の言葉をファンクラブの人が遮った
モブ1「敦様〜♡」
モブ2「え!太宰様も!?」
モブ3「芥川様と中也様まで来てる!」
学校中から黄色い悲鳴が上がった
佐倉君の方を見ると溜息を吐いていた
カスミ「人気だね〜
美咲さ〜なんで最近敦さんと登校してないの?」
美咲「実は」
うーん,思わず盗み聞きしてるけど大丈夫かな
カスミ「うわ〜,仲良いだけでそんなに言われるとかただの嫉妬じゃん
そんなの気にしないで,この事新旧双黒に言ったら?
大丈夫。何かあったら相手を潰すから」
美咲「ん〜でもお姉ちゃんを巻き込みたくないんだよね……
あと潰さなくて大丈夫」
カスミ「あ〜……」
優しいな,佐倉君。 そしてやっぱりお姉ちゃんなんだ
時間は経ち,お昼
アイ「ご飯食べよ」
美咲「うん,そうだね」
カスミ「食べて元気になろ〜ぜ!」
美咲「うん」
佐倉君は2人と食べるみたい
ウェン「一緒に食べよ〜!」
リト「食べよーぜ!!!」
2人に誘われて,机をくっつけてお弁当を食べ始める
『ウェンちゃんそれ全部手作りなの?凄いね
尊敬するよ』
ウェン「結は食べなさ過ぎじゃない?
飲料ゼリーじゃん。まさかそれがお昼なんて言わないよね?アタシの唐揚げあげる」
リト「もっと食えよ
ほら,ウェンの唐揚げ美味いぞ!貰っとけ!」
ウェン「ほら,あーん」
ウェンちゃんは俺の口に唐揚げを突っ込んだ
『んぐっ…ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
美味しい…(パァァァ)』
俺はあまりの美味しさに目を輝かせて表情を緩めた
ウェン「あ,うん…美味しかったなら…よ,良かった…よ…///」
リト「//////」
俺の顔を見て2人は顔を真っ赤にさせた
『あーなるほど
俺に見惚れてた?』
俺はそこまで鈍感じゃない
顔がいいってのも知ってるし。 だって美少女の灰ねぇの弟だし
リト「悪いか!!!!!!???」
ウェン「ちょっとリト!うるさいよ!」
リト「す,すまん…」
ウェンちゃんお母さんみたい
お母さんってこんな感じなんだろうな。知らないけど
その日は何事もなく終わった
そして時は飛んで翌日の放課後
悲鳴が学校に響いた
この声,あのファンクラブの奴のだ
俺は嫌な予感がして急いで声のした方へ走る
そこには佐倉君とお姉さん達,ファンクラブの子がいた
ファンクラブの奴は左手首を切られていて,佐倉君の左手にはカッターが握られている
普通なら,佐倉君がやったと思う人が多いだろう
でもお姉さん達はちゃんと佐倉君がやってないと分かっている。強くそう信じてる
その証拠に…ファンクラブの子の言葉を何一つ信じていない
てか男のカッターキャーて……
モブ「本当にコイツが俺の手首を斬りつけたんです!」
『それは違うよ』
俺は即座に否定する
その言葉に全員シンとなった
『佐倉君,“左利き?”』
美咲「あ,うん…」
やっぱり。カッターを左手で持ってる時点でそうだと思った
『なら,君が“左手首”を怪我してるのはおかしい』
俺が云うとファンクラブの子は反論してきた
モブ「な,何もおかしくないだろ!」
太宰「…?…!なるほど,そういう事か」
アイ「なるほど,分かった」
分かった人が出たのなら,話はその人達に任せよう
俺がこれ以上でしゃばるのは,アレだし…
アイ「左利きの人がカッターで向かい合ってる人の手首を切り付けたのなら,本来ならば“右の手首”を斬りつけられる
そっちの方が斬りやすいもん」
太宰「でも君は“左手首”を怪我してる
それは右利きの人じゃなきゃ無理な事。そして 美咲君は左利き
この場にいたのは君達2人…もう,云わなくても良いだろう?」
敦「待ってください太宰さんアイ君!
ど,どういう事ですか!?」
え,結構丁寧な説明だったよ
『右利きでカッターを持って手首を傷つける時,それは必然的に左右,どっちの手首になる?』
カスミ「なーる」
敦「…?あ!
そ,そういう感じか…」
中島先輩達はどうやらようやく分かった様だ
モブ「くっ…そぉぉおおお!!!!!!」
ファンクラブの奴は佐倉君に殴りかかろうとした
アイ「みっくんカッターぱーす」
美咲「ええ!?」
佐倉君はダズルガーデン君にカッターを投げ渡した
アイ「お前,良い加減にしなよ」
カッターの柄を掴んで刃を出すとそのままファンクラブの奴の首に押し当てた
モブ「…うぇ」
アイ「次は,掻っ切るぞ」
雰囲気が重くなった。これは,殺気…?
アイ「気を付けろ,俺はお前の首をいつでも刈り取れるぞ」
ぱ,とダズルガーデン君はカッターを首から離すと相手を睨みつけた
相手は怖くなって走って逃げた
心臓がドクドクと鳴り俺はその場にへたり込んだ
灰「ねぇ,なんか誰か走ってったけど大丈夫…結!?」
明那「結君大丈夫!?」
不破「おい,どうしたんか!?」
灰ねぇ達がやって来てへたり込んでいた俺を見てギョッとして俺のそばに来た
灰「帰ろっか,結」
不破「せやな。尻もちついて怪我しとったら大変やし」
明那「ほら,足に力入れてね」
なんとなく察した3人は俺を立ち上がらせて引っ張って帰った
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
太宰治
高等部3年の人気者
身長168㎝と高めのお姉様
自/殺マニアなのが玉に瑕である
三枝明那
メッシャーズという人気グループの1人。高等部2年
ショタコンであるが,ロリコンに好かれそうな顔立ちをしている
身長150㎝の小柄な身なり
不破湊
メッシャーズという人気グループの1人。高等部3年
身長162㎝の抱擁があるお姉様
キャバ嬢の様なブームをかましたかと思えば,直ぐに何を言ってるのか分からなくなる
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