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桃「赫ちゃん!起きて!遅刻するよ!」
紫「赫、腹減ってない?翠義姉さんがご飯作ってくれてるよ。」
赫「いや…あの…さ…、何で最近私の部屋に、普通に居るの…?」
桃紫「え?だめ?」
赫「だめじゃないけどさ!一回出てって!」
桃と紫の背中を押して、部屋から出させる。
桃「あぁ!ちょ!」
ガチャ…。
赫「…はぁ、」
私はその場で座り込む。朝起きたら、桃と紫が私の部屋に居た…。これが何回も。
赫「お腹すいた…」
制服着て、私は部屋を出た。
赫「行ってきます。」
翠「うん、気をつけてね。行ってらっしゃい。」
姉は笑顔で見送ってくれた。今日も今日とで、姉は私より可愛かった。
私が外に出ると、左右から腕に絡みつく桃と紫。片方からは腕に柔らかい感触が…。いや、触れないでおこう。
桃「行こっか!学校!」
赫「はいはい…」
この光景にも見慣れたもんだ。
黄「おわぁ…赫ちゃんモテモテやね…」
赫「モテモテとは言わんぞ…」
黄が私の状況に目をまん丸とさせ、驚く。両サイドの桃と紫は黄を睨んだ。私が取られないか、警戒してるっぽい。
黄「…うぇっと…私邪魔やったかな?」
赫「大丈夫だよ…、ねぇ…そろそろ離してくんない?黄も怖がってるし…。」
桃「瑞の彼女さん?」
黄「ぁ…はい。」
桃「ならいっか。」
と言いながら、桃は私の腕を離した。紫は離そうとしてくれない。離れるのが嫌なのだろう。
桃「これくらい、我慢しよっか。紫。」
紫「……」
軽く頷いた紫は、私の腕を離してくれた。
赫「はぁ…。行こっか、黄。」
黄「う、うん!」
黄の手を取り、教室へと向かった。