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「風見!」離れたデスクから名前は顔をあげる。「できた!」とコピー機を指差す。
「風見さん!捜査会議が始まります」
風見は珍しく舌打ちした。「あぁ!すぐ!」
はあ、と名前はため息をつく。当たり前だがテロが起きたサミット会場の捜査で、所轄と公安は猫が睨み合ったような騒ぎになっている。
「大変なことに……」デスクにつっぷしてから、名前はゆら、とトイレに立ち上がった。
「ん…」捜査本部、と書かれた部屋から風見が出てくると誰かと電話していた。
歩き出す方向へ皆がこそこそと話して道を開ける。
まあ、そういう部署だから……。
名前はその後をついて行った。
雨が振りだしていたから、名前は目をぱちぱちさせながら警視庁前の公園に行く風見を追う。
「…!」誰かいる。名前は素直に隠れた。
「出て来て構わない」という声に、少しからだを傾ける。あれはーーと目を見開く。
風見につかつか歩いていくその男は、腕を捻りあげた。「あっ!」と素直に顔を歪める風見に、出て行きそうになるが堪えた。
「…これでよく公安が勤まるな…」
ガチッ、と通信機かなにかを潰す。
「す、すみませんっ…」
「まだいるだろ」
心臓を掴まれた気分だった。
「…名前!」はっ、と風見は口を押さえた。「…へえ?」と前髪を濡らしたままの男は、興味深そうに言う。
急に腹が立ち、名前はつかつかその男の目の前に出て行った。
ぱんっーー!
「あっ…」風見が目を見開く。
「なんで…」名前はぎり、と奥歯を噛んで、素直に叩かれた男を睨みあげる。
「…殴りたかっただろ?」にやり。と言われ、かっとなりまた反対の手を投げたした。今度は掴まれる。
「んっ!」恐ろしいほど、びくともしない。
「はあっーーあんたが…あんたのせいで…風見とわたしたちがどれだけ死ぬもの狂いだと思ってんのよ!自分は安全な場所で高みの見物のくせして!」
ざあああっ、と雨は降り注ぐ。
「ゼローー!あんたなんでしょ!」
「よせ!」風見が立ち上がり、その手をほどかせる。
だが名前は止まらない。どっ、と彼の胸元に肘をついた。
「何人もあの爆発で仲間が死んだ!わたしも……」はあっ、と名前は息を飲む。
「風見も死ぬところだった!あんたが……」ぐ、と名前はその見下ろす目を見上げる。
「あんたひとりの命よりわたしの仲間の命は重い!!」
「もうやめろ!」風見が叫び、名前は離れる。
「あぁ……」ふ。とそいつは笑う。「そうだな……気に入った」は?と風見も言う。
「お前ーー」
「名字名前だ!」ふん!と名前は顎を上げた。
「僕は……降谷零だ…」
名前はコッ!とヒールを鳴らして歩き出した。「あんたなんか大嫌いよ零!2度とわたしの前に現れるな!」
「名前…!」風見は古谷に頭を下げてから走り出した。
「…何がおかしいの」コナンは尋ねる。
「だって…」はあーっ、と降谷は笑いながら首をかしげた。
「目が覚めるように気が強いじゃないか……悪くない、し」
コナンはさらに眉をひそめた。
「僕は嫌いじゃないんだよ……そういう女を【跪かせる】のが……」
風見……お前の手には余るぞ……。
「お、名字…びしょ濡れじゃねぇか」
他の刑事に言われ、名前は首を振る。
「帰る」
「おい」風見がすっ飛んで来て、肩で息をしている。「…どいて」顔を上げない名前に、はあ、と風見は言った。
「送る」
運転席からタオルを渡されて「ほっといて」と名前は強めに言う。「…昔からお前はそうだったよな」またため息。
「クラスで誰かがいじめられれば、相手が何人いようと立ち向かっていったし…俺はお前に口では絶対に今も勝てない」
「ちょっと」と名前は知らない駐車場に止まる車に風見を見る。
「お前もだが俺もびしょ濡れだ。風邪を引いてる場合じゃないだろ」
「お前んちかよ?」今度は名前もため息をつく。
「風見のにおい」という言葉に風見は少し恥ずかしくなった。「嗅ぐな」廊下の電気をつける。
「ほら」と浴室らしき場所を指差され、名前はしぶしぶ靴を脱ぐ。「お邪魔します…」
「ここにドライヤー」と鏡台を叩く。「服は俺のしかないが我慢してくれ」
ようやく名前は風見を見る。「…ありがと……」切なそうに笑う名前に、風見は赤くなりそうだったのですぐ浴室を出た。
名前はあたたかいシャワーを浴びて、頭がすっきりした。
ああ、と舌打ちする。上司になんてことを言ったんだろう……。謝るにも、簡単には接触できないし……「いやでもっ」と言葉が出て首を振る。
嫌だ。風見が死ぬのは嫌だ。あの男のせいでなんて……。
からだを拭ったあと、服を見て「え?」と口にした。「これ…パジャマじゃ……?」赤くなってきたのがわかり首を振る。
小さいときは!と頷く。互いの家で遊び泊まったのだ。幼馴染みなんだから。
それでーー大人になっただけ……。
「風見」とリビングに歩いて行くと、ちょうどテーブルにシチューを出している彼がいた。
「食べてろ、暖まるから」
「奥さんいらないわね…でもありがと」
「悪かったな。俺も入る。からだが冷たいーー」と言いながら消える風見を肩越しに見た。
「美味しい」ふふ。と笑みが零れる。勿体ない。なんでもできて器用なのに臆病なもんだから……。
「優しいし…」名前はふと冷蔵庫を見た。
どうしよう。と風見は浴室で手をついて考えていた。
勢いで名前をつれてきてしまったが、しかも雨が降ってるからとかいう都合のいい言い訳で。
「はあぁ…」
しかも服だって別にシャツとズボンを出して帰せるようにすればいいのに、聞かれたらなんて言えば?
帰ってほしくないーー。
「そ、そんなこと言えない…」かーっ、と湯ではない熱さを顔に感じて首を振った。
「ん?」風見は嫌な予感がした。このにおいーー「名前…」あーっ。と額に手をやる。
「何?」ワインを飲む名前が振り向く。
「お前そんなに酒に強くないだろうが」
ぱっ、とグラスを取り上げる。
「酔わせてよ」と手を伸ばす名前の胸がテーブルに乗る。風見ははっとした。
「お、おい」
「え?」
「まさか下着……」名前は何言ってんの?と言いたげだ。「びしょ濡れに決まってるでしょ、洗濯機に入れたわ」
ぱっ、とグラスをとり名前は眉をひそめる。
「あんた。あの男が公安部をまとめるゼロだって知ってて会ってるのよね」
「だから?」と風見も目の前に座った。
「むかつかないの?何もしないくせに」と名前。
「名前」と風見はため息をついた。
「わたしは別にそれでいいんだ、守りたい人をーー」さっ、と赤くなってしまい名前から目をそらす。
「ま、守れたらそれで……」
「誰を守りたいの?」と言われ、風見はどくんと心臓が鳴る。
ちら、と名前を見て、2人はしばらく見つめ合ったまま。
「返答次第では」と名前はどっと背もたれに背を預けて俯いた。
「……諦めなくちゃいけないから…」
風見はしばらく名前を見ていたが、「え?」とぽかんとする。それってーー「ええっ」「何よ」名前はうるさいと言いたげにする。
ずる、とテーブルに突っ伏すので、あぁ。と風見は少し肩を落とした。
「酔ってるだろ、もう寝ろ」
「ほらベッドに!」ぐい、と腕をあげる。
「やぁーー!」
「……っ!」
どさ、と風見は尻餅をつく。名前にそのまま抱きつかれてしまった。
ぎゅ。と首に回す手に力がこもる。
「…わたしたち……もう子供じゃない」
「!」
「…言わないとだめ?」
耳元で言われ、風見は抱き締めたいのを堪える。
「酔ってるん、だろ…名前……」
「だから言わないとだめかって聞いてるじゃない…あなたが臆病なのは、今始まったことじゃないもの…だからーー」
「好きだ」
はっ、と名前は目を見開く。背中に回ってきた腕に力がこもる。
「あぁ…たしかに臆病だけどな…お前の前では精一杯虚勢張ってたつもりだったんだがな…」子供のときから…と呆れたように風見は笑う。
「バレてたのか」
「見くびらないでよ」ふふ、と名前は笑って眼鏡を外す。「よく見えない」「じゃあーー」「だめだ」よっ、と風見は軽々しく名前を抱いていく。
どさ、とベッドに名前を寝かせる。
「よく見えたらわたしが恥ずかしい」
「でも…」と名前は風見の腕を胸に当てる。「ちゃんと見て」「ーーっ」思いきり唇が飛んでくる。
「ふぁ…」てら、と糸が引く。「あ…」ぷつぷつボタンを外されていき、名前は起き上がり口づける。「んあ、好き」ちゅ、と1回。「風見…」ちゅ、と2回目。「好きなの……」ばさ、と上着が脱げる。はあ、と2人で呼吸して、ふふっと笑う。「あまり興奮させるなよ…」
「いいのーー」風見のそこはすでにカチカチで、撫でまわす。「優しくなんて抱かないで……」
名前も風見もすべて脱ぎ捨てて、名前はそのまま風見のそこに顔を埋めた。
「んっ」と風見が苦しそうな声を出す。
名前は顔をあげた。「ねえ」ふふ。と肩を揺らす名前に「は?」と素直に風見は聞く。「育ちすぎじゃない?口に入らないんだけど……ふふっ」
「じゃあほら」と名前は倒れる。
「こっち」と風見が膝を割るので「やだ!」と名前は赤くなった。きょとんとする風見に「恥ずかしいからそんなとこ…」
「大丈夫だろ、これだけ…」と指がぬるりと入ってくるが、すぐ抜かれる。
「これだけ濡れてればーー」と顔を埋められ「やあっ…」名前はぎゅうと目を閉じた。「気持ちいいだけだ」
実際にその通りだった。厚くて柔らかい舌が強弱をつけて動くと、たまらない。
「あ…待っ風見……」ふわ、とからだが浮く感覚がする。何かが迫ってくるのも。
「ああだめだめーーイッちゃうっ……か、風見やめて……!イッたら眠くなっちゃうっ…」
「お前…」と風見は顔を上げた。「随分感度いいよな……」慣れてるんだな…と寂しく呟く風見に、きっと名前は目を向けて言う。たしかにたぶん風見よりは。と思う。
「ばかっ!」
「ばっ…馬鹿とはなんだ…」
膝に乗り直し、2人でまたふっと笑う。
「…入れていい?」
「ん」こくり。とする風見が可愛くて笑ってしまう。「好きにしてくれ」名前はそれの位置を確認して、角度も確認する。どさ、と風見を倒すといい場所があった。
「あっ…」2人で同じような声を出す。
「んっーー」名前は顔をしかめた。思ったよりずっと大きいな……上からだから余計そう感じる。
「はあっ……」瞬間、風見に腰を掴まれてぎょっとする。ぐっ!とそのまま下に下ろされてずぼり、と奥まで入ってしまった。
「ああぁああっ……」名前は頭を振り乱す。「なんだ…」はあ、と風見は起き上がり名前を抱えて上下させる。「するときだけ慎重になるなよ…っ」ぎっ、ぎっ、と一定にベッドが鳴る。
「やあっ…あ、ああっ、いあ、あ、ああん…やっ……!」
名前はまた自分で腰を動かしても感じた。「あぁ、かざ、イク……いっちゃ……うああ!」
また口づけられ、名前はとろけそうな目で風見を見上げる。「そのままっ……俺を見たままーー」「ああぁああああっ」
名前はびくびく震えて、風見を見たまま。「くっ……」ぎゅう。と風見が名前にこれでもかとしがみつくので、出たとわかった。
ものすごい勢いで出ていく車に2人は乗っていた。
「目覚ましくらいかけといてよ!」
「無茶言うなよ!」と運転席から風見。
「わかってるわよ、出したらめちゃくちゃ深く眠るもんね!あーよかったじゃないよく眠れて」
「なーーお前もめちゃくちゃ派手にイッといてよく言う!」
しばらく車は無言で走り、2人は互いに笑っているのが顔を見ないでもわかった。
風見の電話が鳴り、名前はそれを引き抜く。
名前が窓を開け、なびく髪を押さえて言った。
「…おはようーーゼロ……」