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春の暖かな日差しが降り注ぐ、桃虹学校。
真新しい制服に身を包んだ、るなは、ドキドキしながら校門をくぐる。
「今日から、ここで頑張るぞ!」
るなは、クラスに挨拶を済ませ、席に着いた。
隣の席には、クールな雰囲気の男の子が座っていた。
その男の子こそ、うりだった。
その日の昼休み、うりは、るなの元にやってきて、
少し照れくさそうに言った。
「…あのさ、お昼ご飯、一緒に食べない?」
るなは、うりの突然の誘いに驚きながらも、
「うん! 行く行く!」
と、笑顔で答えた。
二人は、屋上で、お弁当を広げた。
るながご飯を取りに行っている間、
数人の男たちが、るなに近づいてきた。
「ねえ、可愛いね! よかったら、一緒に遊ばない?」
るなは、突然のナンパに戸惑い、困惑していた。
その時、うりが現れ、るなを男たちから引き離した。
「おい、お前ら! 何してるんだ! この子は、俺の連れだ!」
うりは、男たちを睨みつけ、威嚇した。
男たちは、うりの迫力に圧倒され、すごすごと退散していった。
るなは、うりの勇敢な姿に、胸をときめかせた。
「うりくん…ありがとう…」
「…別に、大したことないよ。でも、これからは、気をつけろよ。」
うりは、少し照れくさそうに言った。
それから、二人は、いつも一緒にいるようになった。
文化祭では、一緒に模擬店を出し、
体育祭では、一緒にリレーに出場し、
夏祭りでは、一緒に花火を見た。
数々のイベントを通して、二人の距離は、どんどん縮まっていく。
るなは、うりの優しさ、強さ、面白さに惹かれていった。
うりも、るなの明るさ、可愛さ、純粋さに惹かれていった。
そして、ある日の夜、うりは、るなを公園に呼び出した。
うりは、深呼吸をして、覚悟を決めた。
「るな、あのさ…ずっと前から思ってたんだけど…
俺、るなのことが、好きだ!! 付き合ってください!!」
るなは…
「はい…!よろこんで!!」