テラーノベル
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「今日でいいでしょー?」
今日?今日だと?疲れたよ初日だぞ。
でも まあ、 いいか うん…
「いいですよ」
「何処行こうかなー楽しみー♡」
「高いところやめて下さいね 金欠なので」
「はーいはい♡」
美味しいもの食べたいな。
でもお金ないんだよな。
最近の悩みの大半はこれだ。
虚しいを極めているな 私。
ねぇー? と甘えたような声で蘭さんが声をかけてきた。
「見て見て、此処どう?」
とスマホの画面を見せてくる。
何処ですか?と覗き込むと
A course ¥16000
B course ¥12000
…
表示される値段を見て一瞬硬直する。
声が出ない。初めてこんな値段の飯を見た。
反社って稼げるのか?もしかして。
「えっ、えっ?これ、え、これ行くんですか?」
「うん、お得じゃない?」
「えっ、えー…?」
「まぁいいじゃん!行こーよ」
これ上司だよな。断ったらどうなる。
前の会社で散々痛い目見た。
従わなかったら何されるか分からん。
蘭さんと一緒にエレベーターに乗り込み談笑しながら
一階に着く。少人数だが、会社の人が少しいた。
…? なんだか周りからの私への目が痛い。
見られている気がする。
何故… また疲労で老けただろうか… 。
「タクシー呼ぶね。すぐ着くからちょっと待っててね」
蘭さんは外に出ると急に落ち着いて見える。
まあ、私よりはよっぽど大人なんだろうけど。
「何見てるの?顔なんか付いてる?」
「あ、すみませんジロジロ見て」
「いいよー幾らでもこの神フェイス見納めてね♡」
… やっぱり蘭さんだな。
「あ、タクシー来たよ」
タクシーに乗り込むと場所を伝えて車が動き出す。
蘭さんはずっと外を見つめている。
ここで私がずっとスマホ弄ってたら幼稚だよなあ…。
私もなんとなく外を見た。
東京の中心地の夜はいつでも輝いている。
まるで昼みたいに。
人混み。高層マンション。
いくつもの物体で酔いそうだ。
ぼーっとしながら外を見つめていた。
「わっ!」
「どわぁぁっ!!」
急に両肩を強く叩かれて私は目を覚ました。
「あっ、起きたー」
こいつ…。
「蘭さん、、心臓止まりますよ」
「だって寝てたんだもん♡ 可愛くて写真撮っちゃった」
は?何やってんのこの人。
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