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13 - キャラを勝手に借りよう選手権

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2024年08月07日

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チクタクチクタク…時計の音がこの部屋を支配する。彼女、カンナギはそれにびくともせず、パソコンの前で方杖をついた。マウスを動かしてみせ、あるファイルを開いた。ある女性の写真。この女性はハニといった。もう数ヶ月もあってない。彼女は戦争へいった。女性だと言うのに。ため息を吐いて、プログラムの制作へ移る。彼女、ハニならきっと帰ってくる。幼馴染で親友の彼女を。実際は心配なんていらない。あと数週間たてば、元気に帰ってくるだろう。彼女のお父さんは平気だろうか。彼女が帰ってきたら、なにか贈り物でも出すか、そんな事を考えていたら、長い針は59を指していた。私はこの時間が一番嫌い。なぜなら号泣、と読めるから。パソコンをシャットダウンし、窓を閉めた。なんだか寝る気にもなれず、彼女、ノゾミの家へいくことにした。彼女ならきっと夜遅くても笑って入れてくれるだろう。ついでにお土産でも持っていこうか、家にあるとすれば、夢の国で買ったクッキーだ。それをもち、ノゾミの家へ歩く。ピンポーン、はーいと声が聞こえノゾミが出て来た。

『悪いね』

私がそういえば、ノゾミは明るく返した。ノゾミとハニは私の少ない友達だ。

『外雨なのに、どうしたの?』

『仕事、面倒かった』

そう返せば彼女はまた笑った。外の雨は冷たいが、彼女の笑顔はあたたかった。

『ハニ、帰ってくるかな?』

『…きっとあいつなら帰ってくるよ、笑顔でね 』

私はそう返し、ノゾミの家へ入った。

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