チクタクチクタク…時計の音がこの部屋を支配する。彼女、カンナギはそれにびくともせず、パソコンの前で方杖をついた。マウスを動かしてみせ、あるファイルを開いた。ある女性の写真。この女性はハニといった。もう数ヶ月もあってない。彼女は戦争へいった。女性だと言うのに。ため息を吐いて、プログラムの制作へ移る。彼女、ハニならきっと帰ってくる。幼馴染で親友の彼女を。実際は心配なんていらない。あと数週間たてば、元気に帰ってくるだろう。彼女のお父さんは平気だろうか。彼女が帰ってきたら、なにか贈り物でも出すか、そんな事を考えていたら、長い針は59を指していた。私はこの時間が一番嫌い。なぜなら号泣、と読めるから。パソコンをシャットダウンし、窓を閉めた。なんだか寝る気にもなれず、彼女、ノゾミの家へいくことにした。彼女ならきっと夜遅くても笑って入れてくれるだろう。ついでにお土産でも持っていこうか、家にあるとすれば、夢の国で買ったクッキーだ。それをもち、ノゾミの家へ歩く。ピンポーン、はーいと声が聞こえノゾミが出て来た。
『悪いね』
私がそういえば、ノゾミは明るく返した。ノゾミとハニは私の少ない友達だ。
『外雨なのに、どうしたの?』
『仕事、面倒かった』
そう返せば彼女はまた笑った。外の雨は冷たいが、彼女の笑顔はあたたかった。
『ハニ、帰ってくるかな?』
『…きっとあいつなら帰ってくるよ、笑顔でね 』
私はそう返し、ノゾミの家へ入った。
コメント
4件
今回もめちゃくちゃ良かったぜ!!!! 私の出て来る物語は勝手に作ってくれ☆ そして投稿したら教えて欲しい!!! マジで気になるし見に行きたいから!!! ハニちゃんは戦争に行ったんだね… それは…凄く不安になるね… 5体満足で帰って来るかも怪しいし… どんなに時間が遅くても明るいなんて… 最高の友達ね!!!(?) 次回も楽しみに待ってるぜ!!!!
のんのんさんとハニ・リカバリーさん、あざした(すまんね)