振り向くと、環はまだ蓮司さんを睨んでいた。むしろ目つきが更に凶悪さを増している気がする。
「終わってないって……蓮司さん、本当は警察のままでヤクザになってなかったって言ってるじゃない。家族にも秘密にしなきゃいけないから仕方なかったって」
あたしの言葉に、環は軽く眉を上げた。
「公安の内偵か。そんなことは見当がついていた」
「ええ!?」
「根っからクソ真面目なこの男が警察を辞めるはずがない。それが偽名を使って新興の極道組織にわざわざ入る時点で別の目的があることは明確だ。ならば公安の密偵は真っ先に思いつくだろう」
「いや、フツー思いつかないって」
思わず突っ込んでしまったけど、法律関係の一家に育ったら出てくる発想なんだろうか。
「そこまで分かってるなら、何でまだ怒ってるの?」********
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