才能で人を殺す少女

才能で人を殺す少女。

ある少女がいました。

その少女はとても絵が上手く、世の中では  ”天才”と呼ばれていました。

今後1000年の名が残るかもしれない。

それくらいの天才でした。

同期はみんな辞めました。 彼女の才能に全員殺されたのです。

1人は彼女の絵のうまさに苦しみ心が折れ、 もう1人は負けないよう沢山沢山頑張って描きました。ですがその子もある日事故で腕を失ってしまったのです。

そして彼女の同期は私だけになりました。

けれどある日、彼女は絵を辞めてしまいました。

ある本を彼女は読んだのです。とても長い小説でした。彼女はその本に夢中でした。その本を読むために絵をあっさりとやめてしまったのです。

私は激怒しました。

許せなかった。

貴方のせいでみんな辞めたのに。

貴方のせいでみんな描けなくなったのに。

貴方のせいで

貴方のせいで

貴方のせいで

貴方のせいで

貴方のせいで。

貴方は私に聞きましたね、

「どうして絵を描かないの？」

ふざけないでください。

誰のせいだとおもってるんですか、

大好きだったキャンバスも、

貴方から貰った大事なペンも、

貴方のせいで大嫌いになりました。

私は貴方に殺されたんです。