コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
数分で夜はあけ、日がのぼってきた
「怪我は無い?」
ムミィが口を開く
「嗚呼大丈夫」
「ところで、さっきは何で家に入るときに引き留めたんだ?」
ムミィは少しした後に教えてくれた
「君も見たあの黒い人形の者はエンティティと言って、この中でも奴は**void(ボイド)**と言うんだ」
「そして隠れる所は特定の場所しか意味がなくて、その特定の場所ってのがこの建造物みたいな壁が緑色の場所だ」
どうやらそのエンティティという化け物は複数対存在するようで、ムミィでも把握しきれていない者もいるそうだ
そしてその説明が終わった後にムミィに地図と一枚のメモをわたした
どうやらムミィの初見らしい
「これって縦読みじゃない?」
「縦読み?」
「うん、その文章の頭文字を読み取るともう1つの文章が浮かび上がってくるってやつだよ」
「ほら」
そして予想は見事的中
「そこにかくしべやがある」
メモの意図をようやく理解した
そして地図には×印のようなもの
そこに隠し部屋があるようだ
「嗚呼、ここなら知ってるよ」
「端の方だから中央に戻るときに利用するんだ」
「それじゃ案内してくれ、行ってみる」
ムミィが黙る
「今日一気に行くのはやめといた方が良い」
「何かトラブルが?」
「実はそこの家、セーフゾーン(緑色の建造物)ではないんだ」
「そして今日夜があけてから一時間たっている」
「あとの七時間じゃ間に合わないってことか?」
「嗚呼」
「そして数時間ごとにある暗黙の時間にもエンティティはこの街を徘徊する」
「なるほどねぇ...」
どうやら思っていた以上に簡単ではないようだ
「ちなみにさっきのエンティティはどういう生態なんだ?」
「あの黒いやつは通称バックアップ」
「目は見てえないけど耳が良いから必ずセーフゾーンに隠れた方が良いよ」
「他にもいるけど、発見次第解説するよ」
「とりあえず今は少しずつ進もう」
「嗚呼」
その後何度か点滅を繰り返したが、今のところバックアップしかエンティティは確認できていない
「案外いないものだな」
「基本的にエンティティはバックアップしか見ないよ」
「結構確率的なところはあるけどね」
(…そんなもんか)
「そろそろまた点滅しそうだから一旦あそこに行こう」
「わかった」
…ズズ
「?」
「何か聞こえない?」
ズズズ…ズズ
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ
「「!!!!!」」」
「あまの速く!」
バタンッッッ
ーセーフゾーンー
「…なにだあれ」
「あれは通称ノイズ」
「あいつに触れられたら自分自身もノイズになるから気をつけて」
「要するに感染症みたいな感じか?」
「そうだね」
「ちなみにあいつも結構出現するタイプの個体だよ」
自分は会ったエンティティを忘れない為にもメモすることにした
絵は雑だが記録する程度ならこれくらいで良いだろう