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......わあああああ! いいねなんか!ラヴィ......ってどんな意味だろうか......
うわぁぁぁぁぃ(?) ラヴィってどういう意味なんだろ…?
ほとけ視点
逃げなくちゃ。
逃げなくちゃ、逃げなくちゃ。
そう思うたびに、脳裏に浮かぶのは――
あの赤い瞳と、冷たい唇。
「逃げてもムダだよ、ほとけ」
耳に焼きついて離れない声。
吐息ひとつで凍るような、あの声。
…なのに、なぜ、また足が止まるの?
どうして震えたまま、背を向けたまま、立ち尽くしてるの?
「ほとけ、いたぁ」
その声だけで、世界が塗り替わる。
夜の匂い。甘い血の香り。喉の奥がきゅうっと狭くなる。
「あ、あの、りうらくん……あの……」
「ねぇ、逃げたの? もしかしてさ、僕から」
違う、違うって言わなきゃいけないのに。
声が出ない。震える喉が、君の名すら拒絶する。
爪が喉に当たって、ゾッとする。
それが、優しさのつもりみたいに、ゆっくり撫でられるたびに――
わたしの鼓動が高鳴っていく。
「……待って、やめ……やめて、ください……」
「ごめんね、ほとけ。
嘘は嫌いなんだ」
噛まれる。
身体が跳ねる。悲鳴が喉を裂いて、涙が滲む。
でも、同時に胸が熱くなる。
苦しくて、痛くて、なのに、愛しい。
「やっぱり……君は、最高のご褒美だよ」
お願い、やめて、やめて――
…でも、どこかで望んでしまってる自分がいる。
この痛みさえ、
りうらくんが“愛”って呼ぶなら、
わたしはそれを、愛だと信じたくなってしまう。
「ねえ、今日もあげるよ、ご褒美」
りうらくんがそう囁くたびに、
わたしの逃げ道は、どこにもなくなる。
“ラヴィ・ラヴィ・チュウ”
骨まで、心まで、侵食されて。
逃げることも、逆らうことも、できないくせに。
「愛してるよ、ほとけ」
その言葉に、何度泣かされたんだろう。
でも、何度も何度も、それでも聞きたくなるんだ。
りうらくん。
あなたは、わたしの破滅。
でも、わたしにとっての――運命なんだ。
だからお願い。
せめて、優しいフリをして。
私を壊すなら、愛してるって言いながら、やってよ。