(※記憶が戻る前の涼ちゃん)
「このソファーいいなぁ….。」
元貴君の家の広めのソファーに横になる。
「涼ちゃんのお気に入りだったもんね。」
「そうなんだ….。」
多分このソファーって言うよりは、元貴君の匂いがするこのソファーに横になったら、元貴君に包まれてる感覚になれるのが好きだったんじゃないかな。
「いつでも寝落ちしにおいで。」
元貴君は優しく笑ってくれた。
※涼ちゃんのマネージャーは元貴の大ファンという設定
(元ネタ【愛され涼ちゃん(色々CP短編集)】より『神を愛したモブは女神を称える』)
「そんなんじゃない!」
女神、もとい藤澤さんの病室から大声が。神々、もとい大森さんと若井さんは顔を見合わせ、後ろに控えていた我々スタッフもそれぞれ顔を見合わせた。中から話声が漏れ聞こえて、しばらくしてから大森さんが扉を開けた。
「俺達には涼ちゃんが必要だよ!」
「二人とも….。」
大森さんと若井さんが藤澤さんを慰め、お三方は絆を再確認。
「若いっていいわねぇ。こんな熱烈なプロポーズされたんじゃ、涼架もまんざらじゃないんじゃない?」
女神のお母上様が神々に向かって深々と頭を下げられた。
「うちの涼架をよろしくお願いします。」
大森さんも頭を下げられ
「承りました。病める時も健やかなる時も涼架さんと頑張っていきます。」
それを邪魔しないように廊下から見ていたわたくしマネージャー藻部は涙を流して手を合わせた。
「てぇてぇ….。」
隣のスタッフから変な目で見られていたが、目の前の極楽浄土のような光景に対して痛くも痒くもなかった。
※【僕が消えるその日まで】の後日
「元貴、今日家行っていい?」
若井に言われて頷いた。
「良いけど制作したい。」
「あ、じゃあやめとくわ。」
「いや、逆に来て。」
「なんで?」
「今日涼ちゃんいないから若井で我慢するわ。」
「寂しいからって俺で我慢すんな。」
そんなこと言ったって、面倒見のいい若井はちゃんと家に来てくれた。
「10曲くらい作ったからちょっと聞いてみて。」
「10曲?!」
若井にデモ音源を聞かせるが、聞き進めるにつれ若井の表情が険しいものになる。
「元貴…これは世に出してはいないやつや…。」
「え?駄目だった?」
「出すならせめて順番バラした方がいい。元貴の描くイメージがダイレクトに流れ込んでくる。」
「え?イメージ伝えられるならいいんじゃないの?」
「お前記憶のない涼ちゃんに手を出すとか一歩間違えればヤバいぞ?」
「え?!何でっ。」
「身内のエロキッツっ。」
「曲からそのイメージが浮かぶってこと?!俺分かりやすすぎて逆にやばない?!」
「流石に察するのは関係者だけだろうけど、どこから漏れるか分からないじゃん。」
「自重します…。」
※涼ちゃんが記憶が戻った後
事務所からの正式な謝罪の場を涼ちゃんのご両親が遠慮した為、涼ちゃんのお見舞いに行った際にご両親に階段落下の真実を告げると共に謝罪した。しかし
「もっと要領よく助ける手段はあったはずなのに、自分が落ちたら大森さんが苦しむって分かるでしょう。」
逆に涼ちゃんがママさんに怒られていた。
「咄嗟に動いちゃったから仕方ないよね。」
「そうね、相思相愛だったわね。」
ママさんの言葉に、パパさんは首を傾げた。
「相思相愛?」
「涼ったら前、大森さんと若井さんに熱烈プロポーズをされたのよ。」
うふふと笑ったママさんは涼ちゃんの笑顔そっくりだった。
※涼ちゃんが記憶が戻った後
「元貴。」
「なに?涼ちゃん。」
「いつもしてたことやったら思い出すかもって言ってたけど…やったことなかったよね?!」
「フ〇ラ?」
「言葉にしなくていい!///」
「いつも恥ずかしがってさせてくんないから今ならいけるかなって☆」
「しかも….あんなことまで言わせるとか….。」
「それは本当にごめん。調子に乗りすぎた。」
「…元貴は、あんな感じがいいの?」
「え?そりゃまぁ….。」
「僕とは真逆だね…。」シュン
「また変な方向に思考が暴走しかけてるかもしれないけど、俺はエロい子が好きなんじゃなくて、エロい涼ちゃんが好きなんだよ?」キリッ
「真面目な顔して何言ってんの?」呆←でも嬉しい
【終】
いつもの通りの本編に入りきらなかった小話詰め合わせでした。
今まで長編は涼ちゃん右側ばかりだったので左側もそのうち書けたらいいな…。
モブの藻部お気に入りなのでまたどっかで出ると思います(笑)
コメント
2件
2話まとめて読まさせてもらいましたm(_ _)mそして、完結お疲れ様です!今回も最高の作品でした、涼ちゃんの♡♡♡は変わんないってことですね、これからも投稿頑張ってください