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rbru
遅くなってすみません。リクエストありがとうございました。
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「小柳くん、俺のこと好き?」
「あ、?ん…そうだけど、何?」
小柳くんはいつもこうだ。彼の口から、好きやら愛してるやらと甘い言葉を呟かない。それが恋人であっても。なので、今日は小柳くんからその言葉を言うまで止めないことにした。もちろん、セックスである。セックス中でも彼は、恥ずかしがって好きなんて言わない。むしろ、「もっとちょうだい♡」「いっしょに、いこ、?♡」とか好きよりも恥ずかしい言葉を言ってる癖に、なぜ好きは言えないのか。まぁ、それも小柳くんの良さなんですけどね。
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「ん、”♡ぅ♡♡」
彼の後孔を、激しく弄る。前立腺を目掛けながら、時折外したりと焦らす。そうすれば、彼は不満なのか俺の手を勝手に掴み、まるでオナニーでもするかのように動かす。
俺、別にお前のディルドじゃないんだけどなー
お仕置かな?と思いつつも、今日は彼の口から好きと言わせることが今日の任務であった。いくら、甘々に溶かしても一度も彼からは言われたこともないので、今日も任務失敗かなと思いながらも、動かす手は止めない。だが、今日だけはあることをしないようにする。それは、俺から好きと言うことだ。きっと、俺が好きと言っていることを良いことにし俺もと彼は、乗っかっているんだと思ってしまった。小柳くんはそんなことしないと思いながらも、彼から一切好きと言われないため、マイナスの思考が働いてしまう。
「ほし、っうべ♡♡ね、ぇ♡♡まだ、?♡」
「んー、まだ」
そう言えば、彼は不服そうな顔をして俺の腹にゲシゲシと足で蹴ろうとする。そんな、睨みつけないでよーと彼の頭を撫でるが、それでも彼の機嫌が治らないらしい。
「ねぇ、小柳くんは俺のことどう思ってる?」
「ぁ、?そりゃ、ねぇ」
「なぁに、教えて」
彼は目を泳がせながらも、頬を赤らめ口を紡ぐ。言ってくれないと分かんないよと思い、彼の頬をむにむにと突くが、何言わない彼に、ほんとは俺のこと好きじゃなかったのではと嫌な考えもしてしまう。そんなはずは無いと思っても、一度思ってしまったらどうしよもなく。
「嫌いなんだ、俺のこと」
「…は、?ぇ”、ちょ、んぃ♡♡!?」
先程とは手荒く彼を扱えば、喘ぎ声も徐々に大きくなる。へぇー、小柳くんって激しい方が好きなんだ。
容赦なく、奥をゴツゴツ突けば彼の口からお”ほぉ♡と本気声がでる。
「し”ぬ、ぅ”♡♡お”♡お”♡♡ぉ、ぐぅ”♡♡イグ♡♡イグイグイグっっっ、〜っイグ♡♡♡♡♡♡」
「……俺のこと好き?」
「ほ、ぉ”〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡♡っ〜〜〜♡♡???しゅ、き♡すき♡るぇ、
すき♡♡♡♡すき、っしゅき♡♡♡♡♡♡」
彼の陰茎から派手に潮を吹くと同時に、強い快楽のせいか身体が魚のようにビクビク♡と続いていた。それはまるで、全身が敏感になっているかのようにとてもエロく、そそられてしまうほど。
彼の口から好きという2文字が聞けたことに俺は、今までにない幸せで満ち溢れていた。好きと言われた瞬間、心の底から幸せという思いが満ち溢れ、自然と口角が上がる。ここまでして、小柳くんから好きを聞けた。なら、明日になったらいつもの彼に戻ってしまうのか。それは嫌だ、ずっと好きと言われたい。彼の口からせめて、1日1回でもいいから、ちゃんと俺のことが好きなのか確かめさせて欲しい。
「ねぇ、今だけじゃなくて、明日も明後日も、ずっと、俺が死ぬまで好きって言って。」
「っは、どうしたん、急に」
「いいから、ちゃんと言って。言わないとお前を殺して、俺も死ぬから」
「脅しかよ」
快楽から逃れた彼は、いつものテンションで俺の質問に受け答えする。俺は心配なんだよ、ちゃんとお前の彼氏なのか。なんで、小柳くんはそんな笑ってられるの。俺は本気なんだけど。
「星導、不安なん?」
「…う”ん」
「なんで、泣いてんだよ」
気付かぬうちに、俺の目から涙が零れていたらしく、小柳くんはそれを優しく拭ってくれた。イケメンかよ、なら好きって言えよ。
1度、泣いてると脳が認識すると涙が止まらなくなり、鼻を啜ったり、目をゴシゴシと擦っても涙は出続けた。
「目、腫れるぞ」
「うっさい、好きって言えよ」
「うん、好き。お前のこと好き。だから、安心しろよ。死ぬまでずっと言うから、泣くなよ」
なんだよ、セックスしなくても好きって聞けたじゃん。俺のバカ。
そもそも小柳くんが好きって最初っから言えば良かったのに、最後までイケメン面をかましてることに少し苛立ち彼にキスを贈り、彼と約束を結ぶ。
「もし、お前から好きって言われなかったら心中するから。これ約束ね」
「はっ、約束な」
コメント
3件
本当に素敵な作品をありがとうございます……😭🫶
めちゃ好きです!