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『 おれのひかり 』
yn × os
書きたかったynosです✋🏻
ynosも好きなのに少なくて泣きそうだったので書かせていただきました‼️
少し自信作なので読んでいただけたら幸いです🙂↕️
【注意】
・ 学パロ
・ お日様色担当さんが暗め
・ ほぼCP未満(赤面描写がちょっぴりだけ)
・ 口調不安定
yn 視点
授業の終わりを告げるチャイムがなってすぐに、パンを持って教室を飛び出す。
ああ、今日も水筒を忘れてしまった。俺はそんなことにしょんぼりしながらも、いつもご飯を食べる場所に移動した。
「 …… 」
なんてこった。
いつもの場所は、見るからに陽キャそうな人達に使われていた。
仕方ない、移動しよう。
そう思って来たここは人通りが本当に少ない階段。
ここなら、誰かが来る心配もないだろう。
「 よいしょ… 」
階段に座って、行きしに買った安いパンを開けて、口に頬張る。慣れてる味で、美味しい。
その時、俺の頭には1人の生徒が浮かんだ。
“おさでい”
いつも俺のことを気にかけてくれて、一緒にご飯を食べてくれる、唯一の友達。
今日は、来てくれるのかな。
「 まあ、 」
いつもと場所違うし、来ないだろう。
1口目のパンを飲み込む。水筒を忘れたから、口の中がパサパサだ。
「 …… 」
静かだ。ものすごく。いつもはおさでいが居るから、場が明るくなっている。俺一人なんかじゃ明るくなるはずもなく。
おさでいのことばかり考えていると、聞き馴染みのあった声が聞こえた。
「 やーなと 」
「 わっ 」
びっくりした。まさか本当に来るなんて思ってもいなかった。
「 よく場所わかったね 」
「 学校内走り回ったよ 」
たしかに、息切れしている。どんだけ走ったんだ、この男は。
「 てかやなと、また水筒忘れてんじゃん、ほい、あーげる 」
そうニコニコしながら俺に渡してきたのは、ペットボトルの水。
「 いいの? 」
「 いいから渡してんじゃん! 」
じゃあありがたくいただく、と水を受け取ると、おさでいは微笑んだ。その笑顔が可愛いと思ってしまう。
「 ふ〜疲れたぁぁぁ 」
とおさでいは俺の隣に座る。
小さい階段に隣で座るのは少し窮屈だけど、おさでいとだから気にしなかった。
「 …ね、疲れた 」
「 まだ午前しか授業受けてないのに 」
そんな世間話を繰り返していると、先程まで手元にあったパンはあっという間に無くなっていた。
「 午後だるいなぁ 」
「 うん 」
「 ペアの発表とかあったら、また1人になっちゃうかも 」
「 サボっちゃう?笑 」
そんな言葉に唖然とする。
サボり。
授業をサボったことはなかった、サボりたいという気持ちはあったけど。
「 サボる… 」
気づけばそんなことを言っていた。
返事が帰ってこなかったから、おさでいの方を向いた。
おさでいは目を見開いてびっくりしていた。
ああ、そうか。嘘のつもりだったんだ。俺だけ本気にしちゃって、バカみたいだ。
「 ……サボろう!! 」
「 えっ 」
「 1時間くらいサボっても問題ないっしょ! 」
やっぱり、俺はおさでいのこの明るさに救われるんだ。
絶対にサボる気なんてなかったのに、俺がサボるって言ったら、一緒にサボってくれるなんて。
「 せっかくなら立ち入り禁止の屋上とかいっちゃおうぜ! 」
「 ええ、行って大丈夫なのそれ 」
「 バレなかったらいい! 」
おさでいに手を引かれて着いたのは立ち入り禁止の屋上。気持ちのいい風が身に当たって気分が一気に軽くなるのを感じる。
「 ふ〜きもちぃ〜! 」
おさでいが体を伸ばして「来て良かったでしょ?屋上」って言ってきたからうん、と軽く肯定で返しておいた。
「 やなと 」
「 ……ん? 」
急に真剣な感じで名前を呼ばれたからびっくりした。恐る恐る何?と聞いてみると
「 俺はずっとやなとの味方だからね 」
「 …… 」
「 えっ、えっ…ちょっ流石に返してもらわないと困るんだけど!?笑 」
少し頬を赤くして焦るおさでいを見ると、ふっと息が漏れた。何笑ってんだおめぇ!!と軽く叩かれる。
「 ははっ……ごめ、笑 」
「 ありがと、おさでい 」
「 はいはい、どういたしましてー 」
照れ隠しのように棒読みで言うおさでい。
また、君の言葉に救われたよ。
「 ほんとにありがとね 」
「 もう、2回目はいいって……っ笑 」
「 今まで言えなかったから 」
「 ……そっか 」
怒られる可能性があるというのに、破ってまで来ることに良さがあるのかもしれないと、俺は思った。
それに、隣には大好きな親友で、味方のおさでいがいる。今までの人生の中で1番幸せな瞬間が今かもしれない。
時々当たる冷たい風が心地よくて、ずっとここにいたいと感じる。横顔を見ると、同じく心地よさそうにしているおさでいがいて。
「 …… 」
おれのひかりは、いつまでも君。”おさでい”だよ。