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甘い、苦い、幸せ、苦しい、色んな感情が飛び回る_。
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「沙儚(さくら)~っ!!おはよっ」
「綾萌(あや)、おはよ」
「ちょっと聞いてよ~!!私の彼氏がさ~…」
始まった。横にいるのは旭綾萌(あさひあや)、綾萌はいつも彼氏の話ばかり。
私は紀伊野沙儚(きいのさくら)。木漏れ日高等学校に通っている、ただの17歳。そして漫画オタク。
もちろん彼氏が出来たことなんて、ない。
綾萌は運動できるし、かわいいし、天然だし、…胸が大きいし。
それに比べて私は、何も取り柄がない。
「…いいな。」
「沙儚?」
「あ、ううん、なんでもない」
そんな自分が、嫌いだ。
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「この前のテスト返却するぞ〜。」
︎︎︎︎︎︎︎︎☁︎︎
「次、紀伊野。」
「はい、」
「今回の学級最高点は98点で紀伊野だ。」
「……。」
「ええ〜!すごっ!」
「紀伊野さんってやっぱ頭いいんだね~」
「てか、頭良すぎね?人生の半分勉強に費やしてそう笑笑」
「それ笑 俺は勉強オタクとは付き合えないわ〜笑笑」
「やめとけって笑笑聞こえるだろ笑」
いやいや、聞こえてますから。だって、私は勉強しか出来ないんだもん。
「沙儚っっ!!学級最高点すごいね~!さすが私の親友♡」
「うん。そういえば……」
「綾萌ちゃ~ん!彼氏が呼んでるよっ!」
「んぇ、ごめん沙儚っ!すぐ戻るから!」
「……」
ほら。私より彼氏を優先する。
その瞬間綾萌の彼氏がこちらにペコっと頭を下げた。
申し訳無くなって自分が嫌になった。
「私だって彼氏が出来たらなぁ……」
「……なぁ、お前彼氏欲しいの?笑じゃあ、俺と付き合ってみる?」
「……え、?」
横には学年1イケメンと話題の隼瀬光哉(はやせみつや)がいた。
「え、何言って……」
「何って、俺と付き合う?って言ってんの。わからない?」
「あ?え……?ていうか、わ、私の名前とか知ってるの、?なんで隼瀬くんが、、」
「面白そうだったからね。まあ、嫌ならいいんだけど。」
「合いたい……」
「え、?」
「付き合いたい……」
「ん、りょーかいっ」
こうして、私と早瀬くんは付き合ったけど_?