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いつも朝の時間に怠そうに電車を待つあの人。
学年も苗字も分からない。
けど、いつも友達から呼ばれてる名前
【ニキ】
私が知っている情報はそれだけ。
彼はムードメーカーなのかな?
いつも周りの友達が楽しそうに彼を囲んでいる。
最初の出会いは数ヶ月前
電車がいつもより遅れているとアナウンスが入り、
焦っても仕方ないと諦めて、近くで空いている椅子に腰掛けて読みかけの小説を開く。
💛「…なんでだよー!」
🤎🤍「ぎゃはははは!!!」
集中がプツっと途切れ、一気に耳奥にキーンと声が入ってくる。
(もー、なんなの?)
小説から目を離し、声のする方へ目をやると
💛「あ。」
💜「やば」
1人の男子生徒と目が合って、つい「やば」と声が漏れてしまった。私は慌てて小説に目を戻す。
(やば、、聞こえたよね。集中集中…)
🤎「おい!どーしたんだよ?ニキぃー?」
💛「ーいや、なんでも…ない。」
🤍「おぃお前ーーーーー!?」
💛「おい!/// うるせーって///」
私は黙々と本を読み出して彼らの会話は聞こえなくなった。
それからというもの、朝や帰りの時間にも彼に会うようになり私も段々と意識するようになった。
でもそれ以上はない。
いつも私達の間には1m以上の距離がある。
今日も今日とて私は大好きなミステリー小説を黙々と読む。最近朝の電車の時間をずらした。
小説をもう少し読みたいので、早めに学校に行く事にした。
この季節の変わり目のヒンヤリした朝の空気がたまらなく好きである。
視線を感じたので、ふと階段の方に視線を向けると。
💜(…え?)
またニキと呼ばれる彼と友達がホームにやってきた。
重そうに部活のバックを担いでいたから、
(朝練かな?)位に思って、また小説に目を戻す。
🤍「おぃ!ーーーー!!w」
🤎「ニキ!〜〜〜」
💛「〜〜〜!!」
何か盛り上がっていたけど、私の特技集中でもう何も聞こえない。でもなんだか嬉しそうに盛り上がってたのは雰囲気で分かった。
次の日
今日でこの小説読みきれるかな〜と、るんるんに階段を降りてホームの椅子に座る。
💜(やったー!!今日は1番乗り♪)
黙々と小説を読んでいると、ドカと椅子に振動が走った。
振動の方に目をやると、なんと、、、ニキと呼ばれる彼が私の横の横の椅子に座っている。
💜(えっ!?いつも1m以上離れているのに今日は珍しいやん!?)
いつもと違う彼の行動にびっくりしてマジマジと見てしまった。
💜(……!…アレ??)
彼も小説を読んでいた。
しかも私が今読んでいる小説だ!!
彼も視線を感じたのか、ん?とコチラに顔を向けてきた。
💛「えっ、何?」
💜「あ💦いや、同じ小説だったので。」
💛「あ!本当だ!!」
💜「マジマジと見て失礼しました💦」
💛「いやいや〜大丈夫だよ!これ面白いよね」
💜「私この作者さん大好きなんです」
💛「へ〜!色々出てるんだね」
💜「うん!出てますよ」
💛「てか、いつも会うよね?」
💜「あっ!ですね〜」
💛「〇〇高?」
💜「うん、そうだよ」
💛「俺◯△高のニキ!よろしく!」
💜「あっ、よろしー」
〜♪♪
まもなく◯番線に〜
ホームに電車のアナウンスがなり、慌てて立ち上がる。
💜「あ、ごめんね💦いかないと。」
💛「うん。…また明日。前から見てた。大好きです」
💜「え?う、うん!?」
電車がゴーッとやって来て、彼が何て言ったか聞こえなかったけど、とりあえず相槌を打つ。
電車のドアが閉まるとき。彼は何か満足したのか笑顔で手を振ってきたので、私もニコと笑顔を返して軽く手を振ると、すごく嬉しそうに手をブンブンと振ってきた。
なんだか犬みたいとくすくす笑っていると電車が動きだした。
私と彼の距離が1m未満になった日の始まり。
END
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前回がダークだった為今回はハッピーにしました。
学パロで💛→💜が書きたかったので満足ですw
いつも曲を聴きながら小説を書いていくのですが、
ハッピーでピュアな感じにしたかったので、
わたしの1番かわいいところ→星間飛行→創世のアクエリオンとちょっとよく分からないミックスな曲が流れ盛り上がって書けました。
次回かけたら💛側も書きたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
蓮見。