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私の小学六年生の日々
(以下略)
8.絶対に会わないと思っていたのに
夏休みに入って、今日は美亜と千代と三人で遊ぶ予定。
この三人は、私が三人で共通する話題を振りかけたら、そのまま三人で話せる。
だから、乃愛と千代と三人でいる時の私みたいに、美亜が一人になることはない。
美亜が一人になったり、千代が一人になるぐらいなら、自分が一人になった方が良いと思ってる。
でも誰のおかげで「ぼっち」じゃなくなっているのかはちゃんと考えていてほしい。
学童に入って学童の図書室で夏休みの宿題とかやったり、おしゃべりしてたりしたら、「ふがふがふがふが」
わざとらしい鼻息にちょっと嬉しそうな感じが混ざってた。
…乃愛
なんでここにくるの…
乃愛は妹と一緒に学童に遊びに来ていて、今日がたまたま塾ない日だったから今日にしたんだけど…
あれ
なんでだろう…
やっぱり…だよね
乃愛はずぅぅぅ~っと千代と話してる。
私は乃愛を千代と話させるために千代を連れてきているんじゃない。
三人で一緒に遊ぶために来てるの。
乃愛は千代と話すとき、周りが見えていないような感じ。
千代が、あふれでる思いを我慢している私に気がついて、(気がつくのにも時間はかかるし、たまにだけど)私に話を振ってくれたり色々したら、乃愛も気づいて、
「屍音、大丈夫?」
って聞いてくる。
‥‥わざとやってる?
「あ、てかさ、カラオケいつ行く~?」
「このコンクールの準備しよ~」
「ねぇねぇ、見てみて~カンヒュ描いた~」
「え、うま!」
全部…全部耳に入る。会話が。
今日美亜がいてよかったのに。
美亜は私が三人でいる時に二人と一人にわかれて私が嫌な思いをしていることを知ってる。
だから、なんか気をまぎらわす言葉とかをかけてくれたけど、私はつっぷしたたいせいから普通のたいせいに戻せなかった。
つっぷしたら泣きそうでちょっと泣いたけど、人前で泣くのは嫌。バレるのも嫌。
だから、あんまり人前では泣かないようにしてるけど、声も我慢してるけど、でも、なんかつらいな。
学校、二学期とか三学期になっても、また同じなんだな。
最悪じゃん。
でも、千代と乃愛は私がこんな状態になってつっぷしているのをしばらく気づいていなかった。
乃愛は千代がつれる話をものすごくする。
二人で集中できるものをなんでもする。
乃愛が一人になればいいのに。
私が気を使いすぎてずっと一人になって言ったら、いや、一人になっても何すればいいか分からないけど、他のグループになんて入れないし、他のグループに私が入ったら三人グループになって私とは別の子がひとりになるからそれはできなくて‥‥難しくて。
でも学校でずっと一人でいたら、カーストもだんだんと関係してくることになるから、それも嫌で…
カーストが低いだけで何もしてないのに、影で悪口を言われるようになる。
カーストが低くなるのはずっと自然に一人でいたらって感じではなく、色々な人と関わっていくうちに、
その人にイライラしたり、空気読めないなとか、そういうので段々その人は周りの人に嫌われて一人になっていくっていう、そういうのだったらいいのに。
美亜に悪いな。
千代も、
「屍音、怒ってる?」
とか聞いてきたけど、乃愛は、千代が私にそうやって声をかけたのに気がついて、
というか、千代と二人で話してたのに話が私の方になったから気がついてって感じ。
とんださいっていやろう。
それで乃愛も、
「屍音、大丈夫?」
体揺らしながら聞いてくる。
いっつも思う。
その声は、本当に私を心配しているの?
その言葉をかける時はいつも、千代と二人で話していたのに急に私の話になったって思ったけど、確かに屍音の事をよく見たらつっぷしてるから、一応大丈夫?って声をかけるけど、まぁ、大丈夫だろう。
こんな感じがじわじわ伝わってくる。
だから、大丈夫?って声をかける時は、私の方を見ていない。
二人で遊ぶ約束や、二人でしか分からない話をするのは、わざとしているって思えない。
ただ、周りが見えていないだけ、いや、周りが見えていなすぎる、空気のよめない子。
だから、こんなに悩んでる。こんなに困ってる。
乃愛を一人にはさせたくないから。
誰も私と同じようになってほしくないから。
でも、千代と美亜が私を気にかけてくれているとき、そういうのにも、迷惑かけたな、悪いなって感じちゃう。
ダメだ、もう。
深く考えすぎるから、余計に悲しくなる。
でも深く考えることをやめない。
ある物事を深く考える時は、悲しくなることもあるし、もっと謎が深まることもあるけど、深く考えることによって、答えが見つかったり、もしかしたらあの人はこういう感じでこういうことをしているのかも。でも、自分がその場にいてよく思うことはこういうこと。
発見ができることもある。
辛いけどね。
月曜日また遊ぶ約束してるけど、多分、乃愛もくるよね‥
最悪。
私は四人で遊んでいるのに二人二人にわかれたりするのも嫌いなの。
本当に最低。
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コメント
5件
読み終わりました…なんかもう、胸がぎゅーってなりました🥀 主人公が「自分が一人になった方がいい」って思うところ、すごくわかる。でも本当は一人になりたくないんだよね。乃愛の「大丈夫?」が心からじゃなくて、形だけなのが伝わってきて、余計に辛い…。しかもそんな時ほど深く考えちゃう、そのループがリアルで、読んでて自分の過去も思い出しちゃいました。 屍音さんの書く、この「じわじわと削られる感じ」の表現、すごく丁寧で、心に響きます。続き、気になります。