テラーノベル
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辺り一面に広がる砂、焼き爛れた金属片は元々は1つの街だった。現代で起こり得る事はまず無いとされていた人工的な災害と言えよう。数ヶ月前、世界規模で戦争が行われていた。現代となり遥か昔よりも兵器も良くも悪くも、レベルが格段に上がった。空中の風景に擬態して、死角から飛んできては自爆し周囲を巻き込む量産型ドローンやナノサイズの小さなチップを敵国のあらゆる物資に忍び込ませ、ある程度経ったタイミングで人体に致命的なダメージを与える霧を撒く、もはや化学兵器と呼べる物など。これだけでも小さな地域なら簡単に滅ぼせる程の科学力を持つが、やはり簡単に大きな地形を破壊するもの…そして、昔から語り継がれた爆発兵器、通称「核」と呼ばれるもの。しかし昔からそこだけは変わらないのか、滅多に使う機会はないとされていた。そんな背景の渦巻く一つの地域に住む一人の曲作りを生業とする青年とその歌を歌う一人のアンドロイドが居た。
マスター「うわ、また警報か…わざわざボロボロの防空壕に逃げ込むのも面倒だし、シェルターの扉の施錠確認だけお願い。」
レイ「了解しました、マスター。…おや、テレビを付けっぱなしにしてありますが…ん..?」
しかし現代ともなれば防空壕どころか一世代に一つはシェルターを持つ様にもなっていた。そんな中、レイはTVを消しシェルターの点検を行う際、昼間のはずが窓の外に光る物体が見えた。
レイ「あれは…?」
さほど気にならなかったが何となくの違和感を感じ、その機械の体に備わるズーム機能で彼女は物体を解析する。
それはあまりにも大きく、冷徹に落下を続ける人工物だった。レイはマスターに警告する。
レイ「…マスター、どうやら不審な物体が地上に迫ってきています、念の為シェルターへ避難を…!」
マスター「..それは不味いね..今すぐ入ろう。」
マスターはレイの言葉にすぐ耳を立てシェルターへ向かう。
マスター「レイ、とりあえず先に下で物資の確に」
その直後。シェルターから顔を出したレイの顔を眩い光が襲った。顔に眩しさを感じただけでは無く、何かに激突された様な…それ以上の衝撃が全身に掛かり、彼女はシェルターのハシゴから転落する。直後自己修復を始める為の一時的な緊急のスリープモードへと入った。
暫くの時間が経ちレイはスリープモードから目が覚める。すぐにマスターの安否を確認しようとするも自身の右腕の配線が剥き出しになっていた。
レイ「…マス、ター…」
腕を保護しながらシェルターを出る。開けた瞬間押し寄せる大熱波。しかしレイもただの機体でないため何とか外に出る。
レイはマスターの家..と言うか残骸を這い出て外を見渡す。
レイ「…!」
現在時刻は午前9時前。なのに既に空は真っ暗だった。
レイ「どうなっている…?いや..それより..マスター…!」
必死に瓦礫からマスターを探し当てる。ある程度時間が経ち瓦礫を除外しているととうとう腕が出てくる。触れた感じまだ温かい様だったが妙な感覚がした。そのままマスターの周囲を片付けマスターを引っ張り出す。そして自身の主をもう一度この眼に入れられた。
レイ「…さぁ、マスター行きましょう。先程の衝撃でシェルターの扉は鍵が壊れてしまいましたし..追撃に注意しながら、向かいましょうか。」
コメント
7件
ま、マスター! 問おう、貴方が私のマスター(だった者)か?
熱異常と雰囲気は違う気もするぜぇ!