・・・
rd視点
あれから数日。
色々と仕事や車の運転の仕方とか、基礎的なことを教えてもらった。
警察としての生活も正直悪くない。
だけど、運営の奴らと話さないのは少し寂しい…。
運営が魂のやつは2人ぐらいいるけど、それは本人というわけではないし、ただ声が似てるだけの別人同然だ。
ぺいんとかぐちつぼとか、仲良い奴らもいるけど、結局声が似てるだけの別人。
まったく、どうしろってんだよ。
今はバイクに乗ってパトロール中。
マスクしてるけど風が感じられて、気持ちがいい。
その時、ピンク色の服をきた集団がいた。
そういえば、868…だったかな。
ピンク色のギャングだったっけ。
なんだか若干聞き馴染みのあるような、ないような声が聞こえてくる。
なんか俺っぽい声も…聞こえる?
もしかして俺が魂の奴、2人…いる?
うーん、よくわからん。
あ、やばいやばいパトロールしないと…。
「ん〜…暇になってきたなぁ…事件起こんねーかな」
正直警察として事件起きろなんてやばいか…。
まあ暇だししゃーねぇよな。
「あ、アオセン!」
「ん…ぐちつ…つぼ浦」
あぶねぇ。
一応ある程度名前は覚えたけど、やっぱり間違えてしまう。
奴はつぼ浦。
特殊刑事化の1人らしい。
一応今の俺が青井じゃないってことは言ってあるけど…いつもアオセンアオセンって言ってくる。
まあなんだかアオセンと呼ばれることに抵抗感はないので特に視点はしてない。
「アオセン…?」
「ん…あ、ごめんちょっとぼーっとしてた」
「なるほど、もう少しでロケランぶっ放すとこでした」
「えぁや、やめてね?」
一応この町では死んでも救急隊とかに治療してもらえば蘇生できるらしい。
まあ、ゲーム…だしな。
「夢の世界のアオセンってどんな感じなんすか?」
「ん〜…ごく普通の…配信者かな」
「ん…はいしんしゃっすか?」
「うん、まあいうてそんなに変わらないんじゃないかな」
「まーそうっすね、話し方とか同じだし」
やっぱ俺は青井の魂だけあって似てるんだな。
その時犯罪通知が来た。
ゆっくりと体を起こし車を出して現場へ向かう。
手を上げながら、いつもの台詞を言う。
「はんにーん、いるかー」
「あーいるぞー」
ゆっくりと変装した犯人が出てくる。
人質解放条件はアタ禁1分だそうだ。
なかなか強気なやつだ。
どうやら青井はヘリが得意って言ってたな。
俺もヘリ、やってみようかな。
さっとヘリを準備し乗るとなんだか体に馴染む。
犯人をサーマルを使い追いかける。
気づけば犯人はアタックされて捕まっていた。
ヘリ…いいな。
「あ、らだお先輩」
「んぁ…えっと、成瀬か」
このペンギン頭は成瀬。
名前は力二。
紛らわしい名前だ。
「ふぅ…、今日もお疲れ様です」
「ん、ありがと」
いうて俺はほぼ何もしてないな…。
とりあえずもう夜なので退勤しますと無線で伝え、退勤した後町探索をしてみた。
なんだか個性溢れる奴らばかりだ。
ホットドッグを売ってるやつがいたので買ってみた。
「あ、青井さん。いらっしゃい」
なんだろう、聞き馴染みしかない声だ。
多分俺だろう。
「んぁ…?ど、ども」
「SRホットドッグでいいですか?」
「ん、それで」
パクッと食べれば口の中に旨味が広がる。
めちゃくちゃ美味い。
気づけば全部食べ終わってた。
時間は夜の1時。
流石に…寝るか。
警察署のソファ。
そこが俺の定位置。
ゆっくりと体を下ろせば優しくクッションが俺を包んでくれる。
いつ、帰れるのかな。
そう思いながら俺は重い瞼を閉じた。
・・・
コメント
2件