テラーノベル
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最初少しだけ暴力表現あります
kymの一人称僕にしてます
kym→16歳「」
hk→15歳『』
他[]
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kym sid
「ふぁ、…」
心は疲弊仕切っているが、今日も1日が始まる
もう嫌だなんて、思ってしまおうものなら最後だ
耐えて、耐えて、
耐えた先に何かが見つかればいいと、いや、
見つけたい、確かな何かがあってほしい
そう思って、日々生きる
希望を見失わければ、人はどこまでも生きられる
目標があれば、僕はどこまでも頑張れる
そう思って、命脈を保つ
[お前はなんでてきないんだッ…!!]
バンッ、ドカッ
お父様は大きな音をたてて、僕の頬を打つ
「ご、ごめんなさいッ…次は、次はできます…」
[はぁ…もういい、いつもこれじゃないか、]
「お父様っ…僕、できます、 、 !」
[離せ、今日はもう俺の前に顔を出すな]
「おとう、さま、 、 、 、」
今日も、怒られてしまった、
僕はいつもだめだめだ、人一倍、いや、百倍
努力を続けなければ何もできない
なぜなら僕は、欠陥品だから
この家に生まれてしまったことを、
一生後悔していくのだろう
「はぁ…」
少し赤い左頬を押さえ、
ピアノ以外に何もない部屋に、ため息を零す
僕は生まれたときから、こうなる運命だった
だから、ピアノ以外には何もない
僕の心は、この部屋と一緒だ
ピアノを弾くことは好きだ
ピアノを弾いている時だけは、忘れられる
忘れさせてくれて、思い出させてくれる
父親のこと、それから、亡くなった母親のこと
お母様が亡くなってから、お父様は変わった
以前は、僕のことをちゃんと可愛がってくれた
、と思う、 思いたい、
[坊ちゃま、今度、ピアニストの方がこちらにお見えになるそうです]
この人はお手伝いの髙地
僕がちっちゃい頃からよくしてくれてる
「そ ~ 、なんだ、」
[嫌、ですか?]
「えっ、?ん ~ ん?」
「ただ、親戚以外の人くるの珍しいな ~ って、」
[そうですね、この頃は、ご主人様のお連れの方もいませんし、]
「昔は、楽しかったな、笑」
[坊ちゃま、めげてはだめすよ?]
[俺、坊ちゃまには幸せになってほしいんです]
「わかってるよぉ、ありがと、髙地、!!」
[坊ちゃま励まし係ですから笑]
「ねー髙地、敬語外してよぉ、」
[こっちは仕事中でございますので笑]
・・・・
そして、ピアニストの方が来る日になった
そのピアニストは、思ったよりも若かった
『ぁ、えっと、はじめ、まして、』
「はじめまして、僕は京本大我と言います、」
「あなたは、?」
『松村、北斗です』
「北斗くん、 、 よろしくお願いします、!」
『はい、!』
僕の勘違いかもしれないが、
北斗は少し痩せこけている気がした
彼が僕の部屋に入ると、息を呑んだ
「なんもないでしょ?笑」
『えっ、敬語、』
「あー、あれはお父様の前だけなの、」
『んふっ、笑』
「えっ、?」
『いや、俺と一緒のことしてる、ます、?笑』
「ほんと、!?」
『うん、部屋も、一緒だ』
「にたものどうし、だね?笑」
『うん、!笑』
「ねえ、北斗って何歳?」
『俺、15の高1』
「そうなんだ、じゃあ学年一緒だ!」
そう言うと北斗は悲しそうな顔をした
「どうしたの、?」
『ぁ、ごめん、』
「謝んないでいいよ、」
『俺の話、聴いてくれる、?』
少し相談に乗るだけのつもりだった
この決断が、僕の運命を変えた
「うん、聞くよ」
話によると、北斗の家は音楽一家だそうだ
父から母、兄や祖父母、叔父まで、
親戚のほぼ全員が音楽に関わっている
北斗も、生まれてまもなく音楽を始めた
しかし北斗だけは、冷淡な態度を取られていた
その理由は、本人も分からないそうだ
ある時は家を追い出されたり、監禁されたり
外は危険だ、ピアニストは指が命だから、と
今も、学校に通えない日々が続いているらしい
「そう、なんだ」
『ごめん、ね、?急にこんな話』
「ううん、辛いことは吐き出した方がいいよ」
『あり、がと、京本はやさし ~ ね、笑』
「そんなことない、いっちゃあれだけど、周りがおかしいんだ」
『京本って、結構ズバッと言うタイプなんだね笑、かっこいい』
「そう、?笑、 お父様の前では、ビクビクしてばっかだよ」
『俺も、そう、お母さんもお父さんも、嫌いなんだ、』
「ピアノは楽しいんだけどね ~ 、」
『それも一緒笑、』
「僕達、なんか双子みたいだね笑」
『ほんと、にてるよね』
「ね、笑」
「、 、 、ねぇ、北斗、」
『ん?』
「逃げ、ない、?」
『え、?』
「ごめ、変なこと言った」
『変じゃ、ないよ』
「じゃあ、」
『逃げたい、逃げたいよ、もう嫌だ』
「うん、もう、嫌だ」
『京本となら、ほんとに逃げられる気がするよ、不思議』
「僕は北斗となら、そうだな、どこまでも行ける気がする」
『んふっ笑、なにそれ笑』
僕達はそんなことを言い合いながら笑って、
大好きなピアノを弾いて、
いつもはできないような他愛のない話をして、
連絡先を交換すると、また会おう、と
約束を交わした
それから数カ月経ったが、未だ俺のスマホはならない
北斗と直接会うこともなかった
そんなとき、だった
[坊ちゃま、少し、話が]
「どうしたの?髙地、そんな改まって、」
[ここを、出ていくことになったんです]
「えっ、まって、まってよ、」
[ごめんなさい、ご主人様に、不要だと、]
「待ってよ、考え直してよ、僕も父様説得するから、!」
[もう、決まってしまったんです、明日には出て行きます]
「そん、な、 、」
[だから、坊ちゃま、逃げましょう]
「え、 、 ?」
[前にお会いした松村様との会話、聞こえてしまったんです]
「あぁ、北斗との会話が、?」
[俺なら、色々とお手伝いもできます]
[手紙を残して、逃げましょう]
「髙地は、いいの、?」
[前に言いました、俺は坊ちゃまに、幸せになってほしい]
「うん、ありがとう、髙地」
[では、松村様に連絡なさってください]
「え、なんでその事知って、」
[何でもお見通しなんですよ笑]
「ま、いいや笑、連絡してみる」
北斗に連絡をすると、割と早く返信が来た
冷たいようだったけど、決意したように
僕の「逃げよう」というメッセージへ
『わかった』とだけ、返ってきた
嬉しかった、やっと、逃げられる
耐えた先には何もない
アクションを起こそう、そうすれば、きっと
僕は早速、お父様への手紙を書いた
翌日、北斗には学校に行く、と理由をつけて
無理やり家を出てもらった
多少、いや、かなり嫌な思いをしただろう
それでも僕達の下へ来てくれた北斗に、
心のなかで深い感謝を述べた
「ごめんね、急に」
『ううん、逃げれるならいつでも良かったんだ』
『今日がチャンスだったんでしょ?』
「さすが、察しが良いね笑」
[大我、これからどうするつもり?]
髙地は家を出てから、友達のように接してくれた
「あ、かんがえてない、笑」
『そんなことだろうと思ったよ、笑』
[俺もそんな気はしてた笑]
「髙地は行く宛あんの?」
[俺は実家に帰ろうかなと]
「あーそっか、じゃあ僕バイトでも始めようかな」
『えっ、俺もやりたい、!』
[働くってそんな良いもんじゃないぞ、?笑]
そんな事はわかっている、実際髙地は大変そうだった
でも僕らは、外の世界を知らなすぎた
あまりに長い間、閉じ込められていたから
少しくらい、一味違う苦労を味わってみたい
そう思ってしまうのは、必然的だった
そんな事を考えていると、北斗の口が開いた
『少しだけなら、泊めてくれる宛あるかも』
「えっ、ほんとに、!?」
『うん、また俺の家の話になっちゃうんだけど、 、 、』
そう言って北斗は、一番上のお兄さんの話をしてくれた
そのお兄さんは北斗の家で唯一音楽に関わっていない
そのため家族から責められて家を出たそうだ
『兄ちゃんに、聞いてみる、!』
「お願いっ、 、 !」
それから髙地の車で昼の街を走る
普段は学校から家以外の道は取らないから新鮮だった
北斗は外自体が久しぶりだったらしく、目を輝かせていた
なんだか可愛い、そう思ってしまっている自分もいた
『あっ、 、 、!!!!』
北斗がそんな声を漏らしたのは何十分か経ってからだった
「どうした、?」
『俺の兄ちゃん、来てもいいって!!』
「えっ、ほんと、!?」
『ちゃんと京本のことも話したよ!』
「ありがと、北斗っ、」
『んふっ笑笑』
北斗は笑顔が素敵で、眩しい
何気ない会話でも微笑みながら聞いてくれる
そんな優しい心の持ち主を傷つけていた、
彼の両親には少し腹がたった
それでも過ぎたことは仕方がない
俺達は前を向いて歩いていくんだ、
そう、自分に鞭を打った
しばらくすると、北斗のお兄さんの家についた
名残惜しいが、ここで髙地とはお別れだ
「こ、ち、 、 、グスッ」
[なんでないてんの、笑]
「だってぇ、 、(泣」
[すぐ会いに来るよ笑、またね、大我、北斗]
『髙地さん、ほんと、ありがとうございました』
「髙地、絶対すぐ来てね、?」
[わかってるって、笑]
そう笑いながら手を降る彼を見送ると、チャイムを押した
『樹 ~ ?北斗だよ』
[は ~ い]
ガチャッ
『樹っ、 、 !!!』
そう言って北斗は出てきた男性に抱きつく
[うおっ、北斗、元気だったか、?]
「あ、はじめまして、京本大我って言います、!」
[はじめまして、北斗を逃がしてくれてありがとうございます]
「いえ、俺も逃げたかったんです、笑」
北斗のお兄さんは樹という名前らしい
彼は見た目はちょっといかついけど中身は優しくて、
北斗にも、俺にも優しくしてくれた
『樹、音楽嫌い、?』
[や、別に?]
「えっ、!?」
『そっか、よかった』
[なんで?笑]
『実はね、俺も京本もピアノ大好きなの』
[あー、そういう感じね笑]
[なんならピアノあるし、好きなときに弾いていいから]
『樹って神、?』
「樹さん、ありがとうございますっ、!!」
[二人とも、大変だったな、よく耐えたよ]
[あ、あときょもは俺の事呼び捨てでタメで喋ってね]
「きょも、?」
「あ、うん、!!ありがとっ、!!!!」
[いい笑顔だ笑]
『樹ー、俺にも構って?』
[何だよ笑、かわいいなぁ北斗は]
ヨシヨシ
彼らの家の事情はあまり良くわからない
いや、きっとあまり聞かれたくないことだろうから
聞かないでおこうというのが本心だ
その日、俺は久しぶりに人肌に触れながら眠りについた
数カ月経ったある日、僕はチャイムの音で目覚めた
樹が誰かと話しているみたい、
会話の所々に、北斗と聞こえてくる
神妙な面持ちで、樹が戻ってきた
[あ、きょも、起きちゃった、?]
「うん、さっきね」
[俺達の家の、お手伝いさんが来たんだ]
[ここに北斗は来ていないか、ってね]
「え、 、 、」
[ここも、いずればれるかもしれないな]
「そんな、 、」
『来たんだ、あの人達』
[北斗、 、]
「きっと大丈夫だよ」
『なんで、そんな事言えるの、?』
「俺、北斗と話したときに言ったはずだけど、?」
『え、今、〈俺〉って』
「んははっ笑、もう決めたんだ」
「あの家には戻らない、北斗と生きていく」
『っ、!』
「ごめん、勝手に決めて」
「北斗が戻りたかったら戻っていいけど、どうする?」
『俺は、 、おれは、ずっと京本といる』
「うん、 !」
『もう迷わない、決めた、ねえ樹、いいでしょ?』
[北斗のやりたいようにしなよ、!]
[いつでも俺のこと頼っていいからさ]
「樹、ありがとね、?」
『樹、大好き、!!』
[俺も大好きだよ、北斗!]
[きょも、北斗のこと、よろしくお願いします]
「まかせて?笑」
[よし、そうと決まったら急いだほうが良い]
[いい、?できるだけ遠くへ行くんだよ、!]
「わかった、!」
『樹ー、また、離れ離れだね、 、』
[いつでも連絡待ってる笑]
『うん、!!』
「よし、行こうか」
『うん、行こう』
[いってらっしゃい!]
「『いってきます!!』」
「ねえ、北斗!俺達これからどうなるんだろうね!」
『なんとかなるんじゃない?笑』
「なんとか、なるといいね笑笑」
『んね!笑』
「俺達なら大丈夫だよ!」
『うん!俺達なら大丈夫、どこまででも行ける!!』
「そうだね!笑」
「ねえー北斗ー!」
『なにー?笑』
「好き!!」
『えっ、!?///』
「付き合ってー!!!」
『も、もちろん、!笑///』
「よっしゃー!!」
『んはははっ笑笑笑』
俺達なら、どこまででも、どこへだっていけるんだ
支えられながら、支え合いながら
どこへでも、二人で一緒に
俺達を囲う檻なんて、もう、どこにもない
end.
コメント
1件
ストーリーが良すぎて🥹 なんか泣けますわ...