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僕は並木度馨
世の中にはどうにもならない事がある
そりゃあるだろう、でも今回身近でそれを実感した
僕は真澄隊長に幸せなって欲しい
当たり前だ、尊敬して止まない人だ
そして一ノ瀬四季くんも可愛い後輩だ
素直で純粋で心の優しい子だ
彼にも幸せになって欲しい
僕はただ見守る事しかできないから
僕が何を言った所で決めるのは本人達だから
もちろん彼らが僕を頼ってきたなら全力でサポートする!
彼らが幸せになるならそれこそこの生命に変えてもいい!
それほど迄に真澄隊長!四季くんには幸せになって欲しいんだ!
ここから僕が見てきた話しを聞いて欲しい
真澄隊長はみんなも知っての通り
怖い、キツイ!みんなに恐れられるが、心の底は優しい人だ、みんなを思っての言動だ!浮いた話は一切なく桃太郎機関と鬼機関に全てを掛けてる人だ
僕も同じような物だ、死んで行った仲間の為にも
命を掛けて決着を付ける!
僕はそんな真澄隊長を身近で見てきた
いつもストイックに仕事をこなす真澄隊長に
一度だけ聞いてみた事がある
「真澄隊長はいつか恋人とか結婚とかは考えないんですか?」
「チッ!んなもん俺には必要ねぇ!」
「もちろん!決着がついたらです……」
「……俺は人を好きになった事も、誰かと付き合った事もねぇ、誰も幸せになんかできない、だから俺には要らねぇ」
「……そうですか」
僕は少し真澄隊長が寂しそうに見えた
僕は真澄隊長が人を愛したり、誰かと身近な距離で愛を育んで欲しい
僕の勝手な願望ですが……
真澄隊長をいつも身近で見てきたからすぐに分かった
真澄隊長の四季くんを見る目が違う事に
真澄隊長は四季くんに出会ってから
よく目で四季くんを追っていた
ため息の数も増えた
四季くんと話す真澄隊長は心から笑って癒されているように感じた
僕は嬉しかった
真澄隊長にも好きな人が出来た事に
人を好きになる事は素晴らしいから真澄隊長にも
知って欲しかった
勝手な僕のわがままですが
四季くんに会えない日が続くと
イライラして仕事も中々捗らないようで
真澄隊長は四季くんへの想いに蓋をしているから
余計に苦しいのかもしれない、自分の中だけでも認めていたらそこまで苦しく無かったかも知れない
でも、きっと真澄隊長の事だ、自分の想いすらも認めてない、自分に嘘をつき心の中で自分の気持ちを否定している
だからそんなに苦しそうなんですね
真澄隊長はわざと四季くんを遠ざけた
酷い事をいい、四季くんの心を傷付けて迄
でも、それからの真澄隊長は見てられなかった
四季くんを遠ざけた方が自分の為でも四季くんの為でもあると思ったのだろう
あの真澄隊長がミスを連発し、仕事もイライラして全く集中できない様子で
ため息ばかりついて、たまに苦しそうな顔をする
そこまでご自分の想いを否定しないであげて下さい
自分で自分の気持ちを否定する事が一番辛いんです
人に否定されるよりも何倍も
四季くんも真澄隊長に遠ざけられてから
任務でも、精神面でも酷かったらしい
四季くんもまた、真澄隊長を目で追っていた
本当に不器用な2人だ
2人とも恋愛初心者でどうしていいか分からないんだろう
真澄隊長がいくら四季くんを振り払っても
四季くんはまた真澄隊長に近ずいていく
こんな2人見てられない
痛々しくて、もどかしくて
いくら振り払っても四季は真澄隊長に笑顔を向けるから
真澄隊長は……四季くんに嫌われる為に
彼女が出来て彼女との時間を優先したいからと四季くんに嘘をついた
その時の四季くんは見ていられなかった
めちゃくちゃ荒れて傷ついて、僕は見てる事しから出来なかった
それからは、いくら四季くんでも完全に真澄隊長から離れた
四季くんに聞いたら
真澄隊長には幸せになって欲しいから、俺が邪魔したらダメだろ?
そう泣きながら言ってた
真澄隊長、本当にこれで良かったんですか?
貴方は四季くんに笑顔でいて欲しかったんじゃないんですか?
真澄隊長もまた、散々だった
僕は真澄隊長の涙を初めて見た
それからは睡眠時間も削って仕事に没頭して
食事の量も減って
見てられない
僕がいくら言っても真澄隊長は耳を貸さない
仕事に没頭してないと四季くんの事を考えるから
夢に出てくるから……
はぁ……
僕は2人が幸せになって欲しいです
そんなに四季くんを愛する事を怖がらないでください
いい事ばかりじゃありません
でも、幸せな事なんです……
「真澄隊長!!!今無陀野さんから連絡がありました、四季くんが……亡くなったみたいです……!」
「…………は?」
真澄隊長はその場に崩れ落ちた
今迄でこんな真澄隊長は初めてです、きっと最初で最後でしょう
僕と真澄隊長はすぐに四季くんの元へ向かた
真澄隊長はずっと震えてました
四季くんは最後の最後まで一般人を庇って亡くなったみたいです
四季くんは本当に優しい、素直で、純粋な子でした
僕も真澄隊長が四季くんを好きじゃ無かったら
好きになっていたかもしれません
真澄隊長は四季くんに抱きついて
離れなかった
ずっと泣いていた
「無陀野!?」
「……真澄!四季が最後に言っていた、真澄隊長!ずっとずっと大好きだった、必ず幸せになってね!今迄ありがとう!ずっと愛してる!だそうだ」
「……ッ!!!」
俺は何をやってたんだ?
一番大切な存在を傷つけ、遠ざけて
何回一ノ瀬を傷つけた?
俺は自分の心を守るのに必死だった
自分が壊れていく気がして
怖かった
でも、一ノ瀬はそんな俺を最後まで想っていてくれた
俺は……いつも四季に貰ってばかりだ
俺は初めて好きになった奴を苦しめて
傷つけて
ッ!一ノ瀬!俺もお前が好きだ!
めちゃくちゃ好きだ!ずっとずっと愛してる
俺もこの戦いが終わればすぐにお前に会いにいく
もう絶対に傷つけない!もう自分からも逃げねぇ
一ノ瀬!こんな俺を愛してくれて、ありがとう
「真澄隊長ーーー!」
バン!
「真澄隊長!しっかり!」
「馨!悪ぃな……決着がついたら気が緩んだか……ははっ……俺はあいつに会えるか?一ノ瀬は俺なんかを待って居てくれてると思うか?」
「はい、必ず四季くんは真澄隊長を待ってます!思いっきり抱きしめて上げてください!僕からのお願いです、もう四季くんを傷つけないで、幸せにして上げてください!真澄隊長!貴方も幸せになって下さい!」
「……あぁ……必ず四季と幸せになる!馨!今迄ありがとう!」
「真澄隊長!!!」
真澄隊長!四季くんに会えましたか?
今2人は幸せですか?