龍羽
夜。
作業小屋で資料を片付けていた羽京は、背後から影が落ちる気配に気づいた。
「羽京」
振り向く前に、腕を掴まれて机へ押し倒される。
「ちょ……龍水!?」
「貴様の油断している顔を見ると…押し倒したくなる」
龍水はいつものように羽京の腰を押さえ込む。
羽京が少し睨む。
「……僕の方が年上なんだけど」
龍水の動きが一瞬だけ止まる。
羽京はその隙を逃さず、龍水の胸を押し返してひっくり返した。
今度は羽京が上に乗り、龍水を押さえ込む形になる。
「はい、逆転。年上の意地、ってやつだよ」
龍水が驚いた顔をして、すぐにニヤリと口角を上げる。
「……ふぅん、羽京が俺を押し倒すとはな」
「僕だって、いつも龍水にされっぱなしじゃないんだよ」
その表情に龍水が喉をゴクリと鳴らした。
挑発とともに、羽京が龍水の首元に唇を寄せる。
__ その瞬間。
龍水は羽京の体を易々とひっくり返し、 再び机の上に押し倒される。
「羽京。惜しかったな。だが俺の方が上だ」
「っ…龍水、…そうやって……ずるい……!」
「ずるい?違うな。これが圧倒的実力というやつだ」
龍水は羽京を逃がさないよう腰を押さえ込み、耳元へ口を寄せる。
「さっきの“僕が上”……あれは続けてもいい。
ただし__俺の上でだ」
羽京の顔が一瞬で真っ赤になり、目を逸らす。
龍水は羽京の太ももを掴み、軽々と引き寄せる。
「……っ……龍水……」
「逃げるな。貴様の“年上の意地”ごと抱いてやる」
そう言いながら、龍水は自分の膝へ羽京を座らせる。
羽京の太ももが龍水の腰に乗り、密着した体勢になる。
上下の位置関係だけ見れば羽京が“上”だ。
しかし、腰を完全に龍水の手で固定されていて、羽京には一切動く自由がない。
「……これで満足か? 羽京。貴様は俺の上だ」
「上……っていうか、これ……完全に捕まってるだけで……」
「っ……あ、あっ……!」
ゆっくり、しかし逃げられない角度で沈められ、 羽京は龍水の肩にしがみついて震える。
「…っ、羽京。深くまで入るぞ」
「まっ……だめ……っ……深……!」
龍水は羽京の腰をしっかり抱え込み、 羽京が自分の上に完全に沈むまで導いた。
「……っ……龍水……っ、これ……僕……動けない……!」
「動くのは俺だ。任せておけ」
羽京の身体が反射的に跳ね、龍水の肩に爪が食い込む。
「やっ……っ……龍水、そんな動いら……!」
龍水は羽京の太ももを掴み、 上から突き上げるような動きに変える。
龍水の腰が強く、深く、羽京の奥をつつく。
「っ……!!あっ……!や、やだっ、龍水……!」
羽京の腰を引き寄せて密着させ、
龍水の体が下からずっと押し上げてくる。
羽京は頭をガクガクと揺らしながら、必死に龍水の肩にしがみつく。
「龍水……っ……や、いく……っ……もう……!」
「…っ、いけ。俺にしがみついたまま、」
「龍水……っ!!」
羽京の身体が震え、 龍水の上で完全に崩れ落ちた。
終わり







