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【あてんしょーん】
・nmmn
・BL、R表現を含む二次創作
・地雷さん回れ右
👻🔪 × 🍱🦖
付き合い済
バレンタインほのぼの
ここから伏字なし
急ぎで書いたので短い&展開早い
なんでも許せる方のみ行ってらっしゃい👋
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👻🔪side
2月12日。2日後に控えるバレンタインデーという特大イベントに世間が着々と準備を始める時期。そんな世の中に適応するように、俺は今スーパーのお菓子売り場に居た。
目の前のミルクチョコレートを手に取ろうとしては手を引っ込めて他のお菓子売り場を見に行く。そしてまた迷ってはミルクチョコレートのところに戻ってくる。こんなことをかれこれ30分ほど続けている。いくらヒーローとはいえ、不審者と言われても反論出来ない。
今回俺が渡そうとしているのは世間で言う本命チョコ。渡す相手はもちろん恋人である赤城ウェンである。
スマホを見れば俺が羞恥心に襲われながらも調べたレシピたち。いやよくこんなに集めたな。ガトーショコラからトリュフ、マフィンに生チョコまである。それのほとんどには簡単レシピと書かれているが…正直作れる気がしない。作れても倍の時間はかかる気がする。
そんな気がしてまでもチョコを作ろうとする理由は、去年にウェンから手作りチョコを貰ったからだ。ジップロックに入れて冷凍保存しようかと考えたが、流石にキモいのとあまりにもそれが美味しそうだったから帰ってすぐに食べた。なので今年は俺から渡したいのだ。
もう一度スマホを見る。この中で一番美味そうなのはトリュフか。スマホを閉じ、目の前にある板チョコを手に取る。残りの材料はバター、生クリーム、ココアパウダーなど。そいつらを回収するために買い物かごを手に取った。
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2日後
今日はめちゃつえー全員でのミーティングの予定が入っている。大学生組のことも考慮し、夕方からの予定だ。現在時刻はAM10時。滅多に立つことがないキッチンに立ち、レシピとにらめっこしながらトリュフを作る。
👻🔪 : えっと……生クリームにバターを入れて火にかけ、沸騰直前まで温める……
慣れない手つきで鍋に火をつけ、生クリームとバターを入れる。沸騰って確か泡立つ直前ぐらいだったはず。しっかり鍋を見ていると、ボコボコと音を立てて生クリームが沸騰してきた。そこで火を止め、次の作業に移る。
次の作業はボウルに入れたチョコに注ぎ入れ、しばらく置いておく、らしい。沸騰待ってる間に砕いとけばよかった。
板チョコを砕いてさっきの沸騰生クリームを入れる。溶けてきた頃によく混ぜるらしいので、チョコの前に立ちながら縦動画を見る。
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ようやく溶けてきたので次の工程である〈よく混ぜる〉に移る。途中にブランデーを入れるのも忘れないようにして混ぜ終わった。
オーブンシートを敷いたバットに沸騰生クリーム&ブランデー入りの溶けたチョコを流し込み、約1時間冷蔵庫で冷やす。我ながら結構いい感じに出来ているのではないか。
この1時間も暇なので近くの店で残りの奴らのチョコも買って行ってやることにした。
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しっかり6つ、違う種類のを買ってきたところで冷蔵庫からチョコを取り出す。これを20等分して丸め、また冷蔵庫にぶち込むらしい。
そういえば包装らしい包装も買っていないことに気づいたので再度家を空ける。こういうことはあまりせず生きてきたので正解が分からないが、とりあえず不正解ではないだろうものを買ってきた。
丸めたチョコにココアパウダーや粉糖を振りかけ、だいぶ見た目がトリュフらしくなった。本当はドライフルーツとか載せるらしいが買い忘れたのでこれで完成とする。流石にミーティング以外で一日に3回買い物に出かけるのは骨が折れる。
慎重に袋に入れて、あいつらの分の菓子も含めて紙袋に入れる。卵焼きに比べたら俺結構成長したんじゃね?
時間を見ると、結構微妙な時間だった。ミーティングには早すぎるし、かと言って仮眠を取るほどでもない。突発昼活と称して配信をつけるか。そう決めれば行動は早く、俺は配信部屋に向かった。
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2時間後
配信を終え、ミーティング室へ行くと、既にそこにはマナとカゲツが居た。
🐝🤣 : お、ロウやーん!!早く来るなんて珍しいな〜
👻🔪 : まるで俺が毎回最後に来てるみたいな言い方だな
🥷🔫 : でも毎回最後か最後から二番目やん
👻🔪 : それは言わねぇお約束じゃん……?
そうやって談笑していると、リト、星導、と大学生組ではないやつらから徐々に集まってきた。
🐙🌟 : てか聞いてくださいよ、俺今日チョコ貰って〜
🥷🔫 : え、タコってチョコ貰えんの?
🐙🌟 : え?
🥷🔫 : え?
…………………
🐙🌟 : え、ちょ、どうしてくれるんですかこの空気
🥷🔫 : お前が始めた物語やろ
🐙🌟 : それにちゃちゃ入れたのはカゲツでしょ
🥷🔫 : いやそうやけど……てかお前らもなんか喋ってや!!
🐝🤣 : ふっ……w いや口出したあかんかなぁって
🥷🔫 : いやだってタコがチョコ貰っとんやで?嘘としか思えんやん
🌩️🦒 : ちょっとぐらい信じてあげろよ
🐙🌟 : えーん………俺にはオリエンスしか居ないんですよ……
👻🔪 : 嘘泣き?
🥷🔫 : ほら嘘ばっかやん
🤝 : お待たせー!!ってあれ、これどういう……?
💡 : あっ、マナ居るじゃーん!!!
茶番を繰り広げていると、大学生組がちょこちょこ入ってきた。最後に入ってきたのはウェンだが………持っている紙袋からは溢れんばかりのチョコがあった。
🥷🔫 : はっ!?赤城それ………
🍱🦖 : 大学でいっぱい貰ったんだよね〜
🤝 : えぇ!?俺ひとつも貰わなかったのに!!
🍱🦖 : そういう哀れなメンズが居ると思ってチョコ持ってったらこうなったんだよね。みんなの分あるけど居る?
ウェンが聞くと口々に「要る!」「頂戴!!」と言う同期たち。チョコに飢えすぎだろ。ちなみに俺も貰った。なんなら押し付けぐらいに強く渡された。
🐝🤣 : そういえば俺もチョコあるんよな〜
そう言ってマナが取り出したのはお菓子の詰め合わせで、それぞれ違う色の袋に包まれていた。
👻🔪 : ……そういえば俺もあるわ
口に出すのは少し気が引けたが、流れが出来ているうちに渡しておこうと思った。
俺がそう言うとまた沸く。ひとつずつ渡していくと、ふとウェンの分の市販を買い忘れた、と思った。この流れでトリュフを渡すのは明らかに特別扱いなのでやめようと思っていたが、市販のを7つ買うのを忘れていた。
あいつらが雑談をしている中、俺とウェンはふたりで部屋の隅に居た。
🍱🦖 : あれ、僕にはないのー?
👻🔪 : あっ、えっと…………
ちら、と目に入るのは彼が持っていた紙袋。中には可愛く飾られた手作りチョコたち。あれに比べたら俺のなんか ──
👻🔪 : …………ッ、
👻🔪 : ~~、お前はいっぱいあんだろ、
👻🔪 : またホワイトデーにな
一瞬ウェンの顔が曇り、酷く心が痛む。本当は俺だって渡したい。だけど俺のはお前が貰った分より華もねぇし何より恥ずかしい。
🍱🦖 : ………ふーん、沢山貰った僕への僻みですかーっ!!
🍱🦖 : いいよ別に。みんなが笑顔なのが一番いいし、何より僕ロウきゅんよりモテたからさ〜?
👻🔪 : ……、お前なぁッ……w
ウェンにこの場で渡せなかった申し訳なさと、ウェンが自分以外にチョコを貰ったという嫉妬心。このふたつが心の中で混ざり合い、ミーティングの話は頭に入ってこなかった。
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1時間後
🍱🦖 : ……………ねえロウきゅん、
それぞれが帰り道に足を向けている中、ウェンが背後から小さく俺の名を呼んだ。
👻🔪 : ん?
振り返る間もなく、言葉を続けた。
🍱🦖 : …あの、さ、、ほんとに僕へのチョコないの、?
🍱🦖 : いや別にチョコじゃなくてもいいんだけど、、
🍱🦖 : ………僕、ロウきゅんからのいちばん期待してたんだけど
まずい、と思って振り返ると、そこには今にも零れそうなほど涙をいっぱい溜めたウェンが居た。
👻🔪 : ウェン、
🍱🦖 : 別に大学の子達から貰うのも嬉しいけどさ
🍱🦖 : ……大好きな人から貰うチョコってさ、嬉しさレベチなんだよ。だから今日も大学頑張ってきたのに……
そう言って手で擦るように涙を拭うウェン。耐えきれなくて少し離れたところに立つ彼の所へ走るように駆け寄り、抱きしめた。
👻🔪 : ……ッ、ごめんッ、ごめんな、寂しい思いさせたよな、
🍱🦖 : んぅ、、いたいじゃぁん……泣
🍱🦖 : ………僕も言い過ぎた。ホワイトデー楽しみにしてるね
そう言ってウェンは俺から離れ、後ろを向こうとする。ここで引き止めなければまたしばらく会えない。
👻🔪 : ………ある、
🍱🦖 : んぇ、?ないって言ってたじゃん。変に気使わなくても……
👻🔪 : だからあるんだよ!お前へのチョコ!!
そう言って紙袋からトリュフが入った袋を取り出し、押し付けるように渡す。最高にかっこつかないが、今はこれが精一杯だ。
🍱🦖 : これって…………
👻🔪 : ………俺が作ったから不格好だし、お前が貰ってきたのより華やかさもねぇけどさ
👻🔪 : ……去年の分返したくて、自分で作った
👻🔪 : あいつらの分と一緒に渡すとさ、特別扱いだーって揶揄われそうで渡せなかった
馬鹿正直に伝えてウェンの方を見ると、少し薄暗い外でも分かるほど顔を赤らめていた。
🍱🦖 : ……あんなに必死になってた僕、馬鹿みたいじゃん、笑
🍱🦖 : てかこれロウきゅんが作ったの?めちゃくちゃ綺麗で美味しそうなんだけど
👻🔪 : はっ、俺らしくないってか
🍱🦖 : んーん、今までで貰ったチョコの中でいちばん嬉しいよ
👻🔪 : ……そっか、
嬉しそうに笑う彼が本当に愛おしい。バレンタインだからか好きだという気持ちが溢れてくる。
🍱🦖 : ……ねえロウきゅん、今日おうち行っていい?
👻🔪 : いいけど……どしたん急に
🍱🦖 : チョコの消費手伝ってほしいしさ、その……
🍱🦖 : 今日僕、配信ないから、さ……
さっきとは違う理由で顔を赤らめるウェン。やはり世界でいちばん可愛い。
👻🔪 : じゃあいっぱい可愛がってやらねぇとな
そう言うとぱあっと顔を明るくして俺の隣に来る。久しぶりに一緒に帰る時間は本当に幸せだった。
途中あるものを切らしていることを忘れてコンビニに寄ったが、ウェンが「要らない」というので水とポッキーだけ買って帰った。
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翌日
👻🔪 : なあウェン、昨日のポッキーまだ1袋余ってんだけど要る?
🍱🦖 : えー、半分こしようよ!
🍱🦖 : あとトリュフってもう余ってないの?あれめっちゃ美味しかったんだけど!
👻🔪 : あるけど……手作りのもん日跨いで食うと腹壊すぞ。でもまあ美味いんならよかったわ。
🍱🦖 : ロウきゅんのだったら壊れないよ!!だいじょーぶだから!!
👻🔪 : じゃあ持ってくるわ
そう言って冷蔵庫からトリュフの残りを取り出す。皿に盛って出すと昨日のように顔を明るくさせた。
🍱🦖 : はい、ロウきゅんも食べて
👻🔪 : んぐ……そういや自分で食ってなかったわ
🍱🦖 : えーそうなの!?どう?美味しいでしょ?
👻🔪 : ……俺にしてはよく出来たんじゃね?
🍱🦖 : なにその言い方ー!まあ上手く出来てると思うよー♪
そう言ってトリュフを頬張るウェン。こりゃポッキーのこと忘れてんな……
仕方なくポッキーは俺がひとり寂しく食べることにする。
……いや、また夜に使ってみてもいいかも。
𝒇𝒊𝒏
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久々にギャウルフ書いたので口調が解釈不一致かもしれません。全力スライディング土下座で謝罪させてください