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後悔しても遅いからif√
パリンッ
赤「あっ」
あーやっちゃった。
黄「……何しているんですか……?」
地を這うような声に肩が震える。
赤「黄ちゃ……ん、ごめん、な__」
ドンッ
赤「う”お”えっっ」
最悪。今日は機嫌よかったのに。
黄ちゃんのお気に入りの皿を割ってしまった。
黄「あ~あ……この皿、結構気に入ってたのに」
黄「どうしてくれるんですか?」
赤「……ごめ、んな、さい……ごめんなさい!」
黄「あーもう……謝ればいいと思ってるんですか?」
黄「今日は気分がよかったのに……赤のせいで台無しです」
赤「ごめんなさい……!」
黄「うるっさいんですよ!!」
ボコッ
お腹を蹴られた。
いつもは手加減されてるのに今回はなしだ。
ヤバい。ヤバい。
赤「っつ、あ”…あ”…」
視界がぼやける。
胃液が喉奥まで込み上げてきた。
赤「お”っえ”……」
さっきまで食べていたものたちを吐き出す。
床が吐瀉物で散らばる。
赤「っあ、あ……」
痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
あまりの痛みに泣き出してしまう。
だめだ。今泣いたらまた黄ちゃんに殴られる。
黄「赤……」
黄ちゃんのビックリしたような声が聞こえてきた。
赤の泣き声を聞き頭から氷水をかけられたような気分になった。
急激に頭が冷えていく。
あぁ……今まで僕は何をしていたんだろう。
赤を傷つけ、泣かせて。
本当に僕は何をしてるんだろう。
そっと赤の頭を撫でようと手を伸ばす。
殴られると思ったのか肩を強張らせている。
黄「……ごめんね」
赤の頭を撫でながら謝る。
赤も撫でられたことに驚いたのなビックリした顔で僕のことを見ていた。
ごめんね、ごめんね、と謝りながら赤の頭をなで続ける。
赤も最初は少し怖がりながらも素直に撫でられていた。
今では頭を手に押し付けて撫でて撫でてと主張してきている。
黄「ふふっ」
かわいい。
そういえば赤とふれあったのは久々な気がする。
思わず赤を抱き締めてしまう。
赤「黄ちゃん?」
黄「赤、ごめんね今まで殴って、蹴って最低だった」
黄「許してなんて言わないし許されるとも思ってない」
黄「でも、でも、僕、赤のことが大好きなんです」
黄「愛してるんです」
黄「こんなに傷つけておいてどの口が言うんだって……わかってるんです」
黄「でも、離れたくない、別れたくない」
黄「もう一回……!もう一回チャンスをくれませんか……?」
赤「黄ちゃん……」
赤「いいよ」
思わず出てきたその言葉。
本当は許すつもりも、再構築するつもりもなかったのに。
許せない。その気持ちが、怒りがスッと消えていく感じがする。
赤「……許すつもりも、なかったのに」
赤「でもさ……」
そういいながら腕についた傷跡を黄ちゃんに見せる。
赤「こんなんなっちゃったし、お嫁さんにいけないや」
赤「だからさ、ちゃんと責任とってよね」
赤「俺のこと本当に好きならさ、愛してるなら」
黄「もちろん、当たり前です」
そう言い僕は赤のおでこにキスを降らした。
没
自分がifじゃない方は満足したやつがかけたら再投稿します。
もしも赤が泣いていたら