テラーノベル
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七夕だったらしいですね
私は最近ずっと絵かついったーかテラーですよ小説は途中途中です🙂
水桃
ご本人様とは関係ありません
「もうだめ?いきたいの?そうだよね、苦しいよね」
耳もとで囁かれた声に、喉が震える。言葉を発しようとしても、指先ひとつで喉元にかけられた力がそれを許さない。
ただ喘ぐような音だけが、薄暗い部屋の中に落ちていく。
彼の手はやさしい。けれど、やさしすぎて
残酷だ。
「……じゃあ、あと5分だけ我慢してみよっか、♡」
指が少しだけ強くなった。頸動脈をなぞるように、喉を撫でる。
快楽と苦しさがぐちゃぐちゃに混ざって、頭の中が痺れてく。視界の端が滲んで、どこか遠くに行ってしまいそうになるのを、彼の声だけが引き戻す。
「ほら、ちゃんと意識こっちに置いといて。僕の“かわいい”顔、見えてる?」
笑ってる。その声だけで、体の奥が熱を持つ。
「んふ、ないちゃんの“気持ちよくなりたい”って顔さ、ホントに……すごくイイ」
喉にかかる圧が、ギリギリまで攻めてくる。
けれど彼は、壊すことだけはしない。壊す寸前で、いつも手を緩める。
目が合った。
だめだ、好きだ。
このひとが、俺を壊してくれるなら、それでもいいって。心のどこかが笑ってる。
「……あと、4分30秒ね。……ねぇ、イけそう? どうする?先に僕の手が、締めちゃうかも……♡」
ぐるぐるしてる。体の奥がピクピクしてる。苦しいのに、やめてほしくない。
それが、今の俺の答え。
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