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「おどろく(偽)の人だ!!??」
私は、3人の背中から叫ぶ。
「「「べるさん(しゃん)はいつも反応が遅い!!」」」
私はやっぱりみんなから怒られるのだった。
反応遅くてごめんよぉぉぉぉ。
「ねぇ、べるしゃん?何でおどろくの手を握ってくれないのだ…?」
猩々緋色の目をしたおどろくさんが今にでも泣きそうな顔で私を見る。
………だめだ、だめだ…。
これはおどろくさんじゃない。
私の友達じゃない。
見たらだめ…見たら………。
「……えぇ…やだなぁ。自分と同じ顔した人が友達にすり寄ってるのを見るの」
おどろくさんが苦笑いで自分の偽物を見る。
「……………………流石にもう、騙せないかぁ」
おどろく(偽)が泣きそうな顔から、つまらないような表情に一瞬で切り替えた。
そして、おどろく(偽)が何かを唱えた途端、………霧が一瞬で広がった。
「ねぇ…タヒんで?」
霧の中からおどろくさんと同じ声が聞こえる。
…はっ?はっ?????
な、なに???
私の頭は?でいっぱいだ。
いつもは逃げるくせに、今回は戦うってこと!?
いや………そっちのほうが私たちに好都合…だけどさぁ!?
私はすぐに戦闘態勢に入る。
………何が来るか分からないこの状況、気を引き締めなくちゃ…っ。
………倒す方法もわかんないんだしなおさらだよ…っ。
「終焉の焔《エンド・オブ・フィア》」
霧の中からそんな中二病ぽい技名が聞こえた。
………でも…その声はおどろくさんみたいな可愛い声じゃなくて………何もかもを圧倒するような男性の美声だった。
霧が晴れて出てきたのは炎を片手に出した ゛彼 ゛だった。
「えっ…?入れ…変わっ…た?」
私は意味が分からず一瞬呆然と立ちすくんでしまった。
そして………その隙を彼が見逃すわけもなく………。
私の瞳に炎を片手に出した彼が映った。
あっ………私…死ぬ?
そう分かった瞬間に世界がスローモーショーンで動く。
でも、私の体は少しも動こうとしない。
人間…………本当に死ぬとわかったら動けないでいるんだなーと呑気に私は考えていた。
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