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「___僕ら は甘い毒を、好みの味の毒を少しずつ好き好んで摂取しているんだね」
何かを諦めてるの?だなんて言われても、貴方にそれを言ったら怒るくせに、わがままだね
そんな誠に滑稽でくだらないことを学校の屋上で空を眺めながら考えながらドアの開閉音がなった。 音が鳴る方へと振り返るとそこには彼がいた。 彼が未だ此処に居る事に安堵と恐怖心を感じるが所詮は僕も彼を”そんな人”だと思って居るんだろう。
「久しぶり、だね。」
僕がそう言うと彼は僕の方を相変わらずの仏頂面で「ああ、久しぶりだな。」と言った。彼も一緒に空を見ていた。
少しすると彼が「最近はどうなんだ?」と聞いてきた。正直僕のほうが聞きたい言葉なんだけどね。彼に「いつも通り、何にも変わらないよ」そう言うと少し眉をひそめて彼は「…そうか」と言った。そう、僕の家は何も変わっていないのだ。
毒親ではないはずなのにヒスる母親。そんな家。
いや、ヒスるじゃないか…急に巻き添えで、怒るのはけ口として怒り出す母親。
彼女の怒鳴り声が嫌いで怒鳴り声や威圧感だけで大きな恐怖心を感じてしまう。
だから好きなことをしても何も楽しくないし、うまくいかないのだ。そうすると彼女はもっと怒ってしまうのだ。もっと勉強しろやらもっと頑張れるだろ、あれをやれこれをやれなど。
きっと僕がやめてくれと言っても彼女は『やりたくてやってるわけないだろ』と言った事を怒鳴りながら、威圧感を出しながら言うのだろう。
そんな彼女に恐怖して泣くと『泣きたいのはこっちだよ』と言うのだろう。
僕は何も変えられないけど 僕はきっと悪くないよね。そうだよね。
__そんな僕と違って彼は親を帰らぬ人にした。
親を、殺したのだ。親だけが良い暮らしをして彼だけが苦しくて、殺してしまったらしい。
従兄弟だからかは知らないけど彼は僕にだけ打ち明けてくれた。
彼は二人を殺したんだなぁ。強い子だ。
彼は彼を、自分を殺したんだ。
自分を殺すと、殺したり死んだりするともう痛みも痛覚も無いから一種の逃げる手段としては最高だと思うから。
僕が彼に「君はどうなの?」と聞くと「何に変わらない」と単調に言ったのだ。
いつも通りで安心した。ああ今日も空が綺麗だね。