コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
殺し屋パロ/桃水/緑黄/紫赤
⚠️シーシャ、喫煙描写あり
あんまりカプぽくはないかも?
━━━━━━━━━━━━━━
水「らんくんらんくん!」
桃「なあに〜」
水「これ片付いたらさ!一緒にシーシャ吸いにいかない?」
桃「ええ⋯俺疲れてるからもう寝たいんだけど⋯⋯」
水「だめ、?」
らんくんが眉間に皺を寄せて苦い顔をする。
桃「その顔しないでよ、仕方ないな」
水「やったあ〜!!」
何かが弾けるみたいな銃声が響き渡る。いや、実際脳みそや内蔵が弾けているのだろうけど。
スーツの男たちが、頭から血を流して倒れていく。
抵抗しようと銃を構えるやつもいるけれど、銃の扱いがまるでなってない。腕折れるぞ。
桃「うっわ最悪!」
近い距離だったからからんくんの顔に返り血がべっとりと着いた。うげー、かわいそ
血を袖で拭おうとして、余計に伸びるだけだと悟ってやめる。その様子が面白くて肩をすくめて笑った。
水「似合ってるよ、らんくん。ワイルド系」
桃「笑ってる場合かよ…はあ…もう…」
床に転がったスーツの男たちは、静かだ。さっきまで喧しく叫んでいたのに、世界は急に音が消えたみたいだった。
桃「……掃除機じゃ足りないよな」
死体を掃除機で吸うバカがどこにいるんだか。
水「そりゃそうでしょ。業者呼ぶ?」
桃「呼ぶなよこんなとこに。俺らでやる」
水「そう言うと思った」
ポケットからビニール手袋を取り出して、らんくんにひらっと放った。
水「ほら。つけて」
桃「はいはい⋯⋯」
らんくんは渋々手袋をはめたあと、淡々と床に落ちた銃を拾い上げ、スライドを引いて中身を確認してから安全装置をかけた。
床に広がった血だまりを避けて歩く。
靴底が濡れないように、これにはもう慣れてる。
水「ねえらんくん」
桃「どうしたの〜」
鼻歌でも歌い出しそうな呑気な返事だ。
水「らんくんってなんでこの仕事始めたの?」
桃「お金欲しかったから」
即答。らんくんらしくて面白い。
水「やば!こさめとおそろいじゃん!」
水「そういえばみこちゃんとか純粋そうなのになんで始めたんだろーな」
らんくんは何故か口元をわずかに歪めて笑い、足元の男の腕をどけた。
骨の位置が不自然に曲がっていて、さっきの反動が見て取れる。
桃「……ほんと雑だよなこいつら」
水「教わらなかったんじゃない?扱い方」
桃「扱い知らないのに撃とうとすんなって。危ないだろ」
水「うん。らんくんに当たってたら大変だし?」
桃「そういう話じゃなくて」
こさめはおかしくて笑った。
水「大丈夫。らんくんは撃たれないよ」
桃「……なんで言い切れんの」
水「だってこさめが全部先に殺してあげるから」
らんくんは少しだけ目を伏せた。
その言葉は、あまりにも軽い。
けれど、嘘ではないのを知っている。
桃「早く終わらせるか」
水「腕が鳴るぜ!」
桃「らしくないな〜」
桃水 終わり
━━━━━━━━━━━━━━━
↓↓↓緑黄
緑「みこちゃ〜ん、ライター持ってる?」
黄「なんで?」
緑「ガス切れちゃった」
すちくんはライターを振って見せた。音がならない。中の液体がもう尽きたみたいだ。
黄「えーよ、付けてあげる」
タバコに添えていた手をポッケに突っ込んで、安物のライターを取り出す。
生憎今日は風が強いから、飛ばないように手で囲って口元にある煙草に日を灯した。
緑「ありがとう」
口角を上げたあとすちくんは慣れた動きで肺の中に煙を取り込んで、鼻から煙を出した。
俺はもう吸いきった煙草を地面ににじった。
緑「疲れたねえ」
俺がため息を吐くとすちくんがこっちを向いて少し笑った。
黄「いつ出てくるんやろ⋯?」
緑「もうちょっとしたら出てくるよ。ほら、あのビルの非常口から」
黄「ほえ〜なんかハトみたいやね」
ちょうどその瞬間、非常口がバーン!と開いた。
馬鹿みたいに派手なスーツの男が息を切らして飛び出してきた。わ、すごいセンス。どこで買ったんだろ
逃げている。必死に。かなり必死に。
黄「あの人?」
緑「うん、そうみたいだね」
黄「なんか大変そうやね」
ただ思ったことを言っただけなのにすちくんは笑った。おれといるとすちくんは笑ってばっかりだ。
おれなんか変なんかな⋯
緑「うん、がんばってるね」「まあ意味ないけど⋯っ」
その言葉と同時に、すちくんは相手の足に銃弾をぶち込んだ。
走ってるのに、あんなに動いている的に当てるなんてすちくんは本当に銃の腕がいい。
無力にも倒れたターゲットに俺はゆっくり近づいてしゃがみ込む。
黄「ね、起きれる?」
男は震えながら意味不明な言葉を繰り返した。
やっぱハトみたい。なんか顔も似てる気がする。
すちくんは傍で優しく微笑んだまま、手袋をはめる。
緑「みこちゃん、ナイフ」
黄「はーい」
俺はスーツの中からナイフを出して、ひょいと持ち替える。
顔を歪めてみっともなく涙をながすターゲットの姿を数秒見つめた。
黄「そういえば君はさ、今まで何人殺したか覚えてる?」
男「た、たす……」
黄「おれの友達にね、全員メモしてる人がおるんよ。特徴とか、どうやって殺ったかとか」
黄「おれ多分忘れちゃうからすごいな〜って思って」「すぐ書けばいいんかな⋯でも血だらけにならない?」
男「…………っ」
すちくんが何も言わずに赤い目でじっと見ている。
黄「死んだらさ、おれのことはなんて書かれるんやろな⋯⋯」
ナイフは静かに頸を撫でるように入った。男は一瞬、驚いたように目を見開いた。
血が勢いよく飛ぶ。あ、スーツまた汚しちゃった
黄「う〜らんらんに怒られる⋯⋯」
ずっと黙っていたすちくんが口を開く。
緑「みこちゃんはやさしいね」
黄「そうかな?」
緑「うん。ちゃんと話しかけてあげるところが」
そういえばすちくんは人を殺すとき何も喋らない。
ただ淡々と冷酷に。こいつに割く時間さえも惜しいと言うように。
黄「うーん⋯だって黙って終わるの可哀想やし」
すちくんはびっくりした顔をして、そうだね、と微笑みながら一言呟いた。
緑「⋯⋯俺ライター買ってくるよ、みこちゃんにずっと貰う訳にも行かないし。」
黄「うぇ、おれ1人?」
緑「すぐ戻ってくるから大丈夫大丈夫」
背を向けて歩き出すすちくんに、俺のアイスも買ってきて!と声をかけるとひらりと手を上げた。
緑黄 終わり
━━━━━━━━━━━━━━━
紫赤
↓↓↓
赤「いるま〜!みて!!今日の靴新しい!!かっこよくない!?!」
紫「赤すぎて元の色見えねえよ」
赤「つまんねーやつ!お揃いにしてもいいぜ」
紫「遠慮しとく」
なつの声が響いて頭がガンガン痛む。気持ち悪い。どう考えても昨日ぶっ倒れるまで呑んだせいだ
赤「だーからあれほどやめとけって言ったのに」
紫「お願いだから静かにしてくれよ⋯⋯」
赤「はいはい。いるまがゲロ吐かないように静かにしてますよっと」
いつもより幾分か声が明るい。今日のなつはどうやら機嫌がいいようだ。
紫「にしてもこれで全部か?」
埃とタバコの匂いが混じった古びたビルを見回すとビリビリになった書類と死体がちらほら転がっているだけ。何かおかしい。もっといたはずだ。
まだどこかに隠れているのか?時間稼ぎでもされてるのか、あるいは情報屋の仕事ミスか。
赤「ん〜と1、2、3、4、、」
赤「わっかんねえ、とりあえずもう1回二階も見とくか?」
紫「あ〜⋯めんどいけどまあやっとくか」
赤「りょ〜」
赤「おお、こいつたっかい時計つけてんな」
なつは立ち止まったかと思えばひょい、としゃがんで慣れた手つきで死体から時計を外した。
赤「どう?似合う?」
紫「倫理感無さすぎるだろ」
自分の腕にはめてニコニコ笑いながら俺に見せてくる。死体触るとか俺なら絶対無理。これじゃ盗賊と変わんねえじゃん
赤「いるまに似合うの探してきてやろうか?」
紫「自分で探すから大丈夫」
皮肉を込めて笑い、ライトで薄暗い通路を照らす。なつは入口近くの窓から外を覗き込んだ。その刹那、路地の方から人の声と足音が低く盛り上がってくるのが聞こえた。
少人数の怒号、鉄板を踏む音、そして銃声。
赤「おいおいおい、後ろからめっちゃ来てるんだけど!!?」
紫「でかい声出すなって言ったろ!」
赤「お前の方がうるさいだろ!!!」
声は遠くない。急いでくる敵は慌てふためいている様子で、撃ち方もガサツだ。
赤「下手くそ!!!」
なつは笑って、走りながら片手で何発か相手に撃ち込む。
無造作に撃ったそれでもしっかりと命中するのがタチ悪い。
紫「なつ!車!」
赤「はあ〜?こんなとこに車はねえだろ!今から仲良く二人でエレベーターにでも乗るか?」
紫「もっと簡単な方法がある」
なつの手をグンッと引っ張って窓から飛ぶ。なつは一瞬目を見開いて、すぐ受け身の取りやすい体勢にうつった。
だん、と鈍い音がしてなんとか2人とも着地した。運動神経良くてよかったわ
赤「ばかかお前死ぬかと思っただろ!!!」
紫「銃向けられてたやつが何言ってんだ」
心臓を抑えるなつを後にして車まで急ぐ。
紫「おい!置いてくぞ!」
赤「なあ、車なんか乗ってどうすんだよ⋯このままトンズラこくか?」
紫「その通り」
何が面白かったのか、なつはこんな時に空を仰いでひとしきり笑った。
赤「これ以上仕事ブッチしたららんにぶっ殺されるぞ」
紫「じゃあ帰りながら任務をこなせばいいんだよ」
後ろから怒鳴り声が聞こえる。どうやらターゲット達が追いついたみたいだ。
紫「銃の腕はなまってないよな?」
なつは一瞬きょとんとした後、気づいたのかにやりと性悪そうに笑った。
助手席に乗り込んだのを確認してエンジンをかける。ターゲット達も俺達が車に乗ったのが見えたのか同じように車に飛び乗った。
紫「飛ばすぞ」
赤「オーケー」
アクセルを思いっきり踏み込む。後ろから真っ黒な車が2台ほど着いてきた。
なつがサンルーフを開けて銃を構えたのが分かる。暗くて視界が悪い。風も強い。まったく最高の日だ。けどなつならやれる。
赤「もうちょい車体右!」
紫「任せろ!」
ハンドルをきるとガラスが割れる音と共に何発か銃声が聞こえてくる。運転手が撃たれたのか車が1台スリップしてもう1台に上手くぶつかった。
2台共々動くのをやめた。
少し離れた後ブレーキを踏み、端に停める。
赤「じゃ、いるまよろしく〜」
なつは銃をしまって、代わりに俺と同じ銘柄の紙タバコを1本ポケットから取りだして咥えた。
運転席から降りて、凹んだ扉からなんとか出ようともがく男に銃をつきつけた。
紫「じゃーな」
1発撃つとすぐに血を出して動かなくなる。念の為もう1発。ぐちゃぐちゃになった車内を見回して、残ってるやつがいないと確認できてから電話をかけた。
紫「あ〜もしもしらん?」
桃『⋯いるま?どうしたんだよ』
紫「清掃員向かわせる時さ、一緒に道路も掃除しといてって伝えといてくんね?」
桃『はあ!?道路!?あんだけ目立つことはすんなって、』
ブチっと途中で切って軽やかな足取りでなつのところに戻る。
赤「おせーよ」
紫「そうか?あ、1本くれ」
赤「残念、最後の1本です」
半月みたいに目を細めて笑う。その返答を無視してなつが咥えてるタバコを横取りした。
赤「あ、お前返せよ!」
イラついた声を出したなつがガキっぽくて面白くて煙をふきかけて笑った。
紫「どっか寄る?」
赤「⋯いーや、もう帰る」
機嫌を損ねてしまったなつを横目に車を発進させる。
次第に何事も無かったように夜の町に溶け込んで行った。
完
こんな感じでパロ書いていきます!!リクエスト死ぬほど嬉しいですお願いします😭