テラーノベル
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海→→→→←←空
『…海は…本当にいいい子だよ…』
「でも…ッ空‼︎」
『でもね…ごめんね…………これは…』
…空が最期に話した言葉。
いや。
“最期”に話した言葉。
俺を子供扱いしたような言い方。
何が俺のためだ。
大切な人…………。
好きな…人に先置いて行かれて…。
置いていくよ
置いていくよ
空は俺を置いて。
そう考えてるうちに陸が戻ってきた。
{…………海}
{空…ッ…空はッッ…}
突然の事に聞く事が信じられなくて、見届けられなかったそうだ。
今の時代、相当こんな家族いないだろう。
俺は呼吸を整えてゆっくりと陸に話す。
「あのな、空はな、」
空は今から…死ぬ…のに…。
「あの…ッ…な…ポロッ」
_____俺は月明かりに照らされた空を見た。
「…あの星の何処かにいる___」
{…え……?…}
陸が頭の上に?を浮かべている。…
「ま…まだ分かんないなお前には…笑」
そう言って不意に頭を撫でた。
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今は早朝。
あぁ____最期に…海と陸に会いたかった。
僕は空を飛ぶ兵器に乗って。
寂しさで千切れそうなゴーグルをつけて。
もう二度と見られない大陸と重なる海に向かって。
『…行って参r………ぃ…ィ…』
やっぱり泣いてしまった。
泣くような言い方をしてしまった。
もう二度とこない“行ってきます”を。
『……行って……きますッッ…』
__もし…もし僕が…生まれ変われるなら__
__こんな事しない世の中になって…。__
心の中でそう願い
ハンドルを握る。
もう陸には戻れない。
どうやら目的の場所らしい
ここに突っ込むの…?
ここに?
と思った。
だけどもう最期が近い。
速度を落とし…口ずさむ。
『海…陸…』
『僕のために僕の事…』
『忘れないで…。』
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朝。パッと目を開ける。
空はもう戻ってこない。
……
思い出を振り返る。
だんだん旧くなっていく記憶。
全部もう眠らせてしまいたい。
せめて…せめて最後に伝えたかった…。
「_____-______。」
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『…ここは?』
どうやら死んでしまったみたい。
もう帰る事は出来ない。
取り戻すことは出来ない。
…そう思うと胸が痛い。
‘ー!!〜〜!!’
“ねぇこっちであそぼう!”
と言っているように聞こえる子どもの声。
『…僕はもう十分みんなと遊んだよ。』
そう言って僕は少しずつ溶けていく______
これが僕の最期_______
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突然の事。
俺はまた戦い…に行かないと行けない。
俺は騙されている。…騙されているふりをして。
喜んで…嘘で喜んで…。
{なぁ…海ッ…}
「大丈夫だ。1人にしない。」
{私は、私は何もしてない‼︎}
「………。」
「しなくていい。」
「しなくていいんだ。」
{……ッ。}
「じゃあ…。」
「未来を頼んだ。」
俺がそう言った瞬間。陸が真ん中に太陽のような赤い丸に、黒い服を着ているように見えた。
…なぜか昔からいるような気がした。
{あぁ。/はい。}
「………?」
声が聞こえたが、多分聞き間違いだろう。
あぁ。
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海に浮かぶ大きい兵器に乗り。
聞きたく無い他の人の声に流され。
もう見えない空。
もう戻れない陸。
全部さよなら
何処からか爆発音が聞こえる。
もう何もかも聞こえない。
あぁ。
誰かが俺を見ている。
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空…海…私が…。___________
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…突然頭のモヤが消える。
心地いい水が見える。
『僕死んだはずじゃ…』
ふと前を向くと海と陸が居る。
『そんな…。。』
信じられなくって
信じられなくて
「{空}」
『ぁあ………』
思わず走り出してしまう。
何にも考えれなかった。
ただここにある僕の望んでいた光景。
僕は、僕はずっっっっと伝えたかった。
(ふふっ笑
微笑む2人が見えます。)
(これで、よかったんですよね。)
【そりゃお兄ちゃんは二千歳超えてるもんねっ!私は間違って無いと思う!】
そこには幸せを見守る日本とにゃぽんが居た
コメント
3件
わあ、!カンヒュ初心者ですがめっちゃ好きです、!(僕のこと分かるかな、?ヒントはLINEBOOM!)
世界観大好きです……