「あーもう!!」
「何回目や!!」
「何回言ったら分かるん?!」
「そろそろ僕ブチ切れやねんけど!!」
な「いやいやいや!!怒りたいのはこっちね!!」
な「大体、仕事以外でしょうちゃん以外の人と会うの禁止とか、おかしいでしょ!!」
僕に抵抗して声を張り上げる君。
流石にもう許せないので、僕はここで折れない
「あのなぁ!!僕は、ないちゃんの為を思って言うてるんやで?!」
「それなのに逆ギレしてくるとか……そんな子に育てた覚えないわ!!」
な「逆にしょうちゃんに育てられた覚えはないです!!!」
な「ほんとに、、、しかも門限6時とか…..小学生なの????」
「6時過ぎたら変な人がうっじゃうじゃいるのに…..そんな人がいるなかないちゃん放っておけないから言っとるんやで?!」
「なんでそんなに分かってくれないかなぁ….」
な「逆にしょうちゃんが俺の気持ち分かってないね!!!!」
「……….はぁ」
流石に怒ってきたので少し黙る
な「なんでそんなに過保護なの?!なに?メンヘラなんですかーw」
な「ごめんけど、俺メンヘラ無理なんだよねーwww」
「……..へぇ??そんなこと言うんやな。」
空気が一変して、焦ってきたのか急に黙る君
「僕がメンヘラ??メンヘラは無理??うるさいわ。全部お前の為にし尽くしてきたことなのに。ほんまになんもわかってないんやな。」
な「え、えっと……しょう、、ちゃん…?」
「もうええわ。僕が言って聞かないんなら、薬とか??」
な「え、、危ないのは駄目だよ??ねぇ、犯罪になるよ…..?」
「知らんわwこれも全部ないこのせいやしなw
俺に責任は一切ない事だし?w俺悪ないわ」
こんな時のためにずっと前、依存薬を買っておいたのを思い出したのだ。
でも、その薬には、副作用があってな…..?
「あ、この薬……」
それは、ネット通販にある闇サイトだった。
僕が目に入ったのは、依存薬。
最初は少し買うことを躊躇ったが、ないちゃんのことだ。きっと僕を怒らせることをするだろう。
「買ってみる価値は、ありそうやなw」
💬コメント失礼します。この商品を買い取りたいです。ご検討の程よろしくお願いいたします。
と一通送ってみた。
返信はすぐだった。
💬コメントありがとうございます。是非買い取りお願いいたします。ですが、副作用として、ゾンビ化というものが生じる可能性がございます。それでもよろしければお買い上げお願いします。
「えっ……」
息を詰まらせるものだった。帰ってきたコメントには、『ゾンビ化』という言葉があったのだ。
「どーしよ……」
ゾンビ化……もう人間ではいられない。という意味でも捉えられる。
正直、人間でないないちゃんを愛す覚悟はある。でも、もう人間じゃなくなってしまうということが少し引っかかる。
だが、僕に依存してもらうためだ。買わなきゃ損。
💬承知しました。それでも大丈夫です。買い取ります。
💬ありがとうございます。これから色々説明をさせて頂きます。分からないことなどが_____
「届いた…….」
箱の中に入っていたのは、見えやすいところに『依存薬』と書いてあった瓶。
匂いを少し嗅いでみる。
___甘い匂い。媚薬と間違えるほどに甘い….
「これでないちゃんを依存させることができる……」
僕はこれを買ったことに後悔はしなかった。
なぜなら、ここ数日間で、ないちゃんが僕を怒らせることが増えたからだ。
もう使う日が近づいているなと思いつつ、この瓶を隠した。
「まさか、使う日が
こんなにも早いなんてなぁwww」
な「え……?」
「僕もびっくりやわw」
「ないちゃんには悪いけど…….これ、飲んでもらうな?w」
そう言われた。正直、俺にはしょうちゃんが何を言っているのか理解不能。
怒らせたことは分かった。何か怪しいものを飲ませようとしているのも。
あれは一体なんなんだ。
そう思っているのも、もう終わりだ。
しょうちゃんが口に液体を入れる。
あれ、俺が飲むんじゃ……?
し「はい、ないちゃん」
突然キスをされる。考える隙もなかった。
そのキスは、深く…..深く……
脳が蕩けるほどに…..
そして俺の口にはなにかの液体が……さっきしょうちゃんが口に含んだものだろうか。
とても甘く…..俺には大抵飲めるものではない。だが、キスをされているため飲むことを強制され、飲まざるを得なかった。
「んッ…..ふッ///ゴクッ」
流石に息はもう続かず。のんでしまった。一体、なんだったのだろう……今のところ変化は….
何も無い。おかしい。媚薬ではないことは確かだ。
しょうちゃんに聞くのも辞めておこう。
効果が出るのはいつだろうか……
まず、効果はあるのだろうか…
あーあ。飲んじゃった。
いいねその顔。何も分かってない感じ。僕が上って感じがしてさ。
もう君は戻れないね。一生僕に愛されて、一生僕を愛して。だけど、人間ではない体で。
「美味しかった?♡」
な「はッ……?」
まだ頭が働いてないみたいだ。可哀想に。
「明日が楽しみだね♡」
な「えッ……??」
そんな混乱しなくてもわ明日には分かるよ。あ、でも明日には、、僕のことしか考えられないから…….分からないねw
明日が楽しみだ
「ん゛ん…..」
寝ていたらしい。
な「しょーちゃんっ、しょーちゃん、」
「んん??」
な「ねぇっ、なんで構ってくれないの….?なんで俺を見てくれないの…..???」
な「俺の事嫌い….?俺っ、なんかしちゃったかな??」
な「謝るっ….謝るからッ…..嫌いにならないで…お願い…..」
ないちゃんが…..僕に依存している……
成功したらしい。優越感。
「あ……..」
な「ん??」
君の顔には、いかにもゾンビになったような緑色が、少し侵食していた。
な「俺の顔…..なんか変っ….??」
な「おかしいかなっ…..治さなきゃね!しょうちゃんが、おかしいって思わないようにね、!」
な「不快な思いさせちゃったかな…..ごめんねっ…..ごめんなさいッ….」
「ッ……可愛いッ♡」
「可愛いよッ…….ないちゃん……..」
な「ないこ…..可愛い…??」
可愛い。言葉では表せない。ただ、本当に可愛いのだ。
サワッ
顔を触ってみる
あぁ……..、なんて可愛いんだ。この顔でも尚可愛い君は……罪すぎる。
でも君は、君自身の顔を知らなくていい。
きっと…….きっと、何かに目覚めるから。
もう誰にも会わせない…….僕だけのものだよ…..
「ねぇないちゃん……」
「もう僕以外、必要ないよね?♡」
な「!!」
な「もちろん…….♡」
もうメンバーにも会わせないよ….?2人だけで、最高の人生、歩もうね♡
君を狂わせてしまった僕は、おかしいのかもしれない。でも、もう僕の虜な君は、なにも知らなくていい。ただ、僕に愛されて、僕を愛せばそれでいい。
ないちゃんが僕に依存したことも。
ないちゃんがゾンビ化したことも。
僕が薬を盛ったのも。
全てが僕のせいなことも。
誰も知らなくていい。
ぜんぶぜーんぶ。
コメント
6件
( '-' )スゥーッ↑...語彙力ありすぎですね(?) はいっ、コンテスト参加ありがとう! 参加ギリギリでも過ぎてないから大丈夫! 今週の土曜日だったっけ、...まぁいいや、結果発表までお待ちください!
え、ちょ… 天才すぎて無理(((
コンテスト参加させていただきましたー! 初めてかな(?)の、ノベル作品で、 実は少し憧れがあったんですよね......(( またもやどろどろ系ですね( このサムネを見る限りこれはどろどろだ!!って確信したんすよ.....はい.......( 受賞しますよーにー! p.sコンテスト参加くっっそぎりぎりですみません