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レ ン タ ル 彼 氏 く ん に ガ チ 恋 ち ゅ ~ _ ♥
『 今日は待たせてごめんね 』
『 …行こっか、俺のお姫様、♥ 』
カフェの落ち着いた照明の下。
差し出されたのは、白くて綺麗な手。
そして俺のために用意された
甘くて完璧な王子様の微笑み。
学校でのヒロ先輩は、文字通りの【 みんなの王子様 】
爽やかな笑顔を絶やさず、
女子生徒全員に等しく優しい。
廊下を歩けば誰もが振り返るような、
手の届かないキラキラした存在。
男の俺から見ても、嫉妬すら湧かないほど完璧な先輩。
……だけど、その誰もが憧れる笑顔が今。
この狭いテーブルを挟んで、俺 “一人” だけに放たれている。
ここは学校ではない。
目の前にいるのは、規約に則って俺を甘やかす、
【 レンタル彼氏 】
そして俺は、その時間を買い取った【 お客様 】
「 先輩、いやっ……ヒロくん。今日の髪型かっこいいね 」
「 俺のためにセットしてくれたの? 」
俺がわざと甘えた声で首を傾げると
彼は一瞬の淀みもなく、プロの顔で微笑み返した。
『 もちろん。うりに褒めてもらえるのが一番嬉しいからね 』
完璧なファンサービス。
完璧なビジネススマイル。
分かってる。
これは全部、お金で買っている偽物の恋人ごっこ。
だけど、彼の純白な瞳に俺の姿だけが映っているのを見るたび
胸の奥が
どろりと熔けるような。
そんな暗い快感が全身を駆け巡る。
最初は、ただの偶然だった。
スマホの画面に流れてきた
レンタル彼氏派遣サイトの広告。
そこに【人 気 N o.1ワ ン キ ャ ス ト 】として
掲載されていた顔写真を見た瞬間。
心臓が跳ね上がった
学校の王子様。ヒロ先輩。
それが、裏では金を払った客の彼氏になるバイトをしている。
その事実を知ったとき
俺の中で何かが音を立てて壊れた。
学校の先輩は、みんなのモノだ。
男の俺がどれだけ視線を送っても
大勢いるファンの生徒の一人に過ぎない。
話しかけることすら
周囲の目が気になって躊躇してしまう。
でも、このサイトの中の先輩は違った。
….お金さえ払えば
お金 “さえ” 払えば….、
あの綺麗な瞳が俺だけを映してくれる_♥
学校では他の誰にでも振りまくあの笑顔を
俺一人で独占できる。
お金を介してしまえば
先輩は俺だけのモノになるんだ_
それからの俺は、狂ったように働いた。
学校が終われば夜遅くまでバイトを掛け持ち
睡眠時間を削って金を稼いだ。
全ては、先輩のスケジュールを買い占めるため。
他の女に、先輩の “偽物の愛” さえ渡したくなかった。
先輩の時間を、1分1秒たりとも他の誰かに消費させたくなかった。
ピピッと、無機質な電子音が静かな空間に響く。
二時間のデートの終了を告げるタイマーの音。
その瞬間。
ヒロ先輩の顔から
今まで張り付いていたビジネス用の笑顔が
スッと消えた。
学校でも見せたことのない
少し困惑したような、焦りを含んだ
【 本物の表情 】が俺を捉える。
『 …時間。またね、うりさん 』
『 もうこんな無茶な指名やめな?』
呆れたような、でも少しだけ本当に心配してくれているような声。
そんな、学校の王子様らしい根の優しさが
余計に俺を狂わせることに先輩は気づいていない。
席を立とうとする先輩。
その瞬間、俺はテーブルを身を乗り出し、
先輩のブレザーの袖を強く。
引きちぎらんばかりの力で掴んだ。
「 嫌です。次の1時間も、その次の時間も、今月残りのシフトも 」
「 ……全部俺が買い占めましたから♥ 」
『 え…? 何言って―― 』
驚きに目を見開く先輩。
俺は掴んだ袖をそのまま引っ張り
先輩の身体を俺の方へと引き寄せる。
男同士の体格差なんて関係ない。
逃がさないという執着だけで
俺の指先には恐ろしいほどの力がこもっていた。
うろたえる先輩の耳元に、
そっと顔を近づける。
そして精一杯の、重くて、甘い声を囁いた。
「 学校の先輩はみんなの王子様だけど 」
「 レンタル彼氏のヒロくんは、お金を払えば俺だけのもの 」
「 ……先輩がそのバイトを辞めるまで、俺 」
「 一生稼いで貢ぎ続けます。他の誰にも、指一本触れさせない 」
『 うりさん……っ、正気? 』
「 正気ですよ。それとも先輩…… 」
「 このバイトを辞めて、俺だけの 」
「 “本物の彼氏” になってくれますか?♥ 」
引きつったように息を呑む先輩の手首を
今度は両手でがっちりと握りしめる。
男の力で振り払おうと思えば振り払えるはずなのに
先輩は俺の気迫に圧されたように
硬直して動けないでいる。
そんな姿すら
愛おしくて仕方がない_♥
今、先輩の瞳に映っているのは
大勢の中のファンの一人じゃない。
自分を “契約” という名の鎖で縛り付け、
奈落の底へ引きずり込もうとしている、
重くて引き返せない後輩の姿だけだ。
俺は満足感に胸を震わせながら
狂おしいほどの笑みを浮かべた。
「 ね? 先輩。……俺 」
「 レンタル彼氏のヒロくんに、ガチ恋ちゅ~なんです_♥ 」
少し長かった…?
一話完結って難しい…😞
こういう系好きだけど書いたことなくて…
ぜひ感想・アドバイス等
コメント欄で聞かせてくれたら嬉しいです!
ではまたね~
ばいばいっ👋
コメント
3件
え、え、なになに、!? え、?神作すぎて困惑なんだけど… え、???? 設定からセリフまで全てにおいて愛してるんだけど…え、? ど、とーゆーこと、? 何でこんな素晴らしいの思いつくの? 天才、?神ってこと、? ありがとうございました😇
なんか「完結」ってボタン押せなくて... これは一話完結のお話です!続きはありません! 分かりにくかったらすみません😢
めっちゃ読み終わった…!!😭💕 もう最初から最後までドキドキ止まらなかった…! 学校の王子様が裏ではレンタル彼氏やってて、それを知った後輩くんが「お金で独占する」って狂っちゃうの、沼すぎるでしょ…!! 「買い占めました♥」のシーン、声出たわ。完全に狂愛の入り口に立ってるうりくんの目が怖くてでも美しくて、続きが気になって仕方ない…! ビジネス笑顔が消えた瞬間のヒロ先輩の本物の表情も、めっちゃ気になる。一話でここまで引き込むのはすごいよ…!続き絶対読みます!!✨