ガラス病
ぱき…
「 ぁ……
又だ、 どこかからする ガラスが割れる 様な音
特定のことを 考えたり、目の当たりにすると 起こる
パリン… っ
〝 …
〝 …w
ぱきぱき …
「 …⁉︎
慌てて 胸の辺りに 手を置く
確かに聞こえた、胸にヒビ が入る音
( ……ちょっと くらい僕も 気に掛けて 下さいよ、
ぱきぱき びき…
日に日に 広がるヒビ、もう手には 負えない だろう
痛みは 感じないし、理由も 分からない
( もう 腕まで…
でも一つだけ 分かる、この儘だと ガラスの様に 粉々になる
「 deri様…
ふと呟く 自分の声が とても惨め に感じた
思うだけ 思って 結局は行動に 移せない、そして自然と 朽ちて征く
「 はぁ… 何してん だろ…
「 お、c e l l 坊~
「 な、なんでしょうか… っ‼︎
久し振りに 名前を呼ばれ 驚きながらも 嬉しかった
「 この後 パーリーすっから 酒と煙草 用意しといてネー
「 は…
それだけ… 、それだけの用 だったのか
「 んナニ、文句ある ?w
やばい、駄目だ、
「 な、何も… (微笑
ぴき〝…
駄目だ 駄目だ、お願い だから耐えて くれ
「 で、は僕は 失礼致し ますね…
深くヒビ割れた 腕を強く 抑えながら そそくさと その場を 去る
ぱら…
「 ……なんだこれ、ガラスか… ?
「 はぁ… はぁ…
本当に ガラスと化して きている
「 かはっ
ばらばら…
広い自室の中、ヒビ割れた僕と 散乱した ガラスだけ
痛く無い のに苦しい、
「 助けて…、
「 兄者、コレ何
先程拾った ガラスの様なモノを 見せる
「 はぁ、何も無いじゃ ないですか
「 は?、コレだよ コーレ‼︎
手の平を 近付けて より見える様にする
「 何が 言いたいんだか…、私は 今お遊びに 付き合っている 時間は無いので、
軽くあしらわれ 部屋を 出る
「 んでだよ…
もしかして 俺っちにしか 見えて 無い… のか… ?
少し非現実的 だが、あの距離で 見えないという ことは無いはずだ
〝 助けて…、 〟
「 は… c e l l… ?
何故か突然 声が聞こえたような気がして 何も考えず 走る
タッタッタ…
( 待って、待ってくれ 今行くから… っ
バン… っ‼︎
「 ダ、誰…〝
「 c e l l… っ‼︎
「 お、お前… っ‼︎
目に映る光景は 衝撃的な もので脳が 追いつかなかった
ビぎ〝… っボト〝…
「 ぁ〝… ッ、 ヴィ〝…ア〝ッ… ‼︎
大きな音 を立てて c e l lの 腕が 落ちる
「 c e l l… ‼︎、待って〝ッ‼︎、やめ〝…
「 いァ〝、deri…さ〝ま…、?
「 そうだ、そうだよ〝… ‼︎
会話している中 でもc e l l の身体は砕け散って 征く
「 も〝、だメ… っぽぃ〝で、す…、
「 嫌だ、嫌だ嫌だ… っ‼︎、俺 c e l lが居ない と生きて いけない… っ〝‼︎
半分以上 も欠けた顔 がふにゃり と歪む
「 ぼク〝、deriさ、マ〝のごと…〝だィ すぎ です〝…
「 あ、ああ〝 俺も… っ、俺も 大好きだよ… っ〝‼︎
大粒の涙が 顔を滅茶苦茶 にする
「 ソの〝言葉…、聞け て〝良かっ たでス…
また歪む、精一杯笑おうと しているのだろう
ガしゅ〝… っ‼︎
「 は… っ?
先程 とは比にならない 大きな音が なった
その瞬間、c e l lの 身体は粉々に 宙を舞った
サぁ…
「 ゃ、やだよ…、辞めて よ…
ずっと握り 締めていた ガラスの破片も c e l lと同時に 手の中から 消え去った
神様は 何も残しては くれない、 破片の一部すらも 存在しない
「 ごめん、ごめ〝ん…
いや、ひとつだけ 残っていた
首の辺りに 深く刺さった 愛の印、
〝 … ふふ、ダイスキ です 〟
コメント
4件
テス 勉で 見れなかった ガラス良いね 🥺👌🏻👌🏻
うわぁ·····神ぃ······