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あれから何日も拷問され、私は決して情報を吐かなかった。もう潮時だ。殺されてもおかしくはないが生きている。あのアホ面の男が何を考えているのかがわからない。「死ぬ時は美しく」。人生が滅茶苦茶になった中でたった一つの私の願い。叶うのだろうか。
「おはよう。あ、この間剥いだ爪全部生えたね。」
また大嫌いな男がきた。
「なんのようですか。」
拷問器具を持っていないのを不思議に思い初めて自ら話しかける。
「ん〜なんかね〜。もう君の頑固さはよ〜くわかった。裏切らないなら俺と一緒に働いてもいいらしいよ」
夢にも思っていない言葉が出てきたため、思わずキョトンとした顔をしてしまう。
「は…?」
「いやーまあ親密を深めさせて情報を言わせるって作戦なだけだと思うけど。上層部からの指令。君は生きたい?」
いま死を選んでも美しい死に方はできないだろう。いま私がすべき選択は…
「いいですよ、一緒にやろうじゃないですか。」
こんな男に命を救われましてや共に働くなんて全くもって不本意だ。引き攣った笑顔を男に向ける。
「んじゃよろしくね、屍ちゃん。」
下の名前を呼ばれたのになんとなく腹が立ち男の脛を蹴る。
全く神は何を考えているのだ。
この先起こることは予想できない。
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