寧々said
しばらく歩いていると、甲高い悲鳴のような声が聞こえた
私は思わず立ち止まった
私は、その場にしゃがみ耳を澄ます
みんなは聞こえなかったようで、そのまま歩き続ける
が、轟くんがそんな私に気づき、振り向いて言った
轟「白虎、どうした?」
『今、なにか聞こえなかった?』
轟「なんも聞こえねえけど、なんかあったのか?」
不思議そうにしている轟くんに答えず、私は走り出した
轟「白虎!?」
『ちょっと、見てくる!』
轟くんや緑谷が止めに入るが、私は構わず走り出す
少し走っていった先に見えたのが、
『お茶子ちゃん!梅雨ちゃん!』
木に吊るされている梅雨ちゃんと、誰かに馬乗りしているお茶子ちゃんの姿だった
お茶子ちゃんの下には、一人の女の子がいる
多分、いや絶対この女の子ヴィランだな
だって、その女の子は馬乗りにされているのにも関わらず、お茶子ちゃんの足になにかを刺してるもん
『そこの可愛い女の子、悪いけどお茶子ちゃんから離れてもらうよ!ラティオランス!』
思わず女の子に向かって雷の槍を放つ
が、その瞬間、女の子はお茶子ちゃんを突き飛ばし、私の行動を避けた
『お茶子ちゃん!』
麗「寧々ちゃん、なんでここに?」
『声が聞こえたから、急いできたの。ごめんね、遅くなって』
突き飛ばされたお茶子ちゃんに駆け寄り、私は手を差し伸べる
と、
蛙「寧々ちゃん避けて!!」
『!?』
梅雨ちゃんの声に、後ろを振り向いた
次の瞬間、
「あれ?刺さってない」
『危ない危ない、私じゃなかったら刺さってたよ』
左腕に何かが刺さりそうだった
見れば、先程の女の子が、私の左腕に注射器の太いバージョンのようなものを刺していた
「写真で見た子だ〜。寧々ちゃん、っていうんだ〜。かぁいいね〜!」
『知ってる♡でも、君も可愛いねぇ。わっ』
油断をしていたせいか、女の子に地面に倒されて馬乗りにされる
「可愛いねぇ可愛いねぇ、寧々ちゃんの血ぃ欲しいな〜」
狂ってんな、この子
てか、早く離れないと
蛙「寧々ちゃんから離れて!」
梅雨ちゃんとお茶子ちゃんが駆け寄ってきた、その時だ
轟「白虎!」
爆「おい、そこの女!寧々から離れろやぁ!!」
轟くんと爆豪の声が聞こえた
〜作者〜
更新が遅くなってしまい申し訳ございませんでした
テストや、部活の遠征などもあって更新ができませんでした
ごめんなさい
コメント
2件
最高です!!!フォロー失礼しますッ! 続きが楽しみで~す!