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「…花月、落ち着いたか…?」
「うん。冷静に考えると、とんでもないことをしてしまった罪悪感が…。」
「さっき、奏からメール来た。店は大丈夫だから、文化祭楽しんでおいでってさ。劉磨からも連絡来て、楓と合流できたって。」
「そっか…それならよかった。」
「花月……これで安心して楽しめるな。」
「うん……。」
「…花月、文化祭楽しむぞ。お前が知らなかったことを全部見せてやる。」
目の前に差し出された聖さんの手。その手に自分の手を重ねる。
文化祭の準備の時から感じるこの感覚は何だろう。優しくて暖かくて心が落ち着く。
それが何なのか分からなくて…
でも……
今日だけは…今だけは……この不思議な感覚に浸っていたい。
何も考えずにただこの人と。