この作品はいかがでしたか?
150
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リスナーさんたちが待ってる。
今は紫ーくんも橙くんもいない。
俺が頑張らなかったら誰ががんばるの?
もちろんほかのメンバーが
頑張ってるのも知ってる。
でも、それだけじゃ
リスナーさん達の期待を
裏切っちゃう。
そんなのは嫌だから。
リスナーさんやメンバーは
「無理しないで」って言うけど、
今無理しないでいつ無理するの?
俺に居場所をくれたすとぷりのために
俺は死んでも無理をする。
赤目線
〜ダンスレッスン〜
ここは右手高くあげてー
えやば、ちょーむずい、
息切れやばいし、みんなに追いつけない。
最近ご飯も食べれないし、
動画編集してたから寝れてない。
もう、、目の前ふわふわしてきた、
でも、俺がみんなの足を引っ張ったら
みんなうざいと思うし、面倒だから、
大丈夫、俺はそう言い聞かせる。
あぁ、もう無理そうだ。
目の前ぐらぐらしてきた。
あ、やば、。
バタッ
あ、メンバーみんながなにか言ってる。
あれ聞こえないや、
おれのわるぐち、かな、?ポロッ
そして意識を手放した。
右手に温もりを感じて目が覚めた。
温もりの正体桃ちゃんの手だ。
桃ちゃんは俺の手を両手でぎゅっと
握りながら眠っていた。
眠っている桃ちゃんの美しい顔。
でも、涙のあとがある。
あ、そっか。
俺倒れたんだ。迷惑かけちゃったんだ
こんな大事な時に、俺さいていだな、
そう思うと自然と涙が出た。
久しぶりに泣いた。
涙を止めようとしても止まらなかった。
ピクッ
桃ちゃんが起きた。
俺は泣きすぎて若干過呼吸になっていた。
桃ちゃんは慌ててびっくりしながらも
「ッあか?吸って?吐いて、俺がいるよッッ大丈夫だよ?赤の味方だからッ」
と俺を優しく落ち着かせ、
泣き止ませてくれた。
「ごめんねッ、」
これが咄嗟に出た言葉。
精一杯だった。
これ以上喋るとまた泣きそうだったから
桃ちゃんの顔を見つめて言った。
しばらく沈黙があった後、桃ちゃんが
「赤、寝てないでしょ、ッ?」
なんでわかるんだろッ。
目の下のクマはコンシーラーで
隠したはずなのに、
そう思っていると、
俺の心が見えるかのように
「隠れてないよッッ、ポロッ」
と言われた。
心配をかけてしまったこと。
迷惑をかけてしまったこと。
ダンスの練習を止めてしまったこと。
大事なメンバーを泣かせてしまったこと。
俺が最低であることを実感したこと。
色んな思いに押しつぶされそうで
泣いているのを見られたくなくて、
必死に桃ちゃんに抱きついた。すごく強く。
久しぶりにハグをした桃ちゃんは
人の苦しみをわかってくれるような
優しい温もりがあって、何より
いつもの”桃ちゃん”の
落ち着く匂いがした。
落ち着いたから桃ちゃんから離れた。
抱きつく前まで泣いていた桃ちゃんは
笑って俺にこう言った。
「全部吐き出せッ!ニコッ」
救われた。このひとつの言葉で
土砂降りの俺の心が晴天に変わった。
本当は「無理しないで」ではなく、
「吐き出せ」が1番言って欲しかった
言葉なのかもしれない。
俺は全部吐くことにした。
「俺ね、紫ーくんとか橙くんがお休みに入ってから、俺が頑張んなきゃって、無理しなきゃってずっと思ってた。だって、今まで期待してくれてるリスナーさん達とか、stprのスタッフさん、ダンス講師の方、レコード会社のスタッフさんが離れていっちゃうって裏切っちゃうって思ってたから。俺は人を裏切ることはしたくない。だから、紫ーくんとか橙くんが頑張ってきてくれたことを俺が補ったら、元通りになる。だから、寝る時間とかご飯の時間も惜しんで動画編集したり、新しい企画考えたりした。そしたらさ、もうご飯食べたくなくなっちゃった。寝れなくなっちゃった。俺もう廃人みたいになっちゃったよ、(微笑
桃ちゃぁ、ッッ、助けてッッッ、?ポロッ」
そんなぐちゃぐちゃの俺の言葉を
真剣に聞いてくれ桃ちゃんは
また泣いていた。
「よく言った。ポロッ偉いよポロッ」
そう言いながら頭を撫でてくれた。
やっぱり優しい手だ。
しばらくして、また桃ちゃんが言った。
「でも赤は、1個だけ間違えてるよ。」
俺は何を間違えただろうか。
そう思っていると、
「間違ってるのは、紫ーくんと橙の2人分の仕事を赤1人で抱え込んでること。もちろん、俺たちが赤に甘え過ぎてたことも赤を苦しめちゃった原因だと思う。ごめんねッ、。これからは、”紫ーくんと橙の2人分の仕事を4人で補っていこうッッポロッ」
と桃ちゃんが言う。
「もちろん僕達もたすけるよ!子守唄歌うし、おにぎりも作るっ!」
青ちゃんが言う。
「笑青ちゃんの子守唄とおにぎりは迷惑ですよ。そもそもできるんですかぁ?」
と黄ちゃんがからかい、煽る。
「はぁ、?!」
「笑冗談ですよっ」
ふたりが俺を笑わせてくれる。
「赤さん起きましたっ?良かったぁ、、
薬とか飲み物冷えピタ、、、
まぁいろいろ買ってきました!笑」
スタッフさんの明るい声。
あぁ、俺がどれだけ愛されているのか。
答えが出た。
俺は言葉では表せないほど愛されているんだ。
だからこそ、逆に
俺はこんなに最高な仲間たちと
一緒に活動していいのかと疑う。
でも、
「赤くんに出会えて、赤くんと一緒に1歩1歩進めて、そして、赤くんが生きててくれて俺たちは幸せだ」
と言ってくれる仲間がいる。
俺はまた、
逃げるかもしれない。
挫けるかもしれない。
頼り方を忘れるかもしれない。
仲間の偉大さを浅く見るかもしれない。
それでも、そんな俺をまたきっと、
最高の仲間達が救い出してくれる。
俺は仲間を信じてこれからも
“赤”として赤らしく生きていく。
コメント
1件
時差ごめんなさい、!最高すぎます🤦♀️リスト失礼します、、!!