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『 天はそれを罪を呼ぶ 』
tg × mz
tgが天使、mzが悪魔です
内容がぐちゃぐちゃです
本当はmzさんの誕生日のために甘々tgmzを書いてたのですが間に合わなかったので数週間前に完成した天使×悪魔のtgmzを投稿します♩
甘々も必ず完成させて投稿します︎︎👍🏻
mzさんお誕生日おめでとうございます🙂↕️
説明⬇
本作における悪魔は、人間の負の感情に関わり、世界の均衡を保つ役割を持つ存在として描かれています。
そのため、本来であれば人間にとって不利益となる形で関わることが求められています。
しかし本作に登場する悪魔は、その在り方から外れた行動を取っており、周囲から問題視される存在となっています。
善とも悪とも言い切れない曖昧な立ち位置であることが、物語の一つの軸となっています。
―――
「 対象は下級悪魔。人間への干渉が確認されている 」
淡々と読み上げられる報告書に、感情は一切含まれていなかった。
「 監視任務を命じる。必要とあらば、処分も許可する 」
——それが、すべてだった。
地上に降りたとき、最初に思ったのは。
「 ……これが、問題の悪魔 」
拍子抜けするほど、無害そうだということだった。
「 監視?好きにすれば? 」
気の抜けた声で笑う悪魔は、どう見ても“脅威”には見えなかった。
監視を始めて数日間が経った時、悪魔が人間を助けているところを、偶然見てしまった。
見たことの無い、優しい顔。報告書には、人間への干渉が確認されているとあった。その干渉とやらは、本当に、良くないものなのか?
「 …何故、そんなことをする? 」
「 ……さあ?気まぐれ 」
ふにゃっと笑う悪魔の顔は、どうも悪いものには見えなかった。こいつは、本当に悪なのか?
「 ……ふぅん 」
「 意味はあるの? 」
「 困ってる人がいたら助けろって、言われた 」
「 どうやっても見て見ぬふりは出来ねぇんだ 」
頭の後ろに手を置いて、悪魔は言う。
悪いやつじゃ、ない。そう確信した。悪魔は、そう簡単に人を救ったりなどしない、大半の悪魔なら、人間が、いや仲間の悪魔が困っていたとしても救いには行かない。この悪魔は、人間が困っていたらすぐに駆けつけ、救う。何故、天界の人間は、こいつを悪だと思っているのか?俺にはさっぱり分からなかった。
悪魔と過ごす時間が増えるたび、あいつは少しずつ本性を見せるようになった。俺によく話しかけてくれるようにもなり、軽口も叩くようになった。その時にはもう、俺は彼を悪だとは思っていなかった。
ある日、悪魔が俺にこう話しかけた。「お前って案外つまんねぇよな」って。だから俺はこう返した。「規律は大事」だと。そうすると悪魔は数秒黙ってから「でもさ、それで誰か救えてる?」と言った。
その言葉が耳にスーっと入る。何故だかわからない、が俺はこいつを救わなきゃならないのか、と思った。天界の偉い人に言われた、もうすぐ問題の悪魔が処分される、と。
俺は、なんとも思っていないはずだったが、少し心の中では寂しかったのかもしれない、その日はあまり眠りにつけなかった。
「 君 」
「 んあ? 」
「 君がもし処分されるとなったら、君は抵抗するか? 」
まだ、本当のことは言えない。
「 抵抗……は、しねぇよ 」
「 ……は? 」
「 悔いねえし 」
悔いは無い。と言い張る君。嘘だろう、数ヶ月間もの間俺に監視されて、好きなこともまともにできず、天界のやつには問題視されて。こんなんで、潔く死ぬ気なのか?こいつは。
「 ……悔い、ね 」
胸がきゅっと締まる。
——どうしてか、こいつをこのまま終わらせたくなかった。君にはずっと生きて欲しいみたいだ。
だから、俺が絶対、君を……俺の元から離してあげる。
天界が、悪魔の処分を決定した。
みんな一斉に集まり、俺は彼をその場まで連れていった。残念ながら隣にいてあげることはできないため、いちばん近いところで、彼をずっと見守っていた。
理由は、「悪魔としての役割を果たしていない。秩序を乱す存在」だからだそう。
あの日は抵抗しないと悪魔は言っていた。でも、結局誰だってそうだ、死ぬのは怖い。
しかも、今真ん中で立たされている彼は、誰かに殺される可能性があるという立場にいるんだ。怖いに決まってる。だから、抵抗すると思ってた。ここから出せ、おれはまだ生きたいって。
そう、言うと思ってたんだよ。
なのに、彼は
「 ……まあ、そういうもんだろ 」
抵抗しなかった。むしろ、どうぞ殺してくださいと言っているかのように爽やかな顔をして。
頭が狂っているみたいだ。なんでそんな、余裕でいられる?天使だろうが悪魔だろうが人間だろうが、死を直前にしたら泣きわめいたり、怒ったり、決断をする天使に殴りかかってくるやつだって居るんだ。俺だって、それをされた事がある。なのに、このタイプは、初めてだったから。
残りの決断は俺に任された。君は、ずっと俺を見つめている。それはもういつもと変わらない顔で、てか少し笑っている気がするし、なんだよ。最後まで、かっこよく終わらせるつもりなのかよ。
規則を守る、目の前を存在を守る。
規則を守ったら、彼はここから消し去り、次の仕事へ移れる。目の前の存在を守れば、彼は生き残り、俺は一生天界のやつらに敵視されるだろう。
でも、もうそんなのどうでも良かった。
「 ……命令には従えません 」
初めて、処分を目の前にされたやつを助けた。今までそんなことはなかったのに。
なぜだかこいつだけは、処分されて欲しくなかった。悪いことだって何一つしてない。
ちらっと彼を見た。彼はびっくりしたような、泣きそうな顔をしていた。
そして、全員の目線は俺へと移動した。
ああ、逃げないと。本能がそう叫んでいる。
真ん中まで、全力ダッシュで。
「 行くよ 」
「 ぁ、えちょ……!? 」
手を握って、外へ逃げ出した。
走って、走って。飛んだ方が早いと察した俺は君の手をぎゅぅっと強く握って地面を飛び立った。
遠く、遠くまで。誰にも見つからないところまで。
君も俺も空中では黙っていた。
静かだなあと思いながら空を飛んでいると君が声をかけてくれた。
「 なんで助けた? 」
「 君が間違っているようには見えなかった 」
「 ……なんだそれ 」
「 ごめんね 」
俺が謝ると、君はなんで謝るんだよ……謝ることなんてあるか?と呆れたように言った。
「 君には、幸せになって欲しいんだ 」
「 ……君のそばに居たら、また連れ戻される 」
「 だから、ここで別れる 」
「 ……あ、そ 」
「 ……最後に名前だけ教えて? 」
君からは見えない、笑顔をそう聞くと、君は”まぜ太”だと名乗った。いい名前だ。お前も名前教えろよ。何も知らなかったから、と返された。”ちぐさ”だよと言った。まぜ太はいい名前と優しく笑った。
また、離れられない理由、増えちゃったけど。
#御本人様には一切関係ございません
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