凄く不思議な学生が来ました。
目が合う度にまるで鬼でも見たかのように焦り
震え目を逸らすのです。顔に何か着いているのかと
心配になってしまい鏡を見てしまう程でした。
彼は、友人3人とここのカフェへ通います。
友人3人は仲がよろしい様に見えますが
その少年はいつも落ち着きがなく
何かに怯えているようでした。
友人が彼の名前を呼ぶと
「は、はいぃ っ!! 」
と情けない声をあげるのです。
それがもう面白くて面白くて
私は毎日楽しくなります。
そんなある日_。
その少年が1人でカフェに来たのです。
彼は角の席へ座り読書をしているようでした。
凄く集中している彼の横に
私は近寄り聞きました。
「今日はご友人様とは一緒におられないのですか?」
急に聞いたものだから彼は驚き
いつものように情けない声をあげます。
そして彼は少し怯えながらも
「…あぁ…あの人達とはもう友人じゃないんですよ」
と言いました。声は落ち込んでいる様子なのに
表情は何故か少し嬉しそうに見えました。
「友人では無い…?」
そう私は彼に問います。
そして彼は言います。
「強いて言うなら。石に枕し流れに漱ぐ
(俗世間から離れた、人がいない場所で自由に暮らすということ) ですよ。」
初めて彼が楽しそうな顔を見ました。
友達と離れ自由に暮らしていると言うことなのでしょうか。
まだまだ、難しいですね。
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