TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

◇◇◇◇◇


今日は昼からだったことと、1階層にかかる時間がさらに延びたため、地下73階で終了。


もうちょっと、がんばれば行けそうだけど、このまま、ボス部屋はヤバい。

無理せず、ここでルーム!


「風呂!今日はちょっとぬるめで長めに入っちゃう。最高だ〜!とろける〜!」


やっぱり、1人でのんびり〜!グー!


「次飯!またまた冷食!まぜそば!間違いないクオリティ!昼はたこ焼き!毎度おおきに!」


今日も、日が変わったらデイリーやって、明日は早起き!目覚ましセット!ボスまで一直線!おー!



◇◇◇◇◇



「早見さん!」


「あ!局次長。お疲れ様です。」


「今日は、彼はどこまで?」


「地下73階で消えました。たぶん、そこで休憩しているのではないかと思います。」


「そう。明日にはボス部屋に到達するわね。」


「そうですね。A級ダンジョンが3日で。局次長の記録を超えますね。」


「そうね。比較にならないけどね。

彼のことで何かあったら、私に連絡してね。誰にも言ってはダメよ。」


「はい、もちろんです。」


「じゃあ、よろしくね。」



◇◇◇◇◇



「お嬢様。ここまで来れば、一安心でございます。今回は、少し危なかったです。申し訳ございません。」


「いいえ、松崎は悪くないわ。それにしても、すごかったわね。あの強さはちょっと見たことないわ。」


「そうでございますね。藤堂様の上を行くかと。いえ、そのレベルを遥かに超えていますね。」


「そうね。同感よ。松崎!帰ったら、彼のことを詳しく調べてちょうだい。」


「かしこまりました。」



◇◇◇◇◇



地下81階。ボス部屋到達!


「やっぱり、俺ってチートだよね。」


ここまで、ほぼノーダメージで来ている。


「ほんじゃ、メインイベント行きますか!」


扉が閉まって、魔物が現れる。

地獄の番犬 ケルベロス。

3つの首から、ブレス攻撃があるらしい。

でも、紅いぞ!上位種じゃないの?

聞いてないよ〜!


「わー!」


ケルベロスの威圧で颯の体が吹っ飛ぶ。


「今までのようにはいかないってことね。」


ケルベロスが、瞬間で間を詰めて、凶暴な爪で攻撃しようとしている。それを間一髪避けて、カウンターの連続攻撃!


「はい!1つ目!」


間髪入れずに、近距離でブレス攻撃!

避けたつもりが、髪の毛が焦げた。


おー、ブレスは避け方を注意しなきゃ。


いちいち、動きが速い。休む暇なし。


颯も壁を使って、うまく避けてるが、たまにくるブレスに距離感を掴めなくなってきた。


「ちょっとは休憩してよー!」


こういうとき、スキルなしはきつい。

颯の場合、ガチンコ勝負しかできないので、小細工なしのまさに真剣勝負。


なるほど、これが俺の弱点か。

って考えてる場合じゃないよ!


怒涛の攻撃を躱しながら、徐々にケルベロスにダメージを与えていく。が、あと、2つの首を取らないとこいつは倒れない。


「はぁ。はぁ。体力が持つかな……。」


ようやく、ケルベロスの右前足のダメージが蓄積し、動きが若干鈍くなった。


「あー、やっとだわ。」


ケルベロスは、動きが遅くなった分、ブレスを多用してきている。

もう、こっちも体力的に限界が近いんだけど〜!


「とりあえず、右前足をいっとくか。」


攻撃を右前足に集中して、ついに足1本を胴体から切り離す。

バランスを崩した瞬間、颯の連続攻撃!


「はい!2つ目!」


ここまで来れば、ずっと俺のターン!

怒涛の連続攻撃!


「はい!3つ目!」


バサッ!ドカーン!


「やったー!ケルベロス狩ったどー!

めっちゃ疲れた〜!やっば〜!」


見た目以上に紙一重の勝負だったな。

体力が切れてたら、間違いなくやられてた。


ケルベロスの身体が消えていくと、大きな魔心と共に、ドロップアイテムが!ナニコレ?


スキル玉に似ている。

でも超でかい。野球ボールくらいはある。

スキル玉は色の違いはあれど、大きさはピンポン球くらいなので、明らかに大きさが違う。


その野球ボールを右手で掴む。

ずっしり重い!



〈覚醒玉〉

効果:第二覚醒

所有者:橘 颯



もうわからん。これ聞いたことないやつ。

とにかく、帰って調べよ。

デカ魔心も拾ってから、ボス部屋を出た。



◇◇◇◇◇



州支社A級探索者専用ルームにて。


「橘さん。とにかくお疲れ様でした。無事で良かったです。どうでしたか?」


「最後のボスはやっぱり強かったです。」


「でも、ほぼ無傷で帰ってくるなんて、優秀というか。異常ですよ。」


コンコン!


「入ってます!」


ガチャ!


「あ!局次長!」


「早見さん!そこは、どーぞでしょう!来るといっておいたのだから。」


「そうでした。でへぺろ!

橘さん、局次長も話を聞きたいということで、同席すると言われてたんでした。

伝え忘れてすいません。」


「全然、いいですよ。ちょっと聞きたいこともあったので、ちょうど良かったです。」


「その前に、今回の魔心をマジックトレイに置いてもらえますか?精算してしまいますので。」


ザラザラザラザラ!

コロコロコロコロ!

ゴロン!


マジックトレイが、買取金額を表示する。


「はい、買取金額は……。 え?

305,580,000円?3億〜⁉︎

ちょっと、待ってください。

この大きいのを除いて。

5,580,000円。これは普通ですね。

ということは、これが3億?

たしかに見たことない大きさですね。

局次長はこの大きさは見たことありますか?」


「ないわね。初めて見たわ。」


「とりあえず、これはちょっと保留でいいですか?そのほかで精算してしまいます!

口座に振り込みますので、右手をIDセンサーに乗せてください。」


カチャカチャ


「はい、とりあえず、完了しました。

それで、これって、ボスの魔心ですよね?」


「うん、そう。

でも、たぶん上位種なんじゃないかな?」


「上位種?」


「はい、ボスはケルベロスだったんですけど、全身が紅い種類だったんです。」



「え?レッドケルベロス?倒したの?」



「はい、時間はかかりましたけど、なんとか倒しましたよ。」


「そうなの!ほんと君ヤバいわね。

目撃例は公表されてないのよ。

私も、あくまで、資料上で知っているだけ。

私たちにとっては、未知の魔物よ。

だから、この大きさなのね。

まったく、呆れるわね。

まあ、いいわ。ちょっと調べてみるわね。

それと、なんか、さっき、聞きたいことがあるって言ってたかしら?」



「はい、実はこれなんですけど。」


「なんなの。このデカいスキル玉は?」


「あ、いえ。覚醒玉ですよ。」


「え?触ってもいいかしら?」


「はい、所有者登録はしているので、どーぞ。」


!!!!!


「あなたたち2人、それ持って、私について来て!!」


「あの〜、どちらに?」


「いいから、ついて来なさい!!」


訳もわからず、早見さんと2人、藤堂さんについて行くことに。


行き先だけ教えてくれ〜!


◇◇◇◇◇


loading

この作品はいかがでしたか?

16

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚