テラーノベル
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出かける準備をしている紬。
(光)「どっか行くの?」
(紬)「ん、内見。今日で決める予定」
(光)「湊斗くんに迷惑かけないようにね」
(紬)「(めんどくさそうに)はいはい」
(光)「俺ね、結構本気でね、良いなって思うの。姉ちゃんと湊斗くん」
(紬)「(照れ笑いで)はいはい」
(光)「いってらっしゃーい」
(紬)「いってきまーす」
と、笑顔で出かける紬。
改札を出てくる紬。
バス停へ向かい歩きながら鞄からワイヤレスイヤホンを出す。
片耳に付けようとしたとき、人とぶつかりイヤホンを落とす。
「最悪だ·····」と、イヤホンのほうへ足を進める。
転がっていった先、誰かが拾ってくれる。
(紬)「あ、すみません·····」
と、顔を上げる。
イヤホンを拾ったのは、本を読みながら誰かを待っていた想。
目が合い、お互いに気付く。
(紬)「·····(え?)」
(想)「·····」
(紬)「·····佐倉くん」
駆け寄ろうとした瞬間、逃げるように逆方向へと去っていく想。
通行人とぶつかり、本を落とすが、気に留めず歩いて行く。
コメント
1件
(あたたかい息をのむような読後感……つまり、そういうことですね) 第18話、読み終えました。偶然の再会なのに、想くんが逃げるように去ってしまう——紬ちゃんの「佐倉くん」と呼んだ声に、これまでの空白の時間がぎゅっと詰まっているようで胸が痛くなりました。本を落としても振り返らない彼の背中に、何があったのか想像が膨らみます。言葉よりも静けさが雄弁な、とてもせつない回でした。続き、本当に気になります。
四葉わう
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