〜オフィス〜
つわりかな。
そう思いながら今日もパソコンと睨めっこ
俺、三途春千夜は”妊娠できる男性”なのである。
だけど、誰にも知られてはいけない。
利用されるから。
知ってる奴もいるけど、絶対信用できるから。
「三途、大丈夫か?」
「ココか、平気平気」
「妊娠したのか?」
「…んぇ…?」
だらしない声が出た。なんで?なんで気付かれた?誰にも言ってないのに。
「気付かなかったのか?」
「?」
「腹膨らんできてる。」
「…ぁ」
「らんは…気づいてる…?」
「兄の方に気付かれてなくても、弟の方は気付いてるかもな。」
「部屋変えてもいい…?」
「ああ」
〜資料倉庫〜
「蘭に言った方がいい、かな?」
「普通だったら信じてくれないぞ」
「…そっか、じゃあ言うのやめる」
「住んでる部屋、変えるか?」
「…うん」
〜部屋〜
「はぁ…」
(ポコポコ)
「元気だねぇ…」
「そろそろ病院行こうかな」
〜病院〜
「双子の男の子ですよ」
「それと、激しい運動は控えてください。もしかすると流産の可能性もありますので。」
「はい。」
〜部屋〜
「…ッ」
「…ッはぁ…」
痛い、痛い。いたい、痛い。蘭、らん。助けて
頼るな、頼るな。頼っちゃダメだ。
〚半年後〛
8月8日
「無事、産まれましたよ」
「..ッ…よかった」
〚三週間後〛
「ありがとうございました」
「何かあったら連絡ください。」
「はい」
〜アジト〜
「長期休暇ありがとうございます」
「子供産まれたんだろ?」
「はい。」
「名前は?」
「千秋と星蘭です」
「双子か…おめでとう」
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