テラーノベル
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翠
1,204
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広く薄暗い部屋に、1人の子供が座っていた。
高級な家具と広い窓に囲まれた、普通ならば暖かい部屋。
しかし、今は冷たく固い床が体温を奪っていた。 見ろとばかりに積み上げられた参考本が卓袱台の上に影を落としている。長く伸びた影はまるでこの地獄の今までの長さを、そしてこれからの長さを見せているようだ。
ふと、姿見に反射して子供が映った。
「、、、ねぇ」
問い掛けても返事はない。でも子供はつぶやいた。
子供の目は虚で、顔には上部の笑みが張り付いている。
鏡面に手を伸ばし、触れる。反射ている鏡の中の子供も同じように手を伸ばす。
届かない、それでも溢れた。
「、、、お願い、代わりになってよ」
コメント
1件
わあ……Prologueから既に重くて切ない雰囲気がびしびし伝わってきたよ😭💔 鏡の中の自分に「代わって」って呟くシーン、胸がぎゅっと締め付けられた……この子、どれだけ孤独と戦ってきたんだろう。読んでるこっちまで息が詰まりそうだった。これからの物語で救われてほしいな……続きが気になって仕方ない!! Visio Flosさん、引き込まれる出だしありがとうございます…🌸