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愛が灯る/ロクデナシ
「」
「なんで僕は、いつも..こうっ…、泣」
ただいつもより寂しくなって
ぽつりぽつりこぼれる言葉
僕には何も無いようだから
涙くらい流させてくれ
そうやって過ごした日々に
いつかいつか意味は出来るの?
こうやって傷つく夜に
ひとつ光の音が
「「涼ちゃん」」
嗚呼 やがて来る明日の前で
もう怖くないって言えるように
ただ愛が灯る 優しく灯る
今日は今日は笑えるように
「ぎゅーして良い?」
「うん、良いよ」
「まってまって、俺もー」
「もう、若井が来たら涼ちゃん倒れるよ」
「そんな事ないでーす、ね、涼ちゃん」
「うん、寧ろ倒れても良いから僕はずっとこのままが良いな、」
「僕、もう無理だよ、何も出来ないよ、笑」
「誰か、誰か生きていいって言って、?」
そうやって苦しい日々を
いつかいつか抱きしめられる?
こうやって泣いちゃう夜に
どうか導いてくれ
「あのさ、元貴、此の前みたいにぎゅーして欲しいな」
「ごめん、忙しいから無理」
「ねぇ、若井、またぎゅーしてくれる?」
「ちょっと練習してるから無理、てか、もう」
大人でしょ?
知ってゆく大人になるの
その度に空っぽな心だけ
でもさ 忘れてはいないんだ
微かに残る 温もりの音
「..もう、疲れた、生きたくない、」
「「ごめん、ごめんね涼ちゃん」」
「分かってる、だけどもう元貴も若井も”大人”なんだね、弟ポジションじゃないんだね」
「僕も、もっともっと、頑張らなきゃ..、泣」
「違うよ、僕達ずっと涼ちゃんの弟でいるよ」
「俺達にとって涼ちゃんは、優しくお兄ちゃんだよ」
「「ねぇ、涼ちゃん」」
大好きだよ
嗚呼 やがて来る明日の前で
今描く過去の夜も夢の中
ただ愛が灯る 優しく灯る
今日は今日は笑えるように
独りが独りが怖くって
心にちょっぴり隠してた
しんどい感情それすらも抱きしめるの
嗚呼 追いつかないまま消えてった
ならそれでもそれでもいいんじゃない?
怖くないって言えるのなら 今日は
「りょーちゃん、ぎゅーして欲しい?」
「うん、今日はいつもよりも強くして欲しい」
「お、じゃあ力強い若井もするか?笑」
「でもあんまり強くしないでね?僕潰れちゃうよ」
「なんでよ、愛の力って思えばなんともないよ」
「うん..そうだね…..」
「んー、涼ちゃん良い匂い」
「本当のお兄ちゃんみたい」
「へへっ、僕、この時間、1番好きだ」
「なら良かった、おやすみ」
「おやすみ涼ちゃん」
「うん、おやすみ」
明日も、笑えるな