eternal love

渡辺がもう一度、目黒との話し合いのため目黒の家にきた。

もしかしたら、こんな自分に呆れて嫌いになるかもしれない。

緊張して家に入る。

目黒ー今夜は話してくれる？

渡辺ー・・ん・・。

目黒ー緊張してる？

渡辺ーん。

目黒ー俺は何でも聞くから。

渡辺ー嫌いになるかもしれない。

目黒ー翔太くんを？

渡辺ーん。

目黒ー・・。

俯いて目黒を見ない。

隣に座って渡辺の手を握る。

細かく震えている。

そっと背中を摩る。

目黒ー温かいもの持って来ようか？

渡辺ーいい。

目黒ー話してくれる？

渡辺ー上手く言えないかも。

目黒ー大丈夫。

渡辺はひとつ大きな息を吸う。

渡辺ーこの4年幸せだったけど不安だった。

いつまでも続くものだと信じられなくて。

いつ、1人になるか気にして寝られない日もあった。

蓮を信じてるはずなのに、こんな俺はいつか要らないって言われそうで。

指輪をもらうと、それに縋りそうで、無いと愛が消えてしまいそうで。

んっ・・んっ・・弱くて・・ごめん。信じられなくて・・んっ・・ごめんなさい。

顔を覆って泣いてしまった。

声を抑えて静かに泣く。

目黒ー翔太くん。

渡辺ーんっ・・んっ・・。

目黒ー翔太くん、不安に思ったら抱きしめてあげる。　寂しかったら愛してるって言ってあげる。　信じられなかったらキスしてあげる。　だから俺と一緒にいて？

あの指輪ね、結婚指輪のつもりなの。

俺も同じの持ってる。

渡辺ー俺を離さないで？

目黒ー嫌って言っても離してあげない。

渡辺は目黒の胸に縋って声をあげて泣き出した。

優しく包み込んで目黒も涙が出てくる。

繊細な人。

脆い人。

守ってみせる。

今まで以上に、愛して守っていく。

目黒ー翔太くん、指輪もらってください。

渡辺ーんっ。

目黒ー着けなくてもいいから。

渡辺ーんっ。

目黒ー一度でいいから指に着けさせて？

渡辺ーん。

目黒が指輪を持ってきた。

渡辺の左手を取り薬指に指輪をはめた。

そして自分の分を渡辺に渡す。

渡辺が目黒の左手を取り薬指に指輪をはめる。

目黒ー翔太くん、愛してる。

渡辺ー蓮、愛してる。

甘いキス。

目黒は渡辺を抱き上げて寝室に向かった。

完