あれから何時間経過しただろうか。
ずる、と内臓が引きずられる感覚。
遠慮なく入り口から奥へと入ってくるそれに、無意識に体を跳ねさせる。
「ん゛あ゛♡♡ひ、ぁッ♡♡」
回らない意識の中、
甘く、くどい快楽だけが感じ取れる、
(あ ぁ…゛ッ♡なに…、これ、ッ゛、♡)
(身体、…゛ッ、おかし、ぃ…、ツッ゛♡♡)
太腿からは、入りきらなかった白い液がトロトロと流れて、溢れ出している。
その刺激ですら晴明の体はビクつき、絶え間ない快楽の波に体が痙攣する。
意識が朦朧としてきて、このまま何もかも手放したい。
そう思ったのもつかの間。
ゴチュンッッッ♡♡♡
「あ゛ッッッ♡♡あぁッ、⁉‼⁉♡♡」
硬くなった肉棒が思いっきり奥の頂点まで突き上げられ、
意識が再び戻ってくる。
「まだ終わって良いなんて言ってませんよね?晴明君♡」
「ひっ!♡あぁッッ♡♡やぁ…!きもちい、のッ、゛♡ッ、も、いらな…ぃッッ♡♡」
回らない頭で『これ以上は壊れる』と本能的に理解し、許容範囲を超えた快楽からどうにか逃れようと、晴明が腰を引く。
だが、腰を鷲掴みされているため、その可愛らしい抵抗は
まるで意味をなさなかった。
「逃げるなんて、悪い子ですね…。どうやら、お仕置が必要みたいですねぇ…?」
「ひっ!や、やらッ!♡おし…お、き、やらぁ…!♡♡」
耳元で低く囁けば、怯えた表情で泣きすがりながら懇願してくる。
宥めるように優しく髪をすいてやると、晴明はしゃくりを上げながらも安心したように息をついた。
晴明が油断している最中、ゴチュ!、と音を立てながら奥深くを突く。
「あ゛ッぁ!♡♡やっ゛ぁッ!♡おく゛やだぁッ!♡♡♡」
「ひぐっ!♡あッ、あァ!♡♡う゛♡♡ぅ」
激しく出入りする中で、奥を叩きつける様にノックするとゆっくり出ていく。
「ほら、早くここを開けてくれたら、お仕置きもやめてあげますよ♡」
「なッ、なぃ!♡♡もッ、おく、ッ、ないッ♡!ッ♡♡♡」
途端、熱い先端が一気に入り、
ゴッチュン!♡と人には鳴ってはいけない音が腹部から聞こえた。
「いぁっ!あ゛ぁッ、♡♡あ゛ァあッッ゛♡♡♡」
「あ゛ぅ゛ぅ゛♡♡お゛ぐッ♡♡もうないッ!ないからぁ!♡♡♡♡」
晴明の先端から薄まった精液が飛び出す。
頂点を叩きつける中、奥の扉を開け、
少しずつ媚びる様に開く奥に対して、晴明の身体が小刻みに痙攣している。
「だめ…、ッ、゛♡も、むぃ、゛♡♡ッ、ッ…!♡♡♡」
「あ゛ぅッ♡♡⁉♡♡ッ♡あ、゛ぁ~ーッッ♡♡♡♡」
段々と開いてきた奥から、最後の壁が開く。
グポッと音を立て開いた結腸にチカチカと目の前が点滅して、
とてつもない快楽が押し寄せた。
「お゛ぉッ♡♡ぁッ♡♡あ゛♡♡ぁッッっ!♡♡」
(頭…、やば、゛ッぃ、きもちいこと、ッしか…ッ♡♡)
「ちゃんと上手に開けれましたねぇ、偉い偉い♡」
褒め言葉を口にしながら、頭を撫でる手つきは優しく、
その表情は穏やかな笑みに満ちていた。
「はッ♡♡あ゛♡♡ぅ♡はぅッッ♡♡あ゛♡♡ぁ…!ッ♡♡」
(…ッ!♡な、なに…ッ、これぇ…ッッ♡♡きも、ちぃの……と、とまんな…ぃッッ♡♡♡♡)
回らない頭の中で、警報が鳴り響いている。
「ひぐッ♡♡゛やだッッ♡、♡やらぁッ♡♡♡おがしく゛♡なりゅ、゛!!♡♡♡」
感覚器が拾い上げるのは、今まで感じたこともない快感で、
思考が徐々に機能を停止していき、晴明はただ、身をよじらせるようにして、
その絶頂の大波に耐えるように身を震わせていた。
「良いんですよ、おかしくなっても♡」
「身体も心も」
「俺のことしか考えられないくらい、おかしくなれ、ッ♡」
「あぁ゛ッ♡♡゛あ、ぁアあー~ッッッ♡♡うあッ♡ぁあ♡♡♡」
「あ、ぁ゛!♡♡だ、め…!ッ♡♡また、イっ、イッちゃう!♡♡ッイぅッ!♡♡やっ゛ぁ♡♡ッ!♡」
ほどなく、晴明の身体がまたしても激しく痙攣を起こす。
グポリグポリと音を立てながら入る道満のそれに、
晴明は口を開き涙を零れさせ、その雫を道満が舐めとる。
奥を激しく突くたびに、甘い産声を上げる中、片足を肩に上げて
太腿に痕を残していく。晴明には見えない太腿の内側に痕を何度も付け、最後に吸い付くと強く嚙みついた。その痛みすら今では快楽に変わってしまう。
「いッあ゛♡♡ぁッッ!♡♡♡♡」
「晴明君は痛いの好きですものねぇ、ならもっと痛くしてみましょうか♡」
そう告げると、晴明の臀に手を添えて勢いよく叩き付ける。
「あ゛♡♡あァあッーーっ!!♡♡♡」
音を立て叩かれる痛みは快感に変わり、晴明の頭を更に痺れさせ、
張りつめていた最後の糸が切れ、理性がなくなる。
「はッ♡♡ぅッ♡♡しゅきッ♡♡道満さんッ♡♡♡」
「お゛ッ♡♡きもちッッッ♡もっとッ♡♡♡もっとくだしゃいッ♡♡♡」
晴明は道満へと甘い声で強請る様に手を伸ばした。
「はーッ♡やっと堕ちてくれましたか♡」
「ぁッ♡♡えへへッッ♡♡道満しゃん、しゅきッ♡♡♡」
「あ、゛♡♡ッ、れほし゛♡♡おくすり゛♡♡ッちょ、だい゛ッ♡♡」
「ええ、いいですよ♡♡」
「可愛くおねだり出来た子にはご褒美をあげませんとね♡♡」
道満がそう言うと、小瓶から薬を数粒だし、口の中に放り込ませ、
晴明の伸ばす短い舌より、長い舌を絡ませる。
「ん゛♡ふッ、ぅ♡♡ぅッ♡♡♡」
口の中で薬が歯に当たりコロコロと音を立てる。
歯列をねっとりと撫で舌で顎上を押すと、積極的な舌を絡め口を塞ぎ貪り合う。
ゴクン、と薬を吞み込み、離れる舌を繋ぐように銀の糸が引く。
「はーッ♡ぁッ♡゛♡♡はぁッ♡♡はーッ♡♡」
晴明は、『もう何もかも壊れても良い』と覚悟して、道満の首に腕を絡める。
「ん゛、♡♡♡どーまんしゃん♡すき♡♡♡だいしゅきです♡♡♡」
「゛♡♡僕のこと死ぬまで、捨てないでくださいね♡♡」
「ふふ、死んでも手放しませんよ♡」
「死んで終わりだなんて、悲しいでしょう?」
互いの熱を求め合う2人は、そのどちらの瞳も深淵に染まっていた。
そして、また明日も、その熱を求め続けるのだろう。
世界が二人を理解できなくても、二人にとってはもうどうでも良かった。
嗚呼………やっと………………
…………やっと、この心が、この愛が、自分のものだけになってくれた。
長い間、触れることさえできなかった。だが、今。
…この温もりは、もう誰にも渡さない。
ようやく、自分のものになったのだから。
「、゛ん♡♡えへへ♡どーまんしゃん、大好きです゛♡」
「ふふ、私も愛してますよ。晴明君♡」
二人は、誰にも邪魔されない世界の中、
共依存という名の赤い糸で、永遠に結ばれた――。
コメント
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2話だけなのに満足感が半端ない🙏✨ 一花様が作るお話は全て神すぎるんですけどなんですか同じ人間なんですか🤔❓ もうこの世に人間に紛れた神が多すぎるんですよ🫶💕 痛みを快楽に変えたりお薬をおねだりしたりもう尊すぎて沼なんですがどうしてくれるんですか😡💖 違うお話も楽しみにしときます✨⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝✨
あれ???2話だけなのに物凄い満足感が……… あ~…もう!学園長!🈵出てますよ!(💢ノ`△´)ノ もう!!!そこもいいよ!!!💢((情緒不安定☆☆☆ 他の作品も応援してます!🥺👍
共依存、痛みすら快楽に変わる所、そして 途中一人称が一瞬だけ変わる、 全部スッゲェ好きです う腐腐腐腐腐腐腐腐