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『あ“?何や、此処。』
ふ、と目が覚める。
目を覚ましたばかりの細い目に白ゐ光がズキゞと沁み渡る。
ゆっくりと起き上がり周囲を見渡すと、白過ぎる、と言っても過言ではない程に四面の壁が白い部屋に閉じ込められている事に気がつく。
どうして此処にいるのか、呪霊の仕業か?
嗚呼、面倒臭ゐ事になってしまった…はぁ、と大きな溜め息と共に愚痴が溢れる。
『 何やねン、けッたゐな部屋に俺を閉じ込めやがって。
そなゐな屑はタヒンだら良ゑ…早よ出て来ぃや。 』
怒り心頭で叫ぶも何も返答は無ゐ。
『 糞 … ッ ‼︎ 』
ただ叫ンだ所で自身の怒りは収まらない…
力任せに壁を殴るもびくともせず、傷跡一つさえ付かなかった。
自身の拳から一滴、二適と血液が滴る。
舌で其れを舐めてからドカッと其の場に胡座をかいて座った。
どうすれば出られる? … 色々考えてみるも良い案が見つからない…
チッ、と舌打ちをすると視界の隅に先程までは無かった何かを見つける。
何だ?、と近づくと“ 其れ “は息をしていた。
重い身体を自身の方に向けて息を飲む。
自身の怒りを一瞬で吹き消す様な興奮に包まれて呼吸が少し早くなるのが分かった。
其れは自身がずっと憧れ、密かに恋慕ってきた男であった。