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うぇーーーーーーい
(万事屋の朝。昨日の余韻で空気がどこかしっとり)
新八「……なんか今日、静かじゃないですか?」
神楽「確かにネ。昨日の二人、ずっと夜明けまで語ってたアル」
新八「聞いてたの!?」
神楽「バッチリ録音もしてあるヨ」
(彩音、ちゃぶ台でお茶を飲みながら)
彩音「……おい、やめろ」
神楽「え〜いいじゃん、銀ちゃんの『怖くなくなったら人間終わりだ』カッコよかったアル〜」
銀時「うるせぇ‼︎こっぱずかしいんだよ‼︎」
(顔を真っ赤にして新聞で隠す銀時)
新八「まぁまぁ、でも良い話でしたよ。僕、ちょっと感動しましたもん」
銀時「感動とか言うなバカ。あれは一種の…その、夜風に流されただけでだな……!」
彩音「(クスッ)照れてる」
銀時「うるせぇ、てめぇだって泣いてたろ!」
彩音「なっ……!あれは夜風のせいだ」
神楽「夜風万能アルな」
(しばしの沈黙。ちゃぶ台の上に空っぽの急須)
新八「……で、朝飯は?」
銀時「……(キッと彩音を見て)昨日の“約束”な」
彩音「……あぁ、“朝飯を笑って食おうぜ”か」
神楽「イエ〜イ!久々のまともなメシアル〜‼︎」
(勢いよく立ち上がる神楽)
銀時「んじゃ頼んだぜ彩音。俺ら昨日の疲れが残ってるから」
彩音「は?誰が作るって?」
新八「いや、彩音さんしかいないじゃないですか。料理スキル的に」
銀時「俺らで作ったら確実に死ぬ」
神楽「一回爆発したアル」
(しぶしぶキッチンに立つ彩音)
彩音「……しょうがねぇな。わかったよ」
(少し経って)
彩音「できたぞ」
(テーブルに並ぶのは美しい和食定食)
新八「うわぁ!おいしそう!」
神楽「すげぇ、プロ級アル!」
銀時「……(もぐ)……うま……!」
(と、その時)
神楽「……あれ、なんかピリピリするネ⁉︎」
新八「ん、僕も……口が……熱ッッ!!??」
銀時「な、なんだこれッ!?口の中が地獄ゥゥゥ!!!」
彩音「……あ」
(冷や汗)
彩音「……調味料、間違えた。七味と砂糖を」
(沈黙)
銀時「おいこら!!誰がスパルタ朝食頼んだァァァァ!!!」
神楽「彩音の朝飯、地獄編アル〜!!!」
新八「涙が止まらないのは感動じゃなくて辛さぁぁぁ!!」
(わちゃわちゃ大騒ぎになる万事屋)
銀時「ッたく……せっかくいい空気だったのにこれだよ……」
彩音「……(少し笑いながら)でも、笑って食ってるじゃねぇか」
(銀時、一瞬目を見て――ふっと笑う)
銀時「……あぁ、確かにな」
うぇーーーーーーい