テラーノベル
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まぁ、適当に作った駄作ですね。
パーっと何も考えず読んでください。
ロヴィフェリです。
くそ短いです。
ーーー
弟が羨ましい。
顔、仕草、声、表情
ひとつひとつに想いを込める。
そんな弟が
どうしても妬ましく
……独り占めしてしまいたくなる。
ーーーー
昼の太陽が暖かく地面を光らせる。
木漏れ日がシエスタ中の優しく照らす。
今日も弟のフェリシアーノは俺に笑いかける。
「あ、にいちゃーん……ってシエスタ中かぁ…」
フェリシアーノは、俺の側にさっと座り込む。
静かに座る。それだけなのに
なぜか少し輝いて見えた。
フェリシアーノは膝を抱え、俺の影に身を寄せるように座る。
眠っていると思っているのか、声を潜める気配すらない。
「にいちゃん、最近忙しそうだよね……」
独り言みたいな声。
それでも俺の耳には、やけにくっきり届いた。
忙しいのは、お前のせいだ。
そう言ってやりたいのに、口は動かない。
弟は俺の知らないところで笑って、
俺の知らないところで褒められて、
俺の知らないところで誰かに優しくされている。
それが、どうしようもなく気に食わない。
「……」
目を閉じたまま、わざと寝息を立てる。
フェリシアーノはそれに気づいて、少し安心したように息をついた。
「起こしちゃったら悪いもんね……」
そう言って、そっと距離を詰める。
肩が、触れた。
それだけで胸の奥がざわつく。
触れるな。
でも、離れるな。
矛盾した感情が、喉の奥で絡まる。
弟は何も知らず、俺の袖をつまんでいる。
無意識に。
まるで、俺のそばが一番安全だと言うみたいに。
……ああ、そうだ。
お前は、何も知らない。
だからこそ、
こんなにも独り占めしたくなる。
俺だけを見ていろ。
俺の影の中で、笑っていろ。
目を開けると、フェリシアーノは少し驚いた顔をした。
「……にいちゃん、起きてたの?」
「うるせぇ……近いんだよ」
そう言いながら、離れようとしない俺に、
フェリシアーノは困ったように、でも嬉しそうに笑った。
「えへへ……ごめんね」
その笑顔が、また俺を苛立たせる。
優しくて、無防備で、
誰にでも向けられるその表情を――
本当は、俺だけのものにしたいくせに。
コメント
4件
なるほどね……さようなら!!!(尊さのあまり複雑骨折)
んぐふっ、、、、!?(遺言)