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周りを見渡せば明らかに”人”とは
言えない 生き物達。
周囲から漂う鼻がひん曲がるんじゃないか
と思う程の悪臭 ___ 。
___ココどこ?
ぇ本当に何処ここ、、!?
咄嗟に辺りにある建物に掲げられている
看板を見れば日本語ではない。英語だ。
学生の頃に正に死に物狂いで教えてくれた先生や努力した自分に感謝しながらも
深呼吸をして再度辺りを見渡す。
読める、…読めるがなんと言うか…
法律や論理等色々無い様だ。
___だがこの光景…何処かで見た事ある
こんな風に…論理や秩序が無くて…
辺りから鼓膜を裂くような悲鳴が聞こえ…
路上で行われる”ソーユー”行為や
自販機で「え?何か問題あります?」
と言わんばかりに当たり前に売られている薬
脳内で点と点が繋がる…
そう、!前に見た大人向けの海外アニメ!
中々思い出せない事が漸く思い出せた達成感に満足しながらも、のんびりとその場を
歩き始め乍も辺りを何度目か見渡してみる
相変わらず酷い有様ではあるが、ふとショーウィンドウに置かれているテレビに目が留まる。
其処には丁度チャーリー達の更生施設のCMが流れており、現在のアニメの段階を考えながらもテレビに見入って入れば、ふと肩に何かが置かれる感触がする。反射で思わずそちらを振り返れば、
長身な…赤い鹿の悪魔がいた。
_此処で突然ですが私の事を話しておこう
私はハズビンホテルの中…否、全アニメの最推しは誰?と聞かれれば”アラスター!”と1秒の迷いも無く言えるほどの極度のアラスター好きであった。
両親と暮らしている際中では流石に自室に留めていたが、一人暮らしを初めて見れば玄関からリビング、自室等全部屋にアラスターグッズが置かれる程のアラスター狂い(遊びに来た友達にはお祓いを勧められた)
そんな私の目の前にアラスターが居る…、しかもあろう事か其の神聖な手は私の肩に置かれている。
反則にも程が有るだろう…。。
私は其の儘鼻血を出してぶっ倒れた。
窓から見える景色はどす黒い赤色 。
囀る小鳥の声等聞こえず耳に入るのは
相変わらずの悲鳴や爆発音。
きっと何処かの爆弾魔が暴れているのだろうと何処か遠い目で窓の景色を見ながらも
そろそろ真面目に考えねばと天井を見上げる。
…うん。まだ厳しそうだ。
そう判断するが早いか布団を思い切り齧り蛹の如く丸くなる。
__突然ですが!
、私は今何処に居るでしょーっか!
ココ~!! ココココっ~!!
正解は~、、
ハズビンホテルの中でした!!
…嫌死ぬが__?
もう死んでるか…。、
広く見れば最早推しと屋根の下に今居る状況に息が乱れる。これじゃあ只の変態だ。……嫌変態だって?そこ静かに。
あの後鼻血を出して倒れた私を影を使いながらホテルの中に運んでくれたそう。
…何それ鼻血止まんな…__んン”
事情を聞いたお姫様が”貧弱体質であろう私がアラスターと会った事でこうなってしまった”と、脳内で結論付け、ご厚意により現在空いている部屋のベッドにいる。
鼻血が付かぬようにベッドからゆっくりと起き上がり、自然と横に出されていたティッシュに”ありがとうございます…”と感謝しながらもティッシュを取り.鼻を抑える。
…ん、?
ティッシュは勝手に移動しないし、…
浮くわけもない。それに気付けば咄嗟にそちらに顔を向ければ、ベッドに腰掛けながらも相変わらず笑みを浮かべたまま居る赤色の悪魔。
「〝御機嫌ようお嬢さん!気分はどうかな?〟」
「〝嫌早驚きましたよ!
私の顔を見るなり其の小さな鼻から血を吹き出し倒れるとは!実に愉快だった!〟」
「〝おぉっと!私とした事が自己紹介がまだでしたね!私の名前はアラスター!お嬢さんのお名前は?〟」
軽快に話しだしたは良いが、そう尋ねても全く…微動だしない彼女に、アラスターは不思議そうにしながらも彼女の顔を覗き込む。
此処で漸く気付くだろう。ベッドの上にいる鼻血を垂らした彼女は…
其の状態の儘気絶していた。
「〝これはこれは、…
随分のひ弱なお嬢さんな事だ〟」
アラスターはそう1つ呟けば、取り敢えずホテルの管理人に報告しようと部屋から出ていった。