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フランス革命期のフランスのお話
「自由のフランスを!!」
そう高らかに宣言をした。
理想を掲げ自分の正義を貫き通す。
自由と平等を手に入れて美しい国へ!
フランスは自由な国だ!
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肉の切れる音。
泣き喚く声。
飛び跳ねた液体の音。
遠くから聞こえる怒声混じりの悲鳴。
「待って、や、め…て」
逃げる“それ”は自らの兄。
この王国の象徴である者。
怯えた顔。足に剣を振りかざしたら
足から赤い花が咲く。
それでも這いずって逃げる。
王の威厳なんてもう、どこにもない。
「お前は生かしておけない」
逃げ続けた“それ”はずっと喚く。
足で踏みつけ剣を振りかざした。
ヂョキン!
音が鳴って赤い花が咲き誇った。
ゴロッと音を立て転がる“それ”を拾い上げて
白い袋へ入れる。
できた。これでちゃんと。
これで我が国は平和。自由だ。
自由なフランスだ。
「これで革命は、っ……あ、れ?」
なんで?なんで、ジュの手は、こんなに……血だらけ…なんだ、?
……理想の…革命、だった…よな
それ、なのに……なんで、こんなに…
「なのに、なんで、は、あはは……あは…あはははははははっ!
これじゃジュだって変わらないじゃないか!!あの大嫌いなクソ兄貴と!!
何ら変わりない!!人の首を切ったって!?全くもって同じじゃないか!
あっはははははは!!!……は、……ああ、なんで、こんな、ことに…なったんだ、?」
どうして?お兄ちゃん……。
「あははははっ……ジュは、兄さんを、ころ…した、?そうだ、ころしたんだ。
ジュの方が上なんだっ!!お前なんかより!
お前なんかよりもずっとずっとっ!!」
見上げた空は清々しい程青く。
白い雲が浮かび鳥が飛ぶ。
今まで感じたことないほどに
この青い空が憎かった。
「ああ…本当に。ジュは馬鹿だ。」
国民達からの目が痛かったような気がした。
でももうどうでもいい。
世界が真っ暗になった。
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「フランス…起きろ」
無愛想な声がした。
声を発した“そいつ”はこちらを見つめていた
「……あ、れイギリスじゃないか」
「お前公衆のの前でぶっ倒れてたらしいな?恥ずかしくないのか。……はあ。こっちはお前の世話任せられてしょうがないからここまで連れてきて体拭いて寝かせてあげたんだ。感謝しろ」
「……あっそ、まあ、ありがとう」
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「いやー懐かしいですねえ。あの頃の貴方はすごく冷たいし無愛想だし……。今の貴方とは大違いですね」
「うるさい!あの頃は黒歴史なんだ!」
指摘してくるなよほんとに……!!
「かっこよくて良かったですけどねえ」
……あの時代のジュがかっこよかったの?
「ふーん…ねえイギ。今のジュはかっこよくないって言うの?」
席を立ち顔をこちらへ向かせる。
こちらからも顔を近ずけたら
「え、あ……や……っっ!!!」
顔を真っ赤にする。かわいい。
「あははっ!照れてるじゃん?かわいーね。
イギだって昔に比べたらほんっとうにかわいくなったよねえ?」
「うるさいです!!」
知ってるよ。イギリスが敬語を使うようになった理由も。あの時ジュのこと世話してくれた理由も。イギリスの全部を知ってる。
ねえイギリス。君はジュの物だ。
愛してるよ。T’es belle.
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