TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

食満留三郎先輩side


別れてから数週間後


伊作先輩『留三郎』


留三郎先輩『なんだ?』


伊作先輩『文次郎と喧嘩でもした?』


留三郎先輩『…』


立花先輩『貴様らここ数週間喧嘩していないだろう?喧嘩どころか話してもいないだろう』


留三郎先輩『お前達には関係無い』


七松先輩『あぁ、確かに私達には関係無いかもしれないが、お前達が喧嘩していないと違和感がハンパないのだ』


長次先輩『もそ…小平太の言う通りだボソッ』


伊作先輩『それで、なんで喧嘩したの?』


留三郎先輩『喧嘩じゃねえ、俺とあいつは別れたんだよ』


伊作先輩&立花先輩&七松先輩『はぁ!?!?』


長次先輩『何故別れたんだ?ボソッ』


留三郎先輩『そんなの俺が知りてえよッッッッッ!数週間前にあいつがいきなり部屋に来て別れ話をしてきたんだよ…』


七松先輩『留三郎が何かしたのか?』


留三郎先輩『何もしていない、いつも通りに過ごしていただけだ』


立花先輩『何もしていないのにいきなり別れ話をしてきたと?』


留三郎先輩『そうだ』


伊作先輩『ん〜…なんでだろう…』


立花先輩『なんでも良いから早くよりを戻せ、違和感しかない』


留三郎先輩『俺だってよりを戻してえよ!けど…話かけるなって言っちまったんだよ…』


七松先輩『馬鹿なのか?』


留三郎先輩『俺だって馬鹿なこと言ったって分かってるよ!!けどついカッとなっちまって言っちまったんだよ…』


本当になんで話かけるななんて言ってしまったんだ。本当は沢山話したいし別れたくもなかった。


長次先輩『この話は終わりにしよう。そろそろ文次郎が鍛錬から戻って来る時間になる。ボソッ』


立花先輩『あぁ、そうだな…留三郎』


留三郎先輩『なんだ』


立花先輩『私と伊作と文次郎は5日後に任務がある。』


留三郎先輩『…?そうかよ』


立花先輩『かなり危険な任務らしい』


留三郎先輩『そうか…』


伊作先輩『…じゃあそろそろ各部屋に戻ろうか』


七松先輩『そうだな!ちょーじ!戻ろう!』


長次先輩『もそ…』


立花先輩『私も戻る、留三郎、私は伝えたからな』


留三郎先輩『…あぁ』


(3人が出て行ったあと)


伊作先輩『多分大丈夫だと思うけど、危険な任務なのは本当だよ』


留三郎先輩『…分かった』


5日後


文次郎達は大丈夫だろうか…何故だか分からないが凄い嫌な予感がする。


七松先輩『…留三郎!心配しなくてもあいつらなら大丈夫だろう、な!ちょーじ!』


長次先輩『あぁ、きっと大丈夫だろうボソッ』


留三郎先輩『そう…だよな…』


俺は何を心配しているんだ。文次郎達は強いんだからそう簡単にやられるわけがない。分かってるが本当に凄く嫌な予感がするんだ。


留三郎先輩『無事に帰ってこい…ボソッ』


4日後


留三郎先輩『遅くないか…?2日で終わるんじゃねえのか…??』


七松先輩『先生に聞いてみよう』


長次先輩『そうだなボソッ』


留三郎先輩『土井先生!何故文次郎達はまだ帰ってきてないんですか!?』


土井先生『分からない、そのため今は捜索隊が探している』


留三郎先輩『ゾワッ…』


俺の嫌な予感は当たってしまった。


留三郎先輩『土井先生…文次郎達はどこの城に課外授業として密書を取りに行ったんですか?』


土井先生『〇〇城だが、まさか探しに行く気か?やめなさい、危険だ』


留三郎先輩『すみません、それはできないですダッ(走っていった音)』


七松先輩『ちょーじ!私達も探しに行こう!!』


長次先輩『もそ!』


土井先生『なっ!危険だと言っているだろう!私は大切な初めての教え子達を失いたくないんだ!だからここは私達大人に任せなさい!!』


七松先輩『すみません、土井先生、それはできないです。私達も文次郎達が大切なので』


土井先生『…そうか、それなら必ず6人で生きて帰ってきなさい』


七松先輩『はい!!』


数時間後


何故だ、何故喧嘩したまま任務に行かせてしまったんだ。伊作や仙蔵に危険な任務だと言われていたはずなのにッッッッッ…


留三郎先輩『クソッ…何処にいるんだッッッッッ…』


七松先輩『留三郎!少し落ち着け、冷静になってちゃんと探すんだ』


長次先輩『見つかるものも見つからないぞボソッ』


留三郎先輩『ッ…あぁ、悪い…』


七松先輩『大丈夫だ、取り乱す気持ちも分かる』


留三郎先輩『そうか…あっ!あそこにいるのは伊作と仙蔵じゃないか!?』


長次先輩『行ってみようボソッ』


七松先輩『おーい!!伊作ぅぅぅぅ!仙蔵ぅぅぅぅ!』


伊作先輩『ゔっ…留三郎…?それに小平太に長次も…』


立花先輩『くっ…もしかして私達のことを探しに来てくれた…のか…?』


留三郎先輩『そうだ…、文次郎は何処にいるんだ…?2人と一緒じゃないのか…?』


伊作先輩『ゲホゲホッ…それが…密書を奪ったあと忍術学園に帰ろうとした時、敵に見つかってしまって…』


立花先輩『ゲホゲホッゴホッ…そして文次郎に俺が囮になるから逃げろと言われてここまで逃げてきたんだ…』


留三郎先輩『なっ…今文次郎は何処にいるんだ!』


伊作先輩『あっちだよ…(指を指す)』


留三郎先輩『そうか…分かった、ありがとな』


立花先輩『悪い…文次郎を守れなくて…』


留三郎先輩『別にお前達のせいじゃねえんだから安心しろ、小平太!長次!2人を頼む!俺は文次郎を探しに行ってくる!!』


七松先輩『分かった!任せろ!!』


長次先輩『もそ』


留三郎先輩『ありがとな!!ダッ(走っていった音)』


頼む、生きていてくれ、喧嘩別れなんて絶対に嫌だ、俺達は最後まで一緒にいるんだ


留三郎先輩『文次郎!!何処にいるんだ!!』


文次郎先輩『ゲホゲホッゴホッカヒュッ…ハァハァ…留…三郎…?』


留三郎先輩『文次郎!!』


良かった、生きていた…!!


文次郎先輩『なんでここに…ゲホゲホッゴホッビチャッ(血を吐いた音)』


留三郎先輩『お前達が任務に行ったきり帰ってこないから探しに来たんだよッッッッッ!!』


文次郎先輩『そう…か…仙蔵と伊作は…?』


留三郎先輩『無事だ、今は小平太と長次がそばについている』


文次郎先輩『お前は…伊作のところに行かなくて良いのかよ…ゲホゲホッ』


留三郎先輩『は…?』


文次郎先輩『お前は伊作のことが好きなんだろ…』


留三郎先輩『お前何言ってるんだ…?』


文次郎先輩『何って…事実を言ってるんだ…ゲホゲホッゴホッカヒュッヒューヒュー』


留三郎先輩『ッ!話は忍術学園に帰ってから聞く!とりあえず帰るぞ!!』


文次郎先輩『…あぁゲホゲホッ』


俺は文次郎が好きなんだ。だから伊作のことが好きだなんて絶対にありえない。

──────────────────────

これで終わりです!!

続きは3話目に書きます!!

loading

この作品はいかがでしたか?

48

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚